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本会議会議録

質問文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成21年6月静岡県議会定例会 質問


質問者:

鳥澤 富雄 議員

質問分類

質疑

質問日:

06/15/2009

会派名:

民主党・無所属クラブ


質疑・質問事項:

1 第九四号議案平成二十一年度静岡県一般会計補正予算について       
 (1) きめ細かな補正予算の計上                      
 (2) 基金の残高分の使途                         
 (3) 国の環境施策への本県の対応                     
 (4) 追加公共事業と県債の発行



    ○議長 (浜井卓男君)  以上で説明は終わりました。
                                   
    ○議長 (浜井卓男君)  議事日程により、 知事提出議案のうち、 第九十四号、 第九十五号及び第九十九号から第百四号まで、 以上八件を一括して先議します。
     これから質疑を行います。
     通告により、 七十五番 鳥澤富雄君。
            (七十五番 鳥澤富雄君登壇)
    ○七十五番 (鳥澤富雄君)  民主党・無所属クラブを代表して、 第九十四号議案 「平成二十一年度静岡県一般会計補正予算」 について質問いたします。
     世界経済の底入れ期待などから、 日経平均株価は六月十二日に八カ月ぶりに一万円を回復しました。 しかし一方で全国の完全失業率は五%を超え、 失業者は三百万人を突破しています。 また有効求人倍率も〇・四六倍と過去最低の水準にあります。
     国の二〇〇九年度補正予算で裏づけられた事業規模五十六・八兆円の経済危機対策の重点政策を見ますと、 さきに民主党が発表した緊急経済対策と重複する部分が多く、 民主党の政策の先食いとも言えます。 例えば職業訓練中の雇用保険受給者への生活者支援の支給額、 エコカーへの買いかえ助成策などであります。 また政府の子育て支援策、 エコカー購入支援策も、 一時的措置に対して民主党は恒久的な対策とここでも相違しています。 また百十七億円をかけて建設するいわゆる巨大な国営漫画喫茶  国立メディア芸術総合センターは、 ばらまきの象徴として野党のみならず与党内からも批判の声が上がっています。
     こうした中、 県は、 国の経済危機対策に対応して過去最大の七百二十三億円の補正予算を提案しました。 中身を見ますと、 国の交付金を原資として計上する基金は八基金で、 その積立額は四百四十億四千万円であり大半は二十三年度までに執行するものであります。 その結果この六月補正では、 約六十六億円を取り崩して事業を執行するものであります。
     そこで、 この際にまずお伺いいたしますが、 補正予算の編成方針では国に呼応し静岡県の経済危機対策を着実に実施する、 また静岡県の未来への投資や県民の安心と活力の確保につながる施策に使うとありますが、 七百二十三億円の補正額に対して実際使える真水の額は二百八十二億円の三九%でしかありません。 本県の実体経済が、 あらゆる経済分野において塗炭の苦しみにあえぎ、 その悪影響は社会の隅々にまでわたってひずみとなってあらわれていることは論をまちません。 こうした現下の状況下にあって、 国の補正予算をなぜ的確にきめ細かく精査して拡充することができなかったのかについてお聞きをいたします。
     次に、 三百七十四億円の基金の残額分は複数年度にわたって使えることから、 その使途についてはばらまきに使われることのないように精緻に精査をして、 今後早急に追加出動できるように、 知事部局並びに教育、 警察関係職員の努力を望むものですがいかがですかお伺いをいたします。
     次に、 国の補正予算では、 環境関連消費への補助施策が目玉となっています。 ハイブリッド車や電気自動車などのエコカー、 また太陽光発電などには大規模な購入補助が打ち出されています。 こうした国の助成制度に地方自治体が上乗せ助成することによってコストダウンが図られ、 ひいては普及に弾みがつくことになります。 県のインセンティブの導入を強く望むところですが、 この補正予算にはこうした施策が盛られていません。 いかがしたことでありましょうかお伺いをいたします。
     次に、 追加公共事業と県債の発行についてであります。
     追加公共事業の実施に伴い、 県債百十三億七千三百万円のうち国直轄事業負担金分約六十八億円が含まれています。 その一方地方負担を軽減するために国から交付される地域活性化・公共投資臨時交付金九十一億九千万円を活用して、 当初予算で公共事業の財源として計上していた県債を減額することから、 差し引き二十一億八千三百万円の県債の補正となるのです。 全国知事会でも焦点となっている国直轄事業負担金を初め有利な交付金措置があるとはいえ、 なおかつ多額な県債を発行することを余儀なくされることについては疑問を感じ、 いかがなものかと考えるものでありますが知事の所見をお伺いをいたします。
    ○議長 (浜井卓男君)  石川知事。
            (知事 石川嘉延君登壇)
    ○知事 (石川嘉延君)  鳥澤議員にお答えいたします。
     九十四号議案 「平成二十一年度静岡県一般会計補正予算」 についてのうち、 きめ細かな補正予算の計上についてでございます。
