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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和2年6月静岡県議会定例会

勝俣 昇 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:06/30/2020番目)
答 弁 者副知事


○議長(山田 誠君) 難波副知事。
       (副知事 難波喬司君登壇)
○副知事(難波喬司君) 県内農業の活性化に向けた今後の取組についてお答えをいたします。
 新型コロナウイルス感染症の発生前から農業は大変革期にありました。そこに新型コロナウイルス問題による社会経済環境の変化が加わったと言えます。県内農業の活性化については大変革期にあるとの認識の下、供給面、需要面、需給をつなぐ流通販売面、それらを支える人材育成という観点からこれまでの延長線上にない取組を進めていく必要があるというふうに思っております。
 まず、供給面についてです。人口減少や高齢化が社会全体で進み農業の担い手の減少や高齢化も進んでおります。農産物の供給を維持していくためにはより少ない人数で効率的かつ高付加価値に生産できるようICTやAIを活用したスマート農業を進める必要があります。
 需要面については、ライフスタイルの変化や嗜好の多様化により、例えばお茶ではリーフ茶の消費量が減少するなど消費動向が変化しております。新型コロナウイルス感染症の影響により業務用、贈答用品の需要低迷やECサイトなどの非接触、非対面による販売の利用拡大といった急激な変化も生じました。このような変化に対応し県としてもECサイトの活用を強化したところです。
 ECサイトの利点は、単にインターネットで非接触で直接取引ができることだけではありません。生産者が消費者との距離を感じることなくその反応を直接知り生産内容や販売方法の改善につなげていくことができるというところに真価があります。
 県といたしましても、この真価を認識しECサイトの活用を一層進めてまいります。
 需給をつなぐ流通面では、卸売市場法の改正により商流と物流の分離が可能となりました。例えばこれらの市場や卸売での包装加工ではなく生産地の選果場で包装加工し商品は市場を通ることなく販売店へ直送できるようになりました。生産地の選果場は単なる選果ではなく流通加工施設と捉えることが必要となりました。選果場においてAIによる選別精度の向上、少量パック詰め商品の販売店への直送による鮮度の向上などにより付加価値が高められるよう高度な集出荷施設の整備を推進してまいります。
 このように、これからの社会環境下においてはIT浸透により農業をあらゆる面でよい方向に変化させる農業の革新を進めてまいります。
 新型コロナによるもう一つの変化は、暮らしや仕事における多極分散型の重要性です。自然を大事にし、その恵みを頂く農業の大切さが改めて評価されています。自然豊かな地域に住み地域環境や地域社会と関わり農業経営体としてITを活用した農業で生産性と付加価値を高める、地域の人々はバイ・シズオカ、地産地消でそれを支える、こういった社会が重要です。
 人材育成の面では、このような大変革期に対応しITなど新しい技術を活用しながら農業生産を行い農山村社会のリーダーとなり得る人材の育成が重要です。
 環境を大学名に入れた静岡県立農林環境専門職大学アグリフォーレは、このような時代の変化を予見していたかのように四月に開学いたしました。生産技術や加工流通、経営に関する知識だけでなく農山村地域づくりに貢献できる心と知識を兼ね備えた人材の育成に取り組んでまいります。
 県といたしましては、このような多面的、多様な取組により農業と地域社会の活性化を実現してまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp