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本会議会議録
議会補足文書
令和２年９月静岡県議会定例会
| 増田 享大（文教警察委員会委員長） 【 委員長報告 】 発言日： 10/12/2020 会派名： 自民改革会議 |
○議長（山田 誠君） 次は、文教警察委員会委員長 増田享大君。
（四十番 増田享大君登壇 拍手）
○四十番（増田享大君） 文教警察委員会における審査等の概要と結果について御報告いたします。
今回、当委員会に付託されました案件は、第百三号議案「令和二年度静岡県一般会計補正予算」外二件であります。
最初に、教育委員会関係から申し上げます。
まず委員から、議案第百三号のうち児童生徒のネット依存対策推進事業費に関しネット依存度判定ウェブシステムを県が整備する意義及び昨年度から改善に向けた取組として実施しているつながりキャンプの効果についてただしたところ、当局から、医療機関等が作った依存度判定システムには相談機関の活用等の具体的な対応が提示される機能がないため誰もが簡単にテストを受けられ依存度に応じて専門機関への相談や改善に向けたキャンプ等につながるシステムを独自で整備する、またつながりキャンプは小学五年生から中学生までを対象としインターネットやスマホから離れた環境で年齢の近い大学生サポーター等と共に活動することにより、これまでの生活を振り返りネット利用の見直しや生活改善のきっかけにつながることが見込まれる、昨年度の参加者の中にはキャンプ前後のスクリーニングテストの結果を比較すると高リスクが中リスクになり、さらにフォローアップテストでリスクなしとなったケースもあったとの答弁がありました。
次に、県立中央図書館整備の実施方針についてただしたところ、まず整備計画の策定を行いスケジュールや面積、事業費等を具体化していく、また図書館に対する関心を持ってもらうためにアイデアコンペを行い図書館の新しい使い方などを広く募集する、設計公募に向けてはコストと性能の確実性を担保できる設計及び発注の方法を研究し利用者にとって使い勝手がいい図書館でありながらもコストを可能な限り抑えたものとなるよう努めていきたいとの答弁がありました。
そのほか、高校生向けの就職コーディネーターの業務内容及び派遣方法、コロナ禍における児童生徒の学校生活の状況、コロナ禍以降の職員研修の実施方法、教職員の人事評価制度の導入による効果などについても質疑等がありました。
次に、公安委員会関係について申し上げます。
まず、コロナ禍における防犯ボランティアの活動状況についてただしたところ、防犯ボランティアは高齢化しており感染リスクが高いため、感染予防対策に万全を期した上でコロナ禍の環境変化に伴う犯罪の抑止に重点を絞り必要最小限の活動をお願いした、また県警察からは地域ごとの犯罪発生状況や防犯情報をタイムリーに提供するとともに合同パトロールや防犯教室、防犯訓練等への協力により連携強化に努めているとの答弁がありました。
次に、県警察と児童相談所との連携協定締結及び警察官の児童相談所への出向による成果についてただしたところ、児童相談所から警察に寄せられた情報提供が連携協定締結前一年間の五十一件から締結後一年間は七十二件と大幅に増加した、また出向警察官の助言により早期の児童の安全確保と加害者の検挙につながりこれまで別々に行っていた事情聴取を共同で行うことで関係者の負担が軽減するなど着実に成果が上がっている、今後は児童相談所では職員に立入調査等の対応要領の指導を行い警察署や警察学校では児童相談所の業務について研修する、また出向警察官が県警察に戻った際にはその経験を職場に還元して児童虐待への対応力を強化していきたいとの答弁がありました。
そのほか、議案第百三号に関し留置施設における新型コロナウイルス感染防止対策及びパルスオキシメーターの活用方法、議案第百十三号に関し条例改正を行う理由、大麻事犯の取締方針、未解決重要事件の件数及び捜査体制と方針、自転車による宅配業者が起こす事故の発生状況及び関係者への安全教育などについても質疑等がありました。
以上が当委員会における審査等の概要でありますが、結果といたしましては議案第百三号、第百十三号及び第百二十九号は全員一致をもって、それぞれ原案どおり可決すべきものと決定いたしました。以上で委員長報告を終わります。（拍手）
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