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本会議会議録

質問文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和4年12月静岡県議会定例会 質問


質問者:

桜井 勝郎 議員

質問分類

一般質問

質問日:

12/07/2022

会派名:

無所属


質疑・質問事項:

1 リニアのトンネル工事に係る湧水の件について
2 富士山静岡空港の水について
3 大井川下流域の地下水について
4 富士山静岡空港の名称変更に関する発言について


○副議長(和田篤夫君) ただいまから会議を再開します。
 質疑及び一般質問を続けます。
 通告により、二十一番 桜井勝郎君。
       (二十一番 桜井勝郎君登壇 拍手)
○二十一番(桜井勝郎君) 私は、静岡県議会議員として県政の諸課題について通告に従い今の県庁がゆがんでる状況とその原因を述べ、今回の質問の問題の底流を最初に述べながら一括質問方式にて知事、副知事、関係部局長に伺います。
 先般の参議院選挙も衆議院選挙同様知事の嫌いな自民党の圧勝で終わり、知事のお好きなリベラルと称する野党は敗北してしまいました。その前の補欠選挙では暴言を吐いてまで特定の候補者を応援して、あなたの力だったのかどうかは分かりませんが当選させたようです。しかし今回の選挙はどういうわけかあなたの応援が得られず落選してしまいました。何かあったのでしょうか。しかしながら、かえってその敗北があなたの影響力の大きさをメディアは過大に評価したようです。
 そういう自覚、うぬぼれがあるせいか世間からいつも注目されたいあなたの虚栄心、虚栄心とは自分を実質以上に見せようと見栄を張りたがる心という意味だそうです。まさにあなたの過去の発言から見ればそれに当てはまる事例が幾つもあります。静岡県民はそれに権力を与えてしまったのです。権力という金棒を鬼に金棒のごとくに振る舞い何とかに刃物にならぬようにと危惧している次第であります。
 後ほど述べますがそういう兆候が現れつつあります。幸い県議会では自民党が議会の過半数を占めていますからある程度の抑えは効きますが、残念ながら知事には予算の執行権、人事や許認可権を持っていますからあなたの行動を制御することには限界があります。
 さて、延べ八年間も国のために尽くし日本を先進七か国にふさわしい地位に築き上げてきました稀有な政治家安倍元総理が七月に凶弾に倒れてしまいました。九月に国葬が行われましたが、一部名の知れた野党政治家は欠席のはがきをSNS上に載せて自慢する売名行為、死者を冒するような言動を見て常識人として恥ずかしい限りであります。そして我が静岡県知事川勝平太氏も案の定国葬は欠席だと。その理由は奈良で行われた全国知事会のついでに殺害現場で手を合わせて来たからそれでいいんだと。まさに川勝知事らしい言いぐさです。生前安倍元総理とひそかに会ってリニア問題について自分の主張を理解していただいたとあなたお得意のパフォーマンスで喜んで公表していたのですから安倍元総理には感謝しなければなりません。
 葬儀というものは、特にお世話になった故人に対しては何かのついでではなく案内がなくても時間を割いてわざわざ参列するのが本当の弔意の表し方ではないでしょうか。それとも本当のところは安倍元総理からリニア問題について理解を得られなかったから欠席したのでしょうか。まさかその程度のことで欠席したのではないでしょう。しかしあなたの過去の言動、性格を見ればそういうことも推測できます。
 県民の代表であるあなたが自慢げに欠席を公表してよかったのでしょうか。結婚式に出る出ないというのとはわけが違うのです。出たくないならわざわざ世間に公表せず黙って出なければいいのです。ましてや仏になりたいと言っているあなたが仏になった故人にこんなことをしたら罰が当たります。国葬に批判的な世論にあやかって世間受けを狙った行為だとしか私には見えません。これがあなたの自慢する薄っぺらな現場主義なのでしょうか。それで事が済んだと思うのでしょうか。
 有名な小説に太宰治の「人間失格」があります。それをもじったのかどうか最近「知事失格」という出版物が市中に出回っていて結構反響を呼んでいると聞いております。筆者は元静岡新聞記者で三年前までは川勝知事の崇拝者であったようです。それがここにきてあなたのことをうそつき呼ばわりしています。一体どういうことだろうとその書物を読んでみましたら私の知事に対する疑念に合点がいくようなくだりがたくさんあります。まずは少しそれに触れてから質問に入っていきたいと思います。
 この作者の三年前の知事礼賛の出版物「なぜ、川勝知事は闘うのか?」のコピー事件です。発売される前に知事に進呈したところ、どなたかがうれしさのあまり勝手にコピーさせて県庁内幹部に配付して著作権法違反に触れるような行為があったと記述されています。その違反行為から知事を守るため上からの指示なのか忖度なのか隠蔽工作が行われたようです。結局出版物を県職員個人が身銭を切って一部買い取るということで決着したという記述があります。
 この「知事失格」は知事の政治姿勢、リニアに係る知事のうそと言い訳、他市、他県に対する暴言暴論が述べられております。前回のコピー事件とは違って今回は知事批判ですから無論、県庁内でこの出版物がコピーされて出回るはずがありません。配付しようものなら徹底的に犯人探しをするでしょう。逆にこの出版物も買占めが行われるかと思ったのですが、知事の取り巻きがどんなに忖度を働かしても三年前と違って回収金額が大きそうですから彼らの懐事情では無理だったのでしょう。
 私も県議なりたての頃、事実に基づいて一般質問したところ当時の知事戦略監と知事公室長二人が私の部屋に押しかけて知事の意向だからといって質問内容の一部取消しを求めました。次の議会運営委員会で発言の訂正を申し入れろと強要されました。まさしく言論の封殺です。私は拒否したところ、このお二方は役立たずということでしょうか、しばらくしてその職を解かれ閑職に追いやられてしまいました。申し訳ないことをしたなと当人にわびを入れたら、知事のそばを離れてせいせいした、逆に感謝されたくらいです。なぜ今頃言うのかと申せば、彼らは既に退職しましたから彼らの身分に悪影響はないだろうと思い申し上げる次第です。
 まだあります。私の一般質問に対して今度は本人が私の部屋に押しかけてきて、俺がお前に議場で反論しなかったのはなぜだか分かるか。分かりっこないですね。そのとき何と言ったと思います。傍聴人にあんたの息子がいるから俺が反論してあんたに恥をかかしたくないからだと。事実を言って何が悪いんだと私が大声を上げたらさっと向きを変えて帰ってしまいました。知事は傍聴人の身元まで調べているんですね。
 会派の皆さんもこれに似たような経験がおありでしょう。後で私はあきれ果てて笑ってしまったことがあります。これが有名大学で教授をなさった方なのか。これが民主主義で選ばれたリベラルな学者知事のやり方なのでしょうか。まさに傍若無人であります。
 ここであえて傍若無人の意味を申しますと、常識やマナーがなく感情のままに生きることだそうです。まさにあなたにぴったりな四文字です。このときも取り巻き幹部の忖度なのか上からの指示なのか、知事の不利な情報を流したのは誰だと犯人捜しをしたようです。中堅どころの職員が私にこんなことを申しておりました。政治姿勢をただされたのだから謙虚に反省すればよろしいのに犯人捜しに明け暮れてこれでよい県政ができるのだろうかと嘆いていました。
 そういう知事ですから、その言動に異を唱えはっきりと正論を述べるような幹部は知らぬ間に本庁から遠ざけられ、忖度にたけた従順で逆らわない、逆らえない職員を重用して県政の邪道を行っているような気がしてなりません。
 それでは、最初にリニアのトンネル工事に係る湧水の件についてお尋ねします。
 夢の超特急リニアモーターカー、これが実現すれば新幹線「ひかり」は県内各駅に今まで以上に停まります。そして便利になります。また富士山静岡空港に新幹線新駅ができるとしてリニア大賛成の知事だったのですが、空港新駅についてはJR東海からのつれない返事で怒り心頭。当時のくらし・環境部長立会いの下に大井川流域の利水者とJR東海との間に工事に向けての合意文書を交わしたにもかかわらず突如として知事は命の水問題を持ち出して、トンネル工事によって毎秒二トンの湧水が県外に流失してしまう、大井川流域六十万人余の命の水を守るためにトンネル工事は認めないと言い始めたのであります。
 その知事の発言を信じて流域利水者、特に農業関係者は今後の農業に深刻な水がれが起きると思うのは当然であります。それに輪をかけるように、百年前のまだ土木技術も進化していない丹那トンネル工事での大量の湧水による水がれを持ち出したりして流域利水者の不安を一層あおる知事の恣意的な発言でリニアトンネル工事による不安を県民に植え付けてしまったのであります。まさに知事の思うつぼでした。知事の命の水は流域利水者のためではなく過去の静岡市いじめと同じでJR東海いじめのための手段にすぎないのです。仮に知事の言うように毎秒二トンの水が県外に流失してしまうとしましょう。それが大井川流域六十万人の命の水に多大な影響を及ぼすのでしょうか。洪水防止のための流量調整や水道水、工業用水、農業用水の確保を目的とした長島ダムから大井川広域水道企業団は毎秒二トンを取水してあなたのいうところの命の水を大井川流域住民約六十万人に給水しております。この企業団には長島ダムから本来は毎秒五・八トンの水が確保されており渇水期のときも保証されております。大井川広域水道企業団は当初毎秒二トンの受水計画から始まり平成七年度に富士山静岡空港や新東名高速道路の整備、流域人口の増加、企業進出等を当て込んで毎秒約三・六トンの変更認可を受けましたが結局思うように給水人口が増えず平成十九年度、最大給水量を元の毎秒約二トンに戻してしまったのです。また牧之原市、御前崎市二市に地下水毎秒〇・一七トン配水している榛南水道も人口減から採算が合わず数年後に廃止。島田市も給水人口の減から毎秒約〇・二トンの水利権を数年後に返上する予定です。そして大井川広域水道企業団も令和二年の総使用量は毎秒約一・二二トン、年間三千八百六十七万トンです。昨年度は令和二年度よりもさらに一割も減って毎秒約一・一トンになるようです。
 コロナ禍では巣籠り需要の水は増えるはずですが、長島ダムから毎秒二トンもらっている水さえ計算上毎秒約〇・八トンから〇・九トンも余っているのです。しかも南アルプストンネル工事による県外流失は十か月の工事期間中だそうで、その量は最大毎秒〇・二一トンと言われています。大井川広域水道企業団の余った水は毎秒〇・九トンですからあなたの言う命の水は十分足りるのです。ですから農業用水、工業用水にしわ寄せはいきません。何の影響も及ぼさないどころか使われない水はそのまま大井川を流れて海に捨てられてしまうのです。その量は年間何と毎秒約〇・九トン、二千八百三十八万トンです。もったいない話ですね。知事さん、一滴たりとも県外に渡さないと言っている命の水が片方では捨てられてしまっているのです。これについてどのような所見をお持ちでしょうか。答弁を求めます。
 以上の件は横に置いて、JR東海は工事期間中、県外流失の湧水分は東電の田代ダムから回してもらうと公表したところ川勝平太知事は暴論だと言い、水利権を目的外使用に使うのはけしからんと怒り出す始末です。しかし国の見解だと目的外使用にも権利の譲渡にも当たらないのです。それはそうですね。トンネル工事もしてないのに命の水が明日にでもなくなるようなことを、あなたの手法は根本から崩れてしまいあなたの立場がなくなってしまいます。
 山梨県に流れている水が大井川に戻ってくるのです。こんな喜ばしいことはないじゃないですか。大井川流域六十万人の県民をあなたはだましていたんじゃないですか。昨年の一般質問でも述べましたように、あなたの県民の不安をあおる常套手段は事実でないことをいかにも真実であるかのように言葉巧みに言って県民に間違った判断をさせているのです。まるでロシアのプーチンの偽旗作戦のようなものです。
 次に、富士山静岡空港の水についてお伺いします。
