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令和4年5月静岡県議会臨時会
鈴木 節子(日本共産党静岡県議会議員団) 【 討論 】 発言日: 05/20/2022 会派名: |
○議長(藪田宏行君) これから討論を行います。
通告により、一番 鈴木節子君。
(一番 鈴木節子君登壇)
○一番(鈴木節子君) 日本共産党の鈴木節子です。
私は、本日付託されました第八十二号議案「令和四年度静岡県一般会計補正予算」について賛成の立場で討論し、その理由と若干の意見を述べさせていただきます。
討論に先立ち一言申し上げます。コロナ感染症が絶え間なく続く中、医療従事者の方たちは家族の方含めて外食も旅行も控え緊張した生活を続け三年目に突入しました。我慢に我慢を重ねた結果、展望が見いだせず今年三月の退職者が一番多かったとも聞いています。このような御苦労をしながら県民の命を守ることを最優先で勤めていただいている医療・介護従事者の皆様に感謝申し上げます。
では、討論に入らせていただきます。
今回の補正は、国の原油価格・物価高騰等総合緊急対策に伴い必要となる経費と新型コロナウイルス感染症対策に要する経費で二十五億三千九百万円の追加補正となります。県内の新型コロナ新規感染者数は大型連休中から再び増加し続け第七波に突入し感染力がより強いBA.2に置き換わり、緊張感持った対応が求められています。高齢者の感染者は中等症、重症の割合が多く高齢者施設でのクラスターの多発、大規模化を防ぐ万全の注意が必要な状況です。またコロナの症状は軽症でも基礎疾患の悪化により入院が必要な高齢の患者様が多いため介護や介助の業務が必要になり、病院の業務を圧迫している状況も見られます。
現時点での新型コロナウイルス感染症に必要な対策として求められているのは、保健所機能を麻痺させずに重症化のリスクの高い高齢者施設の重点的検査の拡充で早期発見することと自宅療養者に対する健康管理と医療の不安解消、またワクチン接種の推進等です。
保健所は感染症蔓延時、自宅待機を指示されたが保健所から連絡がなく不安が増すばかりといった県民の声が相次ぎました。保健所職員も業務に追われ保健所の機能麻痺が深刻となりました。市町から保健師が応援に入ったり県庁の他部署から職員が応援に入り体制を維持させ、まさに緊急事態とも言える状況となりました。
補正予算の保健所の相談センター体制強化は、人材派遣の増員で情報入力や各種書類の受付発送業務を分担することにより保健師が本来の業務に専念できる、職員が元の職場に戻ることで全庁挙げて職務遂行できる効果が見込まれますので賛成いたします。
しかし今年度の保健師増員は三人のみです。今求められているのはコロナパンデミックの下で感染症対策に十分対応できるための人員体制の強化と人材育成であると思います。県民の健康、医療を守る立場で正規の保健師を増員することこそ必要であると申し上げておきます。
次に、高齢者入所施設の集中検査について申し上げます。
感染者を早期に発見、保護しクラスターの発生や重篤化を未然に防ぐために検査体制を強化し千六百施設の五万三千人の職員が週一回検査できる体制は、実施すべき措置として賛成いたします。検査時期をワクチン効果が低下した六月中旬から八月中旬に限定せず定期頻回検査を実施すべきと申し上げておきます。
次に、早期職場復帰のための検査について申し上げます。
濃厚接触者となった職員が早期復帰できるよう検査を支援することは医療機関、高齢者施設で職員の休業による人員不足を解消し万全な医療・介護体制を構築することにつながります。これまでは濃厚接触者となった職員が職場の迫状態を見かねて自費で検査し職場に復帰していたという実態が多くありましたが、このようなきめ細かな支援も必要であり賛成いたします。
次に、自宅療養体制整備について申し上げます。
施設や自宅での療養者向け健康・医療相談窓口設置により二十四時間電話相談に応じる体制は、感染者の不安解消や容体悪化時に迅速に対応できることが期待できます。感染症第六波の時期にモデル事業を実施した際には一日四十件相談があったということです。特に深夜は患者にとっては不安が増す時間帯に対応でき賛成いたします。
次に、小児ワクチン接種については小児接種はきめ細かな注意が必要であり、保護者に副反応の説明など人員増員が必要となりますので業務に要する経費の支援は重要と考えます。同時に小児ワクチン接種を迷っている保護者が多く接種率は一回目、二回目とも十数%台にとどまっています。保護者の中には副反応に対する不安から様子を見てから判断したいという方が多いのが現状です。小児ワクチン接種の効果と副反応への不安解消など説明を徹底し、保護者が納得した上で接種を受けられるよう要請をいたします。
以上、第八十二号議案静岡県一般会計補正予算に対し賛成理由を述べまして賛成討論といたします。
○議長(藪田宏行君) 以上で討論は終わりました。
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