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本会議会議録

議会補足文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用




平成29年2月静岡県議会定例会
故遠藤榮君に対する追悼の辞報告事項等
発言日: 02/20/2017
会派名:


○出 席 議 員(六十七名)

○欠 席 議 員(一  名)




○議長(鈴木洋佑君) ただいまから静岡県議会二月定例会を開会します。
 本日の会議を開きます。

○議長(鈴木洋佑君) 会議録署名議員を指名します。
        良  知  淳  行 君
        山  ア  真 之 輔 君
        諸  田  洋  之 君
 以上の方々にお願いをいたします。

○議長(鈴木洋佑君) 謹んで御報告申し上げます。
 同僚議員の遠藤榮君におかれましては、去る一月九日御逝去されました。まことに痛惜の情にたえません。
 故遠藤榮君のみたまに哀悼の意を表するため、岡本護君より発言が求められております。
 岡本 護君。
       (六十五番 岡本 護君登壇)
○六十五番(岡本 護君) 故遠藤榮議員追悼の辞。
 私は、議員各位のお許しをいただき、県議会を代表して今は亡き遠藤榮先生のみたまに対し謹んで哀悼の言葉をささげます。
 遠藤榮先生、私は先生が体調不良と聞き及んでおりましたが、さきの十二月定例会の総務委員会には御一緒しお話をさせていただき、本会議の閉会日にもお見かけしましたので今定例会には元気に復帰されるのだろうと安堵しておりましたが、このような訃報に接するとは思いもよりませんでした。先生が薬石の効もむなしく急逝なさり忽然と幽明の境を異にされてしまったことは、私たちにとって予想もしていなかっただけに大きな衝撃です。今こうして議場におりますと先生のあのよく通る声が聞こえてくるようで、他界されたことがいまだに信じられず、お別れの言葉を述べるのはまことに残念で痛惜の念にたえません。
 遠藤榮先生は、昭和三十五年に県立吉原工業高等学校を卒業され、大昭和製紙への勤務と並行して青年団活動にも取り組み、富士市及び静岡県の青年団連絡協議会の会長さらには日本青年団協議会副会長を歴任し、その間卓越した指導力と行動力を身につけられました。その経験を生かし昭和五十年に富士市議会議員に立候補、当選され、その後昭和五十八年に県議会に初当選されて以来、九期三十三年余の長きにわたり、ふるさとのあす、未来を開くために粉骨砕身されたのであります。
 県議会においては、企画企業委員会委員長、建設委員会委員長、地震対策特別委員会委員長、第九十三代県議会議長などの要職を歴任され、飽くなき向上心と持ち前の頑張り精神に加え、真面目に真剣にをモットーとした実行力によって多大な御功績を残され、平成十二年には藍綬褒章、平成二十五年には全国都道府県議会議長会から在職三十年の自治功労表彰を受賞されたのであります。加えて環境審議会、森林審議会の委員、さらにはNEW!!わかふじ国体及び二〇〇二年の日韓ワールドカップでは県委員会の副会長を務められるなど先生の御活躍の足跡は枚挙にいとまがなく、これらの功績は後世に長く語り継がれるものとかたく信じております。
 また、先生のお人柄は天空海闊、外見はぶこつである反面、照れ屋で人情に厚く郷土愛にあふれる県議会議員として誰からも慕われ、地域においてはその卓越した指導力と行動力によってさまざまな政策課題に積極的に取り組み、県議会においては現職最多当選の重鎮として後輩議員に対し絶えず奮起を促しておられました。一方で少年時代において結核に罹患した逆境をばねに青年時代には陸上の中長距離の選手として鳴らし、日本選手権、実業団、都道府県対抗駅伝への出場を誇る実力者であり、富士市及び静岡東部陸上競技協会の会長を務め、富士山女子駅伝の誘致に力を注ぐなどスポーツ振興による活性化にも御尽力されました。
 先生はこの本会議場においてさまざまな提言をなされましたが、一貫して取り上げてきましたテーマは超党派組織である森林・林業・林産業活性化促進議員連盟の会長として追求した森林・林業・林産業の活性化による山村経済の振興及び県民福祉の向上でありました。将来富士山の麓で若者が林業技術者として高性能の機械を駆使して盛んに丸太生産に取り組み、さらにそれを利用する製材加工が発展して力強い木材産業が形成され、県産材を使った住宅や家具などが利用される社会が来ることを夢見て、五十年先、百年先を見据え、短期的な経済情勢に左右されない強い林業・木材産業を構築していく必要があるとこの壇上で熱弁を振るった姿はいまだに私の脳裏に焼きついております。
 また、林業以外にも富士山の保全と活用、地域スポーツの振興、ロシア船「ディアナ号」への地元民による決死の救出活動の顕彰、さらには郷土の偉人斎藤寿夫元知事の顕彰などさまざまな提言をされ、これらは一歩一歩着実に進展が図られたのであります。
 先生が指摘されていたように、昨今の県行政を取り巻く環境は大変厳しく、逼迫する財政事情の中で大規模地震への万全の備えや人口減少社会への挑戦、健康寿命日本一の延伸など山積する県政の重要課題に県議会も総力を挙げて取り組まなければなりません。こうした時期であり、まさに先生が培った経験や手腕が求められていたやさきによみの国に旅立たれたことは県議会、県民にとって大きな損失であり痛恨のきわみでありますが、私たち議員一同は先生がこの議会壇上で訴えた提言を実現すべく、今後会派を超えてなお一層精励することをここにお誓い申し上げます。
 遠藤榮先生、お別れの言葉は尽きません。どうぞ先生が毎朝仰いだ霊峰富士のはるかかなたの天空から、愛してやまないふるさと富士市そしてふじのくに静岡県の発展を末永く見守り、応援してください。
 唯一無二の大切なお方を亡くされた御令室様を初め御家族、御親族の皆様のお悲しみに御同情申し上げますとともに、遠藤榮先生のみたまの御冥福を心からお祈り申し上げましてお別れの言葉といたします。
   平成二十九年二月二十日
                            静岡県議会議員 岡本 護

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