 あなたの誇大妄想、針小棒大とも言える言動がここにも表れております。大井川の水がなくなったら空港が潰れてしまう。またまた県民の不安をあおるようなことを言う。何を根拠にあなたは言うのでしょうか。先ほど申したようにあなたのいうところの仮に毎秒二トンの水がなくなっても、実際は十か月間の最大毎秒〇・二一トンですが先ほど申したように水は足りるのです。それはなぜか。空港の水の使用量は年間乗客数約七十万人の頃は一日約七十トン、その辺の小川のせせらぎ程度の水です。しかも島田市から受水しているのです。ちなみに島田市の表流水の水利権は毎秒、先ほど言ったように〇・二トン、年間約六百三十万トンですが、年間僅か毎秒約〇・〇七七トン、二百四十二万トンしか使われておりません。毎秒約〇・一二トン、一日に直したら一万トン以上水が余るのです。そのまま流れて海に捨てられているのです。空港の最大使用量は一日たったの七十トンです。トンネル工事をやったらどうして空港の水がなくなり空港が潰れてしまうのでしょうか。お答えください。
 次に、大井川下流域の地下水について伺います。
 地下水も南アルプストンネル工事の影響で枯渇して流域住民に多大な影響を及ぼすという説もありますが、国の有識者会議では、上流部の地表に近い地下水は大井川中流域で表流水になるから下流域の地下水は上流部の地下水ではなくむしろ中流域の支流や雨などの表流水が浸透したものであるとされております。トンネル工事によって県外に流失する地下水は下流域の地下水には何の影響もないそうです。また大井川下流域の地下水の量は学説によりますと最大毎秒約九・二トンと言われております。県のくらし・環境部の話では大井川から駿河湾に流れ出る地下水は毎秒約十トンという報告も聞いております。自治体や企業がくみ上げている量は毎秒約四・三トンです。県外に流出する工事期間中の湧水は最大、先ほど申しましたように毎秒〇・二一トンです。これを合わせても毎秒約四・五トンで地下水は余るのです。
 JR東海の報告によれば、工事期間中の十か月間最大で毎秒約〇・二一トンの水がどうしても大井川に戻せないということに対して県知事は一滴たりとも県外流失は駄目だと言う。また山梨県の県境に近いトンネル工事は静岡県側の水が引っ張られて山梨県側に流れ出すから県境界一キロメートル手前で工事を止めろとか、県境をまたぐボーリング調査もやめろとか。あなたはリニア建設促進期成同盟会に加入する際二〇二七年の東京―名古屋の開業を目指すことに同意したのではないのですか。それにもかかわらず一滴の水のために県外の工事にまで難癖をつけて、開業促進に協力すると言いながらボーリング調査すら認めようとしないのは嫌がらせの何物でもありません。
 そんなことをしていながら工事の遅れは神奈川県のせいだとか、JR東海の経営内容まで触れて借金が多過ぎるからリニア新幹線の完成は無理なようなことを言う。よくそれであなたは経営が危ない会社に空港新駅を造れとか、それを山梨県知事に言わせたり、今まで私が質問しても無関心だった川根本町から井川に通ずる閑蔵線のトンネルを造れとか、これらは奥大井の観光開発や大井川中下流域の経済発展に大いに寄与します。しかしこれらを実現するにはJR東海の協力が必要なのです。経済学者のあなたにはそういうことが分からないのでしょうか。
 以上を踏まえて、下流域の地下水が余ることについて、知事の所見を伺います。
 先ほど山梨県知事の話が出ましたが、それに関わる記者会見であなたは、富士山静岡空港の山梨県民の利用者が増えてきた、またこの空港を利用して山梨県側に行く人も多くなっているから富士山静岡空港の名前を富士山山梨空港に変えてもいいと言ったそうです。それを聞いて私は然としてしまいました。
 国を含めて千九百億円の県民の税金を使い反対派の土地を強制収用までして、特に六十万人の大井川流域住民の努力と理解と協力があって建設されたものをいとも簡単にネーミングを富士山山梨空港にしてもいいと言う。こういう軽い発言は命の水一滴も渡さないという発想によく似ています。富士山静岡空港乗降客の県内と県外それぞれ、特に山梨県の乗降客は全体の何%に当たるのか教えていただきたい。山梨空港に改名する発言の根拠をお答え頂きたいと思います。
