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平成29年6月静岡県議会定例会
深澤 陽一(建設委員会) 【 委員長報告 】 発言日: 07/31/2017 会派名: 自民改革会議 |
○議長(杉山盛雄君) 次は、建設委員会委員長 深澤陽一君。
(十六番 深澤陽一君登壇 拍手)
○十六番(深澤陽一君) 建設委員会における審査等の概要と結果について御報告いたします。
今回、当委員会に付託されました案件は、第九十二号議案「土木工事の請負契約の一部変更について(一般県道下土狩徳倉沼津港線橋りょう)」外二件であります。
まず委員から、議案第九十二号に関し土木工事の請負契約を一部変更した理由と側道橋及び橋りょう整備工事の進捗状況についてただしたところ、当局から、昨年十二月に締結した仮契約と本年三月に締結した本契約までの間に国土交通省から技能労働者への適切な賃金水準の確保についての通知があり本年三月に労務単価が改正されたために当該通知に基づき労務単価を変更した、事業の進捗状況については既に発注済みである下部工については平成三十一年五月末までに完成する予定である、今後も国の交付金を活用するなど予算の確実な確保を図り計画どおり整備を進めていくとの答弁がありました。
次に、社会資本の長寿命化について公共施設総合管理計画をもとにした年間コストの推計が現在の年間事業費を大幅に上回るが、今後の対応についてただしたところ、施設ごとに特徴や重要度が違うため新技術を活用することも含めて個々に手法を検討しできるだけ情報発信していく、またアセットマネジメントにファシリティマネジメントの手法を参考に取り込みながら重要度に応じて維持管理のレベルを変えるなどによりコスト削減を図っていくとともに、市町に対しては相談窓口を設置して支援していくほか、県庁内外で行う企業会計を含めたマネジメント研修により人材育成につなげていきたいとの答弁がありました。
次に、豪雨災害対策アクションプランの実施について目標期限の到来に向けて今後どのように進めていくのかただしたところ、想定した基準の降雨による床上浸水被害の解消や軽減など当初の目標を達成すればひとまず終了となるが、そのような地域は水害の危険度が高い地域であるため、引き続きさらにその上の整備を目指すといった新たな目標設定についても関係機関で構成する協議会において協議を行いその先の展開も検討していきたいとの答弁がありました。
次に、建設産業の人材確保やイメージアップに向けた静岡どぼくらぶの取り組みの状況についてただしたところ、社会資本の役割について県民に理解してもらい民間との連携や地域との協働によって魅力ある地域づくりを進めていくために土木の現場で働く人の思いと熱意などを官民一体でわかりやすく伝える仕組みとして立ち上げた、静岡県の未来をともに考え土木の現場につながるサークルとして土木の重要性や仕事の魅力を再認識して情報発信する人・団体をメンバーとし、動画のほかオリジナル曲やロゴマークなども使いながら広めていきたいとの答弁がありました。
そのほか、津波災害警戒区域等を指定するメリット及びデメリット、都市計画区域マスタープランに記載された内容の具体化と次期計画見直しまでのスケジュール、報告第十一号に関し事故繰越の概要と現況、クルーズ船誘致による県内の観光振興の概況、天竜浜名湖鉄道中期経営計画の目標に対する達成状況などについても質疑等がありました。
以上が当委員会における審査等の概要でありますが、結果といたしましては議案第九十二号、第九十三号及び第九十四号は全員一致をもって、それぞれ原案どおり可決すべきものと決定いたしました。以上で委員長報告を終わります。
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