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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成28年6月静岡県議会定例会

藤曲 敬宏 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:06/29/2016番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 野田議員に引き続きまして伊豆出身の第二弾、藤曲議員の御質問をいただきました。傍聴席にはあでやかな美しいお着物を召した方がいらして、議場はまさに伊豆一色といった感じでございます。
 御質問いただきました中で、まず大規模スポーツイベントに向けた観光への取り組みについて、外国人誘客対策についての藤曲議員の御質問にお答えいたします。
 二〇一九年のラグビーワールドカップ日本大会、そして二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピック大会に訪れる外国の方々を本県に呼び込み、周遊、滞在していただくためには、目的地としての静岡県の魅力の向上、その魅力の認知度の拡大と来訪しやすい環境整備が重要であると考えております。
 ラグビー、必ずしも認知度が高かったというわけではありませんが、先週日本がロンドン大会で負けたスコットランドのチームが全日本とテストマッチをするということで日本におけるラグビーワールドカップの開幕スタジアムになる味の素スタジアムに行ってまいりました。そこには既にロンドンにおけるワールドカップのファンゾーンを生かした形でのファンゾーンが設けられ本県からもブースが出されていわばその前哨戦を見た感じでありますが、静岡県におきましてもこの七月三十日午後五時半から五郎丸歩選手が今度移籍することになりますトゥーロンとヤマハ発動機ジュビロが対戦し清宮監督は勝ちにいくと言っております。まだ若干の空席がございますのでそうしたことを通して機運を醸成していくことも大切であると存じます。
 県といたしましては、東京オリンピック・パラリンピックに向けまして文化プログラムの提供ができますよう観光事業者や市町等と連携した仕組みづくりを進め、とりわけラグビーワールドカップ二〇一九日本大会におきましては試合の間隔が一週間程度と長くなります。日本はスコットランドに負けましたがあれは三日後でした。しかし後のほかのチームとは十日、九日と間を置いて試合をし見事に勝ったわけでございます。したがって滞在が長いということは、その長い滞在のお客様をどのようにもてなすかというそういう知恵を求められるわけであります。
 また、本県には世界遺産富士山を初めとする本県の世界レベルの観光資源を前面に打ち出した広報活動を展開いたしますが、それとともに東京発着の県内周遊ルートの開発や目的志向性の強いツアー商品の造成、オプショナルツアー取り扱い旅行会社等の販売チャンネルの開拓などに取り組むことによりまして誘客促進を図ってまいります。
 さらに、増加が予想される個人観光客に対しましては、県内を快適、安全に周遊していただくために交通事業者等と連携したフリー切符や高速道路の周遊パスなどの二次交通の整備に取り組むとともに、ICTを活用したスマートフォン等による情報提供などの受け入れ環境整備の検討を進めているところであります。
 加えて、大規模スポーツイベントに合わせて本県を訪れることが予想される世界各国のメディアの皆様には、本県ならではの食を初め歴史・文化、産業など静岡県の多彩な魅力を体感いただき世界に向けてふじのくに静岡の魅力をPRしていただけるよう積極的に取り組んでまいります。
 次に、クルーズ船等の誘致についてであります。
 本県のクルーズ船誘致は、平成二年に民間企業、県及び当時の清水市で設立された清水港客船誘致委員会により取り組んでまいりました。委員会による活動や世界的なクルーズ人気を反映して昨年度の本県へのクルーズ船寄港回数は、議員御指摘のとおり過去最多の十八回となり約一万九千人の方が来静された次第でございます。今年度はその過去最多をさらに上回る二十三回の寄港が予定されております。
 東京湾や伊勢湾には五十メートルを超す船ですと入れないような橋などの障害物がありますために静岡県はその意味で極めて有利であります。特に九州から上がってくるときには瀬戸内海も橋がございまして通れませんので四国沖を来られます。そうすると長い船旅で疲れておられますのでこの駿河湾に富士山を望む湾に入ってこられるとなりますと最高のおもてなしになるということで、この数はさらにふえるものと見込んでおります。
 クルーズ船で来静される観光客は交流人口の拡大をもたらします。それとともに地域経済の活性化に貢献いたします。そうしたことから県内各地でクルーズ船誘致の動きが活発になり本年二月には伊豆の下田港客船誘致協議会が設立されました。活動を始められたところでございます。
 県では、こうしたクルーズ船寄港数のさらなる増加を目指し、また船の寄港がより大きな経済波及効果をもたらすように乗客、船会社及び見学客の行動や嗜好を分析した上で本年度を目途に誘致戦略を策定する予定です。そこでは古い町並みや地域文化など海外からのお客様が魅力を感じる新たな資源とその土地ならではの食などを組み合わせたモデルコースの造成による寄港地観光の充実、船内で消費する地元食材等の購入に向けての働きかけ、見学客が岸壁等で地域の特産品を楽しむことができる仕組みづくり等と全県を挙げた誘致活動に取り組んでまいります。
 特に、クルーズ船の誘致につきましては、市町など関係者による誘致の母体となる組織の設立と活動を支援いたします。それとともにこれらの組織をまとめる協議会を設置いたします。これらの措置をとることによりまして船会社へのアプローチ方法や歓迎行事の開催方法などの情報を皆さんと御共有賜り効果的な誘致活動が進められるものと期待しているところであります。
 さらに、ヨットやクルーザーなど目的地を訪れ滞在しながら楽しむいわゆるビジター船につきましても地域の活性化に資することから、公共岸壁の活用のみならず民間マリーナへの受け入れを促進するためビジターの方の意向を把握した上で利用できる係留施設や空き状況、周辺の観光施設などの情報をホームページ等で発信するなどして検討いたします。
 県としましては、富士山を初めとする本県の魅力ある世界レベルの観光資源、加盟を目指している世界で最も美しい湾クラブの持つブランド力を生かしまして、官民協働により海からの観光誘客に積極的に取り組んでまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp