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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成29年9月静岡県議会定例会

諸田 洋之 議員(無所属の会・責任世代)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:09/26/2017番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 諸田議員にお答えいたします。
 浜岡原子力発電所の再稼働についてであります。
 浜岡原子力発電所につきましては、現在津波対策工事等を実施中でございます。三号機、四号機につきましては原子力規制委員会による新規制基準への適合性審査が継続中であります。
 浜岡原子力発電所の燃料プールには、使用済み燃料が使用中のものを含めて八千九百四十二体保管されております。貯蔵容量は九千九百五十体でありますから、差し引き空き容量は一千八体分となっております。仮に三、四、五号機が再稼働いたしますと炉心には合計二千四百体の燃料集合体が装荷されることになります。十三カ月でいわゆる定期点検、これは燃料棒の入れかえのことでございますけれども、その運転サイクルで六百体が交換され新しい使用済み燃料となります。そのために燃料プールの合計一千八体分の空き容量は一、二年で埋まるということになります。要するにもう一回入れても、今度入れるところが――燃料プールで貯蔵するところがないというそういう状況が今の浜岡の状況であります。
 中部電力は、使用済み燃料乾式貯蔵施設を建設し燃料プールに保管されている使用済み燃料を移して再処理のために搬出するまでの間貯蔵することを計画していますが、この乾式貯蔵施設につきましては原子力規制委員会が現在審査中で着工のめども立っていない状況です。また青森県六ヶ所村の再処理工場がいまだ竣工しておりません。したがって持っていき場が本当にないんですね。国としても使用済み燃料の処理方法が確立できていない状況にあります。
 私は、乾式貯蔵なるものはどういうものかということを実際に見るために日本原子力発電所株式会社――茨城県の東海村に行ってみまして乾式キャスクを見てまいりました。これは地上に置かれておりましてこの間の東日本大震災でもびくともしなかったということでそれなりの安全性があるというふうに思っておりますが、まだ審査中だというのが浜岡における現状であります。
 こうしたことから、浜岡原子力発電所につきましては現在再稼働できる状況にないという現状認識に変わりありません。
 県といたしましては、国に対しまして厳正な審査を求めるとともに中部電力に対しましては徹底した安全確保を引き続き求めてまいります。
 中部電力には約三千人ぐらいの方たちが働いておられますので、その人たちがやる気がなくなると大変ぐあいが悪いということで、今中部電力浜岡原子力発電所内には研究所が設置されておりましてさまざまな研究が走っております。廃炉の研究ほか自由な発想で提案がなされてそれを客観的な第三者によって選んでいただいて、研究した成果は全部公表するということで過去三、四年こうやってそれが続けられておりますが、そうした中で新しい浜岡原子力発電所の活用方法というものが見出されるのではないかと。決して浜岡原発で働いている方たちの士気が落ちないようにしておかないとメンテナンスがいいかげんになりますと大きな事故につながりかねないということを心配しているところであります。
 ともあれ、徹底した安全確保を引き続き求めてまいることに関しましては変わりはありません。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp