• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 本会議会議録 > 答弁文書

ここから本文です。

本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和元年12月静岡県議会定例会

桜井 勝郎 議員(無所属)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:12/07/2019番目)
答 弁 者副知事


○副知事(難波喬司君) 命の水についてのうち、リニア中央新幹線トンネル工事による湧水問題についてお答えをいたします。
 地質調査につきましては、この工事を行う事業者の責務としてJR東海が実施すべき調査であり、それに対して県が協力するものです。県が独自で地質調査を行う必要はないと考えております。
 次に、トンネル工事による湧水が全て大井川水系に地下水として流れているのかという御質問についてです。
 議員も御承知のとおり、水循環基本法では水循環とは「水が蒸発、降下、流下または浸透により海域等に至る過程で地表水または地下水として河川の流域を中心に循環することをいう。」とされています。また基本理念においては、水の利用が水循環に及ぼす影響を回避または最小とし、健全な水循環の維持に配慮されなければならないとしております。さらに、水循環の過程で生じた事象がその後に影響を及ぼすものであることを踏まえ水循環を流域として総合的かつ一体的に管理されなければならないと明記をしております。
 このことから、大井川流域の水につきましても地表水と地下水の両方につきまして、そしてこの流域として総合的かつ一体的に管理されることが基本でありまずもってこのことを認識しておくことが重要です。
 トンネル内の湧水の流入源ですが、トンネルが地下深くにあることからトンネル周辺に存在している地下水が直接の流入源です。その地下水を上流にたどれば地下水脈、地表水、降雨となります。このことからトンネル湧水は地表水ともつながっています。よってトンネル湧水の流入源は大井川水系の地下水及び地表水と言えます。
 南アルプスの地下水は、重力や圧力差によって地中を移動しながら一部は途中で湧水として地表に出て河川を流れ、そしてまた一部については地下浸透し再び地下水になることもあります。駿河湾に流れ込む地下水は湧出と地下浸透を繰り返すため、駿河湾に流れ込む地下水がトンネル湧水の分だけ減るとは限りません。リニア中央新幹線トンネル工事によって大井川水系にある地下水が他の水系に流れてしまうことになれば、地表水と地下水を合わせた大井川水系の水の総量は確実に減少することになります。
 次に、トンネル工事により生態系に大きな影響が出ることの科学的根拠についてです。
 沢の流量減少及びそれによる生態系への影響につきましてはJR東海も認めており、代償措置が必要であるとしております。これらについては専門部会におけるJR東海との対話をしておりますが、これは科学的根拠に基づいて行われております。その議事録も詳細に公表されています。オブザーバーとして参加している国土交通省も、科学的根拠に基づき対話が行われているという認識であると明確に発言をしています。
 県といたしましては、南アルプスから続く大井川流域について水循環基本法の基本理念を踏まえ健全な水循環を確保できるよう取り組んでまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp