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本会議会議録

質問文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和4年12月静岡県議会定例会 質問


質問者:

加藤 元章 議員

質問分類

一般質問

質問日:

12/08/2022

会派名:

自民改革会議


質疑・質問事項:

1 障がい者スポーツの推進について
2 (仮称)静岡県動物愛護センター整備に向けたボランティアとの連携について
3 沼津市におけるミカン園地の基盤整備について
4 沼津港みなとまちづくり推進計画の取組状況と今後の方針について
5 県立高校におけるトイレ洋式化の推進について
6 自転車利用者の交通安全対策について


○副議長(和田篤夫君) 次に、八番 加藤元章君。
       (八番 加藤元章君登壇 拍手)
○八番(加藤元章君) 私は、自民改革会議の所属議員として当面する県政の諸課題について通告に従い知事、副知事、関係部局長、教育長、警察本部長に一括質問方式にて質問をいたします。
 初めに、障害者スポーツの推進についてお伺いをいたします。
 コロナ禍にさいなまれた今期四年間の県政の中で最も大きな功績の一つは東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックの自転車競技を県内開催できたことだと思います。またパラリンピック全体の中では本県ゆかりの選手が金、銀、銅合わせて十三個のメダルを獲得し十三人が入賞するなど目覚ましい活躍となりました。
 こうした障害者スポーツの振興は、日々苦労が多いと推察する障害のある人たちにとって大きな希望を与えるものとなったとともに、自らスポーツに親しむことは身体機能や健康の向上、社会への参画、自立への一助となるなどそれぞれの人生を歩む上での礎の一つにもなり得ると考えます。
 こうした中、先般公益財団法人静岡県障害者スポーツ協会から知事に対しその振興についての要望書が提出されたと仄聞をいたしました。これは、県内パラスポーツの振興に向けて県内パラアスリートや障害者スポーツに関する有識者で構成する県パラスポーツ推進協議会が取りまとめた中間報告を受けて県障害者スポーツ協会から県へ提出されたものであります。
 具体的には、全国に二十六か所設置され本県には設置をされていないパラアスリートが優先的に使用できる障害者スポーツセンターの施設整備や障害者スポーツを始めたい人向けの相談機能を持つ情報センターの創設、さらにはパラスポーツ推進に向けた県障害者スポーツ協会の体制強化などが要望されております。
 そこで、県としては以上の要望なども踏まえ官民連携や専門家の活用を進め障害者スポーツの推進を強化していくとともに、全国にそれらの情報発信を行って本県のプレゼンスを高め障害者、パラスポーツ全体の社会的な取組をリードしていくべきと考えますが、知事の御認識をお伺いをいたします。
 また、これら推進に当たり障害者スポーツの裾野を拡げる取組やスポーツに取り組むことへのモチベーションを高める施策展開も重要だというふうに考えます。県ではパラスポーツのトップアスリートたち二十名を静岡県障害者スポーツ応援隊として任命し特別支援学校などで障害のある児童生徒などを中心に講演や実技指導等を行っていますが、昨年度特別支援学校でこの事業が行われたのは全三十八校に対して僅か五校のみというふうになっております。
 スポーツに親しむきっかけとなる本事業のような取組は大変有効であり拡充すべきと考えますが、知事の御認識をお伺いをいたします。
 次に、仮称静岡県動物愛護センター整備に向けたボランティアとの連携についてお伺いをいたします。
 ようやく県の新たな動物愛護センターを県立富士見学園跡に設置する構想が明らかになり、今年度中に基本計画を固め、設計、工事を経て令和七年度開所とのことであります。このセンター設置に当たり必要な導入機能などのハード面は既に他県に先進事例が多くあり検討されているものと推察いたしますが、重要なのは運営面において実際には大きく依存することになるボランティアとの連携であると考えます。
 現在、県内で犬・猫を飼養できなくなり相談したり譲渡を希望する件数は、安易にペットショップで購入してしまう購入者の増加や飼い主が高齢となり体力や経済面または施設入所などの事情により飼養できないとする高齢者が顕在化していることなどから増加傾向にあり、今後もますます増えていくものと推察をいたします。現状ではこうした相談は県の保健所に寄せられることが多いわけですが、飼い主責任として終生飼養すべきとの観点から原則保健所での引取り等は拒否されていることから、その結果ボランティア団体に回されボランティア団体がその対応に迫している状況を目の当たりにしています。
 このような人間のわがままや個人的な都合で飼育放棄された犬・猫は十分なケアをされていないケースも多く、具体的に申し上げると義務づけされているワクチン接種がされていない、健康状態が悪い、避妊、去勢されていない、しつけができていないなどの状況が散見されています。まずは譲渡に適するようにボランティアが費用、時間をかけてケアをすることが必要でありますが、加えて高齢犬も多いため新たな飼い主を探すのにも苦労している状況です。
 今後もボランティアの方の負担が増大していくと見込まれる中で、新たな動物愛護センターにはこうしたボランティアの方々に対する支援機能の充実が求められると思います。こうした新たな機能充実のためには組織の強化や運営方法の検討が必要と思われます。またより多くの県民のボランティアの皆さんからサポートしてもらうことが必須だと考えています。
 こうした状況を鑑み、新たな動物愛護センター設置に向けてボランティアとのネットワークづくりや支援などについて県はどのように考えるのか、その認識をお伺いをいたします。
 次に、沼津市におけるミカン園地の基盤整備について伺います。
 本県は全国でも有数のかんきつ生産県であり、沼津市の西浦地域は西部の三ヶ日地域や中部の清水地域と並ぶミカンの主要産地であります。この西浦地域は私の地元沼津市南部の海岸線に位置しており、古くからミカンの単作地域で近年「寿太郎」に代表される西浦ミカンが市場で高い評価を受け農家の営農意欲も向上しております。さらに「寿太郎」ミカンはしずおか食セレクションに認定され、加工品である「寿太郎」ミカンワインは通販などで好評を得て全国的な認知度も高くなっています。
 しかし、西浦地域の農道は全体的に狭く農作業車のすれ違いが極めて困難であるとともに地域を横断する幹線的な道路は海岸線の県道だけであり、規模拡大を目指す担い手農家にとっては農作業の効率化が大きな課題となっていました。このため平成二十三年度から県により農道整備を中心とした農業基盤整備事業が進められています。また事業により整備される農道の一部は県の地震・津波対策アクションプログラム二〇一三で避難路にも位置づけられており、地域の防災道路としての役割もあることから農家以外の方も含め地元住民の事業への期待は大変大きいと言えます。
 西浦地域も全国と同様に農家の減少や高齢化が進んでいる中、県東部のミカン主要産地として維持発展させていくためには意欲のある生産者を育て産地として競争力を強化していくことが必要であり、そのためには生産条件を整えることとなる基盤整備による支援が重要と考えます。
 そこで、これまでの基盤整備の進状況とその効果、また今後の予定について、県の認識をお伺いをいたします。
 次に、沼津港みなとまちづくり推進計画の取組状況と今後の方針について伺います。
 沼津港は県東部有数の観光拠点であり、コロナ前の港への入り込み客数調査での年間来訪者数は平成二十四年が百四十五万人、平成二十七年が百五十七万人、平成三十年が百六十六万人と着実に増え続けてきました。この沼津港のさらなる振興に向けて平成二十七年には魅力的な空間づくりに向けて官民連携の下、沼津港みなとまちづくり推進計画が策定され施設等の整備を順次行ってきております。
 今後整備を進めていくエリアとして、沼津港には外港と内港の二つのエリアがありますが、推進計画の中で沼津港の玄関口と位置づけられた内港の北側エリアと交流、親水の場と位置づけられた内港の西側エリアがあります。玄関口である内港の北側はエリアに面した県道において電線の地中化工事が進められています。一方内港西側エリアでは民間の営業所や倉庫などが建築されていた土地の買収が昨年度までに完了し現在は更地になっています。その空間を沼津市が借用して令和五年十月の二日間にわたり沼津市制百周年に合わせ誘致したグルメイベントSea級グルメ全国大会  シーというのは海のシーです  が開催され全国のみなとオアシスから自慢のグルメが大集合することになっています。