 私が今回質問した内容について良識ある職員はみんな同じ思いを抱いているでしょう。忖度をせざるを得ない側近で固められた知事からは何らいい意見は出てこないでしょう。この状況はあなたの言葉を使えば万機公論を封ずるであることを申し上げておきまして、答弁を求めます。
○副議長(和田篤夫君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 桜井議員にお答えいたします。
 富士山静岡空港の名称変更に関する発言についてであります。
 富士山静岡空港の利用拡大には、静岡県民のみならず隣接県をはじめとする多くの皆様に空の玄関として利用していただくことが重要です。平成十八年一月に決定した富士山静岡空港という愛称も、世界的な知名度を有する富士山を用いることで空港に親近感を持っていただき利用を促す目的があります。
 特に、空港を持たない隣接県である山梨県民の皆様の利用は大いに期待できることですから就航路線の情報発信をはじめビジネス利用に向けたサポーターズクラブ入会キャンペーン、学校関係者に対する教育旅行の働きかけなどに取り組んでまいりました。昨年四月には山梨県と協働して空港ターミナルビル内に静岡・山梨両県の特産品や観光情報を発信する「ふじのくに空のしおり三七七六」を設置し、山梨県を目的とする観光需要の取り込みも図っております。
 これらの取組を通じてサポーターズクラブには山梨県民二百七十七人が加入し、教育旅行では令和元年に山梨県内の高校から二百三十四人が利用するなど多くの山梨県の皆様に富士山静岡空港を利用していただいておりますが、国内線では航空券の購入に住所情報が不要ですので正確な山梨県在住の利用者数や乗降客全体に占める割合は把握しておりません。
 なお、富士山静岡空港株式会社が令和二年三月に空港において実施したアンケートでは搭乗者に占める県外居住者は約三四%で山梨県居住者は全体の約〇・五%という調査結果を確認しておりますが、中部横断自動車道の静岡―山梨間の全線開通によりましてアクセスが飛躍的に向上いたしましたので本県と山梨県で様々な連携事業を実施している現在ではより多くの方に利用していただいているものと考えております。
 議員御指摘の私の発言は、本県との交流が深まっている山梨県の皆様に富士山静岡空港を自分たちの空港と感じ積極的に利用していただくことにより空港利用者の拡大に結びつけたいという思いに基づくものであります。
 今後も、富士山静岡空港が静岡・山梨両県が共有する世界遺産富士山のごとく親しみのある空港と認識されることで山梨県民をはじめ多くの方々の利用につながりにぎわいを生み出すように様々な形で富士山静岡空港のアピールに取り組んでまいります。
 その他の御質問は、副知事、関係部局長から御答弁を差し上げます。
○副議長(和田篤夫君) 森副知事。
○副知事(森 貴志君) 大井川下流域の地下水についてお答えいたします。
 国の有識者会議が取りまとめた大井川水資源問題に関する中間報告では、トンネル湧水量の全量を大井川に戻すことで中下流域の河川流量は維持される、中下流域の河川流量が維持されることでトンネル掘削による中下流域の地下水量への影響は河川流量や季節変動や年ごとの変動による影響に比べて極めて小さいと推測されるとしつつも、解析結果は一定の前提を置いた上での計算結果であり不確実性を伴うとしております。このことはトンネル工事によって中下流域の水資源に影響があることは否めないものの、県が求めているトンネル湧水の全量を戻すことで大井川の水資源の保全を図ることができるとする報告であると認識しております。
 大井川の中下流域の地下水は多くの事業所などに利用されておりますが、地下水の保全と持続的利用を目的にそれぞれの利用者が適正な取水基準の範囲内で地下水を採取することにより現在の大井川流域の水循環の保全が図られております。その状態を将来も維持していくためにはトンネル掘削により水資源に影響を及ぼさないようにすることが重要であります。
 県といたしましては、トンネル工事に伴う水資源利用に関しての地域の不安や懸念が払拭されるよう国との連携を図りつつ、引き続き県地質構造・水資源専門部会において大井川中下流域の地下水についてJR東海との対話を積極的に進めてまいります。以上であります。