     鳥澤議員御指摘のように、 県内経済環境は大変厳しい状況にありますことから迅速かつ適切な対応が急務であると考えて、 去る五月二十七日には静岡県経済対策連絡会議において静岡県の経済危機対策を取りまとめました。 この対策を着実に実施するために六月補正予算を編成することといたしたわけであります。
     内容としては、 雇用対策や中小企業支援等の緊急的な対策を初めとして国の補正予算の積極的な活用を念頭に、 その制度内容が判明して事業化の準備が整ったものから可能な限り予算計上を図ったわけであります。
     なお、 国において制度の詳細を検討中でありますことから、 六月補正予算の計上に至らなかった事業についてはさらに情報収集を継続するとともに、 本県の厳しい経済環境に対応できるように事業の具体化に向けた準備を行ってまいります。
     その他の御質問につきましては、 関係部局長から御答弁を申し上げます。
    ○議長 (浜井卓男君)  大村総務部長。
            (総務部長 大村慎一君登壇)
    ○総務部長 (大村慎一君)  基金の残高分の使途についてお答えをいたします。
     このたびの補正予算に計上いたしました基金による事業は、 雇用創出などの緊急的な対策や介護、 社会福祉などの本県が直面する行政課題に対応するものでありまして、 それぞれの基金ごとに条例で定めた目的に沿って事業を実施することとしております。
     また、 基金の特徴として、 継続的な事業実施や年度間での弾力的な事業量の配分などそういった利点がありますことから、 基金の残高分の迅速かつ有効な活用に向けまして関係部局が連携して事業実施の具体化を図りますとともに、 市町や関係事業者等に対しまして制度内容の周知を図ってまいりたいと考えております。
     次に、 追加公共事業と県債の発行についてであります。
     このたびの追加公共事業ですが、 経済危機対策という観点に立った上で、 地域競争力を高める社会基盤の充実ですとか防災・安全対策の強化などに役立ちますように、 必要性や経済波及効果の高い事業について計上をしております。
     また、 今回の国の補正予算では、 地方公共団体が大変に厳しい財政運営を余儀なくされていることに配慮をしておりまして、 御指摘をいただいた地域活性化・公共投資臨時交付金制度が創設をされまして、 県債の発行が大幅に圧縮されるということを念頭に置きながら、 まずは現下のこの大変な厳しい雇用・経済環境というものにかんがみまして当面の経済危機対策を最優先に進めると、 こうした総合的な視点に立ちまして予算を計上することとしたものでございます。
     なお、 国直轄事業の負担金につきましては、 そのあり方について国との議論が端緒についたところでありますので、 今後とも全国知事会と歩調を合わせまして的確な対応を図ってまいりたいと、 かように考えております。
    ○議長 (浜井卓男君)  丸山県民部長。
            (県民部長 丸山康至君登壇)
    ○県民部長 (丸山康至君)  国の環境施策への本県の対応についてお答えいたします。
     太陽光発電や電気自動車などの環境対応車は、 環境への負荷が少なく地球温暖化を防止する上で大変有効であり、 その普及が期待されているところであります。 国では、 住宅用太陽光発電への助成や環境対応車への税制優遇措置の拡大を行うとともに、 今般環境対応車への買いかえ等に助成を開始するなど促進の動きを加速しております。 さらに地球温暖化対策等の推進のため、 各都道府県等の地域グリーンニューディール基金の創設を支援することとし、 近々その詳細が示されることとなっております。
     県といたしましては、 今後この地域グリーンニューディール基金について、 国から示される内容等を踏まえた上で太陽光発電や環境対応車の促進策についてもあわせて検討してまいりたいと考えております。
    ○議長 (浜井卓男君)  七十五番 鳥澤富雄君。
            (七十五番 鳥澤富雄君登壇)
    ○七十五番 (鳥澤富雄君)  再質問をさせていただきます。
     今回の補正予算は、 世界同時不況からようやくL字型回復の兆しが見える現在の景気の底割れを防ぐという目的の経済危機対策だと考えます。 答弁をお聞きいたしまして、 大変な経済危機状況下にあるという認識は共通をしております。 県下全般を見ましても、 特に私どもの伊豆の観光などは塗炭の苦しみをしている状況にあります。
     そこで、 そういう共通の認識でありますから、 せめて国庫支出金の五〇%程度。 六割、 七割とは言いませんけれども、 緊急なことですから事情はわかりますけれども、 せめて国庫支出金の五〇%程度まで補正予算を組んでほしかったと思うのであります。 大どしゃ降りの中に傘を差して、 傘を貸してあげて、 そしてフォローして大どしゃ降りを防ぐ、 これが天気がよくなってから、 あるいは底割れしてから傘を用意しては間に合わないわけですので、 その点の御努力が欲しかったと思うところです。
     また、 消費を刺激して内需を拡大をするということや、 新技術を興して本県発展の基礎や未来を切り開く施策の展開についても盛り込んでいただきたかったと考えるものです。 そこで当局は、 切れ目のない経済対策を新知事のもとで速やかに追加補正できるように重ねて要望しておきます。
     ところで、 知事には就任以来これまで緊張関係の中で議論を闘わせていただいてまいりました。 辞職後もぜひ息災で、 日々これ好日の御生活をお送りいただきますよう心から祈念いたしまして、 質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。 (拍手)

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