 今後の課題としては、この内港の西側エリアをSea級グルメ全国大会終了後どのように活用していくかということであります。また沼津港で安心して過ごしていただけるように津波対策も急務であります。今後とも県内外からリピーターも含め多くの観光客を呼び寄せるためにもこれまでにない新しいコンセプト及び魅力づけによる開発が求められるところであります。
 そこで、県の沼津港みなとまちづくり推進計画に位置づけられた内港西側エリアの整備と津波対策について、取組状況と今後の推進に向けた方針をお伺いいたします。
 次に、県立高校におけるトイレ洋式化の推進についてお伺いします。
 県立高校におけるトイレの改修、洋式化については、これまでも県立高校の定員割れの一つの要因として同僚議員から指摘、一般質問されていますが、その促進策について改めて伺いたいと思います。
 県立高校では平成二十七年度から洋式化事業を実施しているとのことですが、現在県立高校においては校舎内での洋式化率は四八%にとどまっており、コロナウイルス対策としても汚水飛散防止の観点から早期の洋式化が望まれます。
 一方で、沼津市内の私立高校五校についてトイレの状況を調査していただいたところ、女子トイレにおける洋式トイレの割合は二校が一〇〇%、一校が九七%、一校が八〇%、もう一校が六四%であり、さらに一〇〇%の二校につきましてはほぼ全てが温水洗浄便座、すなわちシャワートイレとなっています。
 これに対し、県立高では生徒用にはシャワーつき洋式トイレは設置されていないと聞いています。なお進学校として長い歴史を誇る県立沼津東高校のOB会では数年前学校創設以来初となる入学志願者数の定員割れにショックを抱き在校生に改善要望アンケートを取ったところ、洋式の温水洗浄便座の要望が極めて高かったことからOB会で費用を募り全ての改修を一気に単年度で行ったということであります。
 このように大きな差のあるトイレ洋式化の環境について教育長は問題意識を持っているのか、また改修費を確保する観点から莫大な費用のかかる静岡県学校施設中長期整備計画を適宜遅らせてでもトイレ洋式化への改修を前倒しすべきと考えますが、県の認識をお伺いいたします。
 最後に、自転車利用者の交通安全対策についてお伺いをいたします。
 自転車は子供から高齢者まで多くの方々が気軽に利用できる身近な交通手段であり、近年のコロナ禍によるライフスタイルの変化や健康志向の高まりなどから自転車利用は多様化し利用者も増加傾向にあると感じています。特に本県では東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックの自転車競技開催を契機にそのレガシーを生かしたサイクルスポーツの聖地づくりを推進しており、安全・安心かつ快適に自転車を利用できる環境を整備する必要があります。
 こうした中、警視庁が危険な自転車走行を原因とした交通事故の多発を受け信号無視などの悪質な交通違反をした自転車利用者に赤切符を交付して取締りを強化するという報道がされ、県民の間でも大きな話題となりました。本県においても自転車が関連する人身事故は例年約三千件発生しており全人身事故の約一五%を占めているとされています。
 自転車事故の中には自転車側の交通違反やマナー違反が原因で発生しているものも数多くあると思いますが、自転車の走行に関するルールが複雑で分かりにくいということも一因ではないかと感じております。
 自転車は、道路交通法上軽車両であり車道の左側を通行するのが大原則でありますが、道路形状や歩道を通行可能とする交通規則などに応じて右側を通行できる場合や歩道を通行できる場合もあり、こうしたルールを正しく理解できている利用者は決して多くないのではないかと感じています。実際高齢の自転車利用者から、車道を走行するのは正直怖くて歩道を走行したいが歩道を走行してよいのか悪いのかよく分からないといった声も多く聞いております。
 今後利用の増加が予想される自転車が交通環境において車や歩行者などと安全に共存していくためには、まずは自転車利用者に交通ルールを正しく理解させその上で悪質な違反をしっかりと取り締まっていくことが必要と考えます。
 そこで、県警察による自転車利用者の交通安全対策についてお伺いをいたします。以上、答弁を求めます。
○副議長(和田篤夫君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 加藤議員にお答えいたします。
 障害者スポーツの推進についてであります。