○副議長(和田篤夫君) 高畑くらし・環境部長。
○くらし・環境部長(高畑英治君) リニアのトンネル工事に係る湧水の件についてお答えいたします。
 大井川広域水道用水供給事業は、長島ダムから放流される水を取水して受水団体七市に水道用水を供給しています。長島ダムから放流される水量は利水者からの申込みに基づき決定されています。具体的には大井川広域水道企業団等の利水者は毎週一週間分の日ごとの使用水量を長島ダム管理所に報告し、それを踏まえて放流計画が決定されます。その結果洪水への対応を除き原則として長島ダムからは利水者が使用を計画する水量と河川維持に必要な水量が放流され、それを超えて放流されることはありません。
 大井川広域水道用水供給事業においても昨年度の取水量は三千六百十四万トンですが、これは水道用水供給のために必要な水量となります。流域の水資源が損なわれることなく適切に利用され、駿河湾に注ぐ大井川の水が将来にわたり地域の暮らしを支えていけるよう引き続き取り組んでまいります。
 次に、富士山静岡空港の水についてであります。
 富士山静岡空港が立地する牧之原台地は元来水源に恵まれておらず、地域の方々が水の確保に苦慮されてきた地域です。現在は水道用水をはじめ農業用水、工業用水の施設整備が進み安定的に水の供給が行われておりますが、各用水事業の水源はいずれも大井川の水に依存しています。
 空港は大井川広域水道から供給される水道用水によって空港運営に必要な水を賄っています。飲食用や清掃用、防災用など多様な用途に利用しており、大井川の水が減少し安定的な水供給に支障が生ずれば円滑な空港運営に影響を及ぼすことになります。
 知事の発言は、大井川の水が減少すれば牧之原台地への水供給に影響する可能性があり、そのときは空港の機能が十分に果たせなくなるという趣旨のものであります。以上であります。
○副議長(和田篤夫君) 二十一番 桜井勝郎君。
       (二十一番 桜井勝郎君登壇)
○二十一番(桜井勝郎君) 今、説明を聞いただけで何が何だかさっぱり分からないですけれども、南アルプスのリニアのトンネル工事によって最初は毎秒二トンって言われてましたけども、JRのいうところではですね、十か月間約最大で毎秒〇・二一トン。だけど空港の話しますけども、空港へは島田市から水を送ってますけども、先ほども言ったように一日の使用量はたったの七十トンです。これはコロナ前です。今現在もっと少なくて二十五、六トンです。そんな状況でその水がトンネル工事によってなくなるなくなるって言って、七十トンばかりの水はね、島田市の水利権というのは毎秒〇・二トンありますけども実際使われているのは毎秒〇・一一トンでございまして、あと〇・八トンぐらいは余って捨ててるんですよ。ですからトンネル工事があろうとなかろうと空港の水がなくなるということはあり得ないです。水利権ですからね。これはもう権利ですから、だから渇水期でも水利権は認められてるんですからね。ましてや上流部にはダムがいっぱいあるんです。そのダムの水のちょっとした量でございましてトンネル工事によって影響を受けるということはあり得ないんですよ。それをね、何ていうか針小棒大といいますか大きく取り上げて不安をあおって、空港が潰れちゃうというそういう発想自体がこれは事実を曲げた、そして世論に不安を陥れるための策にしか私は思っておりません。ですからやはり真実、本当のことを言っていかないと。先ほども言ったように知事の側近というのはもうしょんない。これは自分たちの生活がかかってくる。知事の言うことは聞かなきゃいかん。忖度も必要だかもしれない。しかしその前に静岡県あるいは大井川流域の皆さんが安心して、いろんな形で真実を伝えるのが県の役目だと思いますよ。だからいろんな面で、そういう面で気をつけていただいて私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○副議長(和田篤夫君) これで桜井勝郎君の質問は終わりました。

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