 本県では、身体、知的、精神など障害の種別にかかわらず全ての障害者が参加でき健常者の競技団体が大会運営を支援するわかふじスポーツ大会を長年にわたって開催するなど先進的な障害者スポーツへの取組を積み重ねてまいりました。こうした関係者の皆様の地道な努力が東京二〇二〇パラリンピックにおける本県ゆかりの選手の躍進として結実したものであると認識しております。
 今後この勢いを一過性のものとすることなくさらに加速させるため、静岡県パラスポーツ推進協議会の御提言やこのたびの県障害者スポーツ協会からの御要望を踏まえまして全国をリードする施策を展開し本県パラスポーツのプレゼンスを高めてまいりたいと決意しております。
 このため、障害者スポーツの裾野の拡大に向けてパラスポーツに関する情報の発信機能を強化いたします。それとともにパラアスリートの発掘、育成、支援につながる医科学サポート体制やパラスポーツの優先使用なども積極的に検討してまいります。
 さらに、これらの取組を着実かつ持続的に実施していくためにパラスポーツ推進協議会を発展させましてスポーツ関係者に加え民間企業、医療、福祉、教育などの関係者による新たな官民連携体制の整備を進めその構成員のネットワークを活用したシンポジウムを開催するなど本県の特徴あるパラスポーツの取組を国内外に向けて情報発信してまいります。
 また、議員から御提案のございました静岡県障害者スポーツ応援隊の活用につきましては障害者スポーツの裾野拡大やモチベーションを高める重要な取組であります。それゆえこれまで新型コロナウイルス感染症への対応を考慮したことから伸び悩んでおりました特別支援学校への派遣回数を順次増やしてまいります。それとともに派遣先を民間企業や地域団体に拡大いたします。これらのことを通じてパラスポーツに触れる機会の充実やさらなる理解促進を図ってまいります。
 今後とも、県障害者スポーツ協会や関係団体等と連携いたしましてパラスポーツの取組を一層深化することによりパラスポーツの先進県としての存在感を国内外に発揮し、障害の有無にかかわらず全ての人が個々の力を発揮できる共生社会の実現に向けて全力で取り組んでまいりたいと考えております。
 その他の御質問につきましては、副知事、関係部局長から御答弁を申し上げます。
○副議長(和田篤夫君) 森副知事。
○副知事(森 貴志君) 仮称でございますけれども静岡県動物愛護センター整備に向けたボランティアとの連携についてお答えいたします。
 動物愛護ボランティアの皆様は動物愛護の推進のためには不可欠な存在であり、センター整備に当たりボランティアの皆様との連携が非常に重要であると考えております。
 新たなセンターにつきましては、このたび策定いたしました基本構想にも記載のとおりボランティア支援、育成の拠点を重要な役割の一つとしております。このためボランティア団体の様々な活動を支援するスペースの提供や団体が飼育している犬や猫の情報をセンター内の掲示板やホームページを通じて一元的に発信し、より多くの譲渡につなげる新たな仕組みを作ることなどを検討しております。今後ボランティアの皆様の御意見も伺いながら支援の充実を図ってまいります。
 また、より多くの方々にボランティアとして参加頂けるよう動物飼育の専門学校で学んでいる学生など若いボランティアの発掘を行うとともに、飼育経験がある方による自宅での犬や猫の預かりや犬の散歩や子猫の授乳などを行っていただく新たな担い手を育成してまいります。こうした様々な分野で活躍頂ける担い手とボランティア団体が必要とする活動とのマッチングを通じたネットワークづくりにも取り組んでまいります。
 県といたしましては、新たなセンターをより多くのボランティアの皆様や県民の方々に活用していただける施設とするため、機能充実に必要な組織の在り方や民間活力の持つノウハウの活用を視野に入れた運営方法を検討しながら動物愛護の拠点として整備を進め人と動物の共生する社会の実現に努めてまいります。以上であります。
○副議長(和田篤夫君) 櫻井農林水産担当部長。
○農林水産担当部長(櫻井正陽君) 沼津市におけるミカン園地の基盤整備についてお答えいたします。
 「寿太郎」ミカンに代表される沼津市西浦の産地競争力を強化し持続的に発展させるためには、意欲ある担い手への農地集積や生産性の向上を支える基盤整備を効果的に進め農業者の経営体質を強化することが重要であります。このため県では、平成二十三年度から六百九十ヘクタールの園地を対象に重須地区など六地区の基盤整備事業に順次着手し営農の効率化を図る農道や用水路等の整備を進めております。
 西浦地域全体では事業費ベースで四二%の進となっており、十四キロメートルで完成した農道整備等により農作業車の移動時間が約四割短縮されるなど飛躍的に営農の省力化が図られております。また基盤整備を契機として、農地中間管理機構との連携によりこれまでに二百十八ヘクタールの園地が担い手に集積され生産拡大や所得向上につながるなど安定的な農業経営が実現されてきております。
 今後は、早期の事業効果の発現に向けまして工事施工の効率化やコスト削減を徹底しながら計画的に事業推進を図るとともに、急峻な園地をテラス状に改良する区画整理など意欲ある担い手の新たなニーズにも迅速に対応しさらなる生産性向上に取り組んでまいります。
 県といたしましては、樹園地の生産性を高める農道や区画整理等の基盤整備を着実に推進し西浦ミカン産地の競争力強化に取り組んでまいります。以上であります。
○副議長(和田篤夫君) 太田交通基盤部長。
○交通基盤部長(太田博文君) 沼津港みなとまちづくり推進計画の取組状況と今後の方針についてお答えいたします。
 県では、地域の人と観光客が共に楽しみ交流できる地域の庭園を目指す沼津港みなとまちづくり推進計画に基づき、遊覧船等が着岸する浮き桟橋整備をはじめとしたにぎわいづくりや安全・安心を確保するための津波対策に取り組んでいるところであります。
 Sea級グルメ全国大会のメイン会場となる内港西側エリアでは出店者向けのオープンスペースや多くの来訪者が憩う緑地や遊歩道の整備を進めております。大会終了後の当エリアの活用につきましては、推進計画を基に地域の方々と意見交換を行い誰もが気軽に利用できる新たなにぎわい空間が生まれるよう民間活力の導入も含め具体的に検討してまいります。
 また、沼津港の津波対策につきましては昨年度までに胸壁新設工事が完了し無堤区間は解消されております。引き続き第四次地震被害想定への対応として地震動による既存施設の沈下を抑制する地盤改良工事などを進めてまいります。
 県といたしましては、沼津港を訪れる人々の安全・安心の確保に努めるとともに、今後も市や地元関係者と連携し内港西側エリアが魅力的な空間となるように取り組んでまいります。以上であります。
○副議長(和田篤夫君) 水口教育部長。
○教育部長(水口秀樹君) 県立高校におけるトイレ洋式化の推進についてお答えいたします。
 県教育委員会では、平成二十七年度から県立学校のトイレの洋式化などを重点として計画的に取り組んでまいりました。しかしながら県立高校の洋式化率は五〇%を超えていないことからさらなる整備の加速化が必要であると認識しております。
 このため、計画的な建て替え校や大規模改修校での改修に加えてそれ以外の高校において洋式化に的を絞った簡易な改修を検討しております。また大手の便器メーカーなどが参画する学校のトイレ研究会と連携して生徒などのニーズを把握しながら民間の優れた知見を取り入れ床の乾式化、水洗器具、照明の非接触化に加え仕様、色彩、デザインの向上に努めております。
 議員御指摘の温水洗浄便座は多目的トイレに設置しておりますが、生徒のニーズ調査では希望する生徒は約一七%であり、特に女子生徒からは自宅のトイレ以外の温水洗浄便座は衛生面での不安からあまり使用したくないとの声も聞かれました。改修に当たっては洋式化等の環境改善を優先しながら生徒の使用希望に即して温水洗浄便座の多目的トイレを充実させたり将来的な設置に備えて専用コンセントなどを敷設してまいります。
 県教育委員会といたしましては、教育環境の向上と安全・安心のため期待が大きい校舎の建て替えや大規模改修を今後も計画的に継続するとともに、トイレの洋式化をさらに加速化させ学校の魅力化に努めてまいります。以上であります。
○副議長(和田篤夫君) 大原警察本部長。
○警察本部長(大原光博君) 自転車利用者の交通安全対策についてお答えします。
 自転車の交通ルールにつきましては、車道の左側を走行することが原則としつつも七十歳以上の高齢者や十三歳未満の子供は道路の左右を問わず歩道を通行できるなど規定が多岐にわたっていることもあり、正しい通行方法について広く県民に周知されるよう様々な取組を推進しているところであります。
 具体的には、自転車を利用し始める小学生や通学による利用頻度が高い高校生、事故で重傷を負いやすい高齢者を中心に学校や自動車教習所のコースを活用した交通安全教室を開催するなど自転車の交通ルールを体験を通じて理解を深めていただく取組を推進しております。また高校生による事故が昨今大変目立っていることから通学時間帯を中心とした街頭活動を強化しており、違反者に対しては指導カードを交付するなど交通ルールの周知徹底に取り組んでいます。
 一方で、違反行為により交通事故を引き起こした自転車利用者に対しては交通切符等を活用した措置を講じております。
 県警察におきましては、今後も県民がルールを正しく理解した上で自転車を安全に利用していただく取組を推進してまいります。以上であります。
○副議長(和田篤夫君) 加藤元章君。
       (八番 加藤元章君登壇)
○八番(加藤元章君) 御答弁頂きまして、ありがとうございました。
 最初に、要望項目を申し上げたいと思います。
 まず、二項目めの仮称静岡県動物愛護センター整備に向けたボランティアとの連携についてということでございまして副知事から御答弁を頂きました。
 それで、ボランティアの拡充という観点からは様々なアイデアも含めておっしゃっていただいたと思います。特に専門学校の方々のボランティアというお話も出ましたが、私が考えるにやはり動物愛護の情操教育といいますかね、そうしたことも含めて単なるその人工としてではなくてそういう観点で、おっしゃるとおりその学生さんとかなんかをボランティアで募集してやっていただくと、これ非常に教育的な観点からも意義が深いことだと私は思います。今回は富士市にこれを設置するわけでありますから富士市にある中学校、高校、たくさんあるかと思いますけれども、ぜひとも教育委員会と連携を取っていただきまして、そういったボランティアを募集するなり、できることなら今非常にその学校教育も多様化をしている、特に高校なんかはそうなわけですけれども、できましたらその動物愛護という観点からカリキュラムの一つに組み入れるとかですね、何かそういうふうな形での一歩進んだ仕組みづくりということも非常に私はこれ大事だと思いますのでぜひ御検討をお願いしたいと思います。
 続きまして、沼津市におけるミカン園地の基盤整備についてこれも要望になりますけれども、先ほどの部長の御答弁で進率が約四二%、逆に言いますとあとまだ半分以上ちょっと残っているわけなんですが、しかしながらその業務効率の改善が非常にあるということで具体的な数字も申していただきました。いろいろとおっしゃっていただいたようにですね、この地域におきましては非常にこれに対しての期待感が大きいです。推測するにここまでの年数からすると多分あと十年ぐらい完了するにはかかるんではないかなというふうには思いますが、ぜひともこれ津波避難路も兼ねているという生活道路の側面、どっちかといいますと命を守る道路でもあるわけですのでそういった観点からですね、確実に着実にこれからも進を進めていただきまして一日も早い完成ができるようにということをお願いをしたいと思います。
 それから、四つ目の沼津港みなとまちづくり推進計画についてでありますけれども、西側エリアの整備についてはこれから具体的なプランをいろんな意味で考えていくということであろうかと思います。できるだけ幅広くですね、専門的な知見等も踏まえましてこれまでにない、もうとにかくポイントはやはり観光のための要素も非常に大きいわけなので入り込み客が増えるような従来にないコンセプトですとかそういったものをしっかりと考えていただきたいなと思います。
 それから、いわゆる津波対策として工事が全て防潮堤等完了しているということで無堤区間は解消していますと、非常にこれ大事なことでありましてですね、ぜひこの点についてももうされているかもしれないんですが、いわゆるその県外観光客がその情報に触れるように、要するにここに来ても安心だよと、安心な観光地であるということをしっかりと理解をしてもらえるようなそういった諸施策を考えていただきたい、この点を要望しておきます。
 それから、六つ目の自転車利用者の交通安全対策についてでありますけれども先ほど御答弁がありました。歩道上の通行についてでありますが、七十歳以上及び十三歳未満の方々に対しては歩道のどちらに関しても、要するに右左どちらに関しても通行がオーケーであるということで何ら制約を受けないという答弁がありましたが、あまりこれ知られてないと思うんですね。私もほとんど分かってなかったです。ということも含めて考えますといろいろその周知徹底策もおっしゃられておりましたが、やっぱりこれはいわゆる一般事項とは違って法令に基づくものであったり、要するにその違反、罰則もあったり非常に厳格に施行されなければ僕はいけないことだと思うんですね。ですので県民全員が知ってて当たり前のことというふうな観点から、もう少し周知徹底できる手法というんですかね、一部の方々だけではなくということで県民だよりか何か分かりませんけれどもあらゆる手段を使って誤解がないようにしていただくように配慮をお願いしたいと思います。
 続いて質問に移りたいと思いますが、まず知事に御答弁頂きました障害者スポーツの推進についてということでありまして、冒頭の部分でですね、知事の御答弁の中で県障害者スポーツ協会からの要望を踏まえ全国をリードする施策を展開し本県パラスポーツのプレゼンスを高めていく決意であると非常に力強いお言葉でありまして、私が質問でお願いしたとおりに逆に答えていただいたと思うんですけれども、非常にこれいいと思います。
 加えまして申し上げるとですね、このパラスポーツとはちょっと外れますが二〇二五年に聴覚障害者の方々を対象にした世界的なスポーツ大会、いわゆるデフリンピックと言っておりますけれども、これが日本での開催が決まり東京を中心に開催されるんですが、自転車競技については、東京二〇二〇オリパラと同じように伊豆市のサイクルスポーツセンターで行われるということであります。
 ということで、これも非常にニュースソースとして大きなやはり私はインパクトがありますし、この障害者スポーツに関してやっぱり本県が秀でているという一つのまた節目になるんではないかなというふうに思いますので、ぜひこの適切なタイミングを捉えてですね、決意の下に進めていただきたい、これは要望なんですが。
 そうした中で、最後のほうに御答弁頂いた中ではですね、このパラスポーツの取組を一層深化することにより障害の有無にかかわらず全ての人が県民が個々の力を発揮できる共生社会の実現に向けて全力で取り組むというこれもまた強い答弁を頂きました。この共生社会の実現というのが障害者スポーツ推進のどちらかというとゴールになるんではないかなというふうに私は考えます。そのためにはやはり障害者スポーツの振興というものが県民、健常な、一般の人も含めてなんですけれども、みんながこう自分のこととして捉えてですね、一緒になって考えてやったりというようなことがこの共生社会の実現に近づけるというふうに私は考えます。
 具体的には、申し上げたとおり障害者スポーツ応援隊の活用をはじめ、それぞれの施策の展開に当たってはその回数とか規模、これももちろんやってほしいんですけれども、一般の人とか企業などが関心を持つ内容ですとか情報発信の在り方、これが私は求められるというふうに思います。画一的にやるんではないということですね。この点についてどう考えるのか改めてお伺いをしたいと思います。
 続きまして、県立高校におけるトイレ洋式化の推進について教育部長から御答弁を頂きました。
 いろいろと言いたいことはありますが、端的に誠に僭越ですけれども和式トイレで教育部長は用を足されますか。私は足さないですよ。洋式でも洗浄便座じゃなかったら足さない。足さないというのは我慢をするということなんですね。さっき数字がちょっと出てて僕は意外だったんですけれども、逆に子供たち、児童生徒でも同じ感覚の子供たちはたくさん多分いる、要するに我慢してしまうんですね。我慢するということは体によくないです。健康的にもよくないしさらには一番大事な学業を行っていく授業を受けるということについても、精神的にも心の部分でもですね、きっとよくないと私は思います。
 そういうことも含めてよく考えて私は頂きたいということで、一応その改修に関して加速度的に行っていくというような若干希望的な発言はありましたが、これちょっとよく分かんないですよね。
 ちなみに県の事業としてやる場合ですけれども、今までも非常にいいなという事業はありました。直近ですと例えば学校施設整備に関して言えばエアコンの設置、温暖化対策等も含めてやりましたけれども、これ県立高校では令和二年度から設置を始めて令和三年度には一〇〇%、たくさんあったと思いますけれども設置が完了できてるんですね。できてるんですよ。これに関してもちろん費用についてはリース契約でやられているのでその負担はなかったというのは一つあるかもしれませんけど、私が申し上げたいのはまさに政治判断でできるということだと思います。
 このトイレに関してもまさに同じ私は発想でいけるんではないかなというふうに思っておりますので、加速度的というのが実際にどのくらいのつもりなのか、その点について改めて、しつこいですけれどもお伺いをしたいと思います。以上、答弁を求めます。
○副議長(和田篤夫君) 京極スポーツ・文化観光部長。
○スポーツ・文化観光部長(京極仁志君) 障害者スポーツの推進についての再質問にお答えいたします。
 障害者スポーツの推進を通じて最終的には共生社会の実現を目指すというためには、今回パラリンピックで非常に障害者スポーツに対して関心が高まったこのタイミングを生かしまして障害者スポーツを多くの県民の皆様、それから企業の皆様等に発信をしまして関心を高めていただいて、そして参加して支援等に参加していただくということが非常に重要だと思っております。
 このため、これまでも障害者スポーツ応援隊のほか県としましては障害者と健常者が一緒に参加をするパラスポーツ運動会を開催をし、そこには企業や団体、学校等に積極的に参加をしていただいております。こうした機会を通じてですね、障害者スポーツの普及啓発に努めてきたところであります。今後もこれを深めまして例えばプロスポーツチームの試合会場でパラスポーツに関する動画等を流して意識啓発を図るとか、それから障害者スポーツに関する情報を一元的に集約したホームページをこれから開設をいたしまして発信をしていきたいと考えております。
 また、今後静岡県パラスポーツ推進協議会を発展させましてスポーツ関係者だけではなくて民間企業や福祉、医療の関係者も含めた官民連携の組織を作っていきたいと考えております。そのネットワークを通じましていろんな部分に情報発信をしまして、この障害者スポーツの普及の拡大に努めてまいりたいと考えております。以上であります。
○副議長(和田篤夫君) 水口教育部長。
○教育部長(水口秀樹君) 県立高校におけるトイレ洋式化の推進についての再質問にお答えいたします。
 県立高校のエアコン設置につきましては、近年の酷暑が学習へ及ぼす影響が非常に大きくなったことから極めて緊急性が高いとの判断があり、県議会の皆様の御理解を頂きながら早期の設置ができたものと認識しております。
 トイレ洋式化は学校施設の魅力に欠かせないものでありますが、学校施設中長期整備計画に基づき新築の際に整備するとともに、建築後四十年以上経過した際にトイレ単体の改修を行っているという形になります。令和元年に策定した当計画では二十年かけて大規模改修を進めていくことから、計画に基づけば今後約十五年かけて洋式化が進んでいくことになります。しかし早急に改修していくということは必要と認識しております。
 教育委員会としても、予算の確保に最大限努めさせていただき、また洋式化に焦点を絞った工法または効率的な改修方法、改修箇所の工夫などを行いながら、時期については言及することが今できるわけではございませんけれども、できる限り洋式化を加速してまいりたいと思っております。児童生徒が我慢することのないようそれはしっかりと認識させていただければと思います。以上でございます。
○副議長(和田篤夫君) 加藤元章君。
       (八番 加藤元章君登壇)
○八番(加藤元章君) まず、障害者スポーツの推進の関連でございますけれども御答弁ありがとうございました。
 前の質問、J3のアスルクラロ、サッカーについてですね、その振興のときについても私申し上げましたけど、こういった障害者スポーツの推進、スポーツの推進に関してはやっぱりその機運づくり、ムーブメントというのが僕はすごく大事だと思います。それを発信するのが僕は知事の役割だというふうに思ってまして、非常にパフォーマンスに優れ発信力のある知事さんでいらっしゃいますからぜひですね、もう先進県としての意気込みをやはり全国に向かって障害者スポーツの先進県宣言、このぐらいのことを私は発していただきたい、この点を御要望申し上げたいと思います。
 それから、トイレの件については正直言ってですね、県民の皆さんの感覚とかなりちょっとずれがあるなというのを私はすごく感じています。多分教育長、部長ともこれからトイレに入るときに毎回私の顔を思い出すと思うんですよ。ぜひともですね、ぜひとももう少し現実的に考えていただいて、生徒の顔、学校の様子を思い出していただいてですね、改めて政治的に何かできるんじゃないかということを問い直して考えていただきたい、要望しておきます。以上で質問を終わります。(拍手)
○副議長(和田篤夫君) これで、加藤元章君の質問は終わりました。
 以上で、本日の質疑及び一般質問を終わります。
 次会の議事日程を申し上げます。
 十二月九日午前十時三十分会議を開き、質疑及び一般質問を行います。
 本日はこれで散会します。

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