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本会議会議録

議会補足文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用




平成29年2月静岡県議会定例会
蓮池 章平討論
発言日: 03/16/2017
会派名: 公明党静岡県議団


○七十番(蓮池章平君) 私は公明党静岡県議団を代表して、本定例会に知事から提出されました第一号議案平成二十九年度一般会計予算、特別会計、病院・水道事業会計、平成二十八年度各補正予算ほか条例など第八十一号議案までの全ての議案に賛成、請願第一号には不採択の立場から意見を付し討論をいたします。
 まず、第一号議案「平成二十九年度静岡県一般会計予算」であります。
 景気は緩やかに回復しつつあるものの弱さが見られ、先行きについては底がたい設備投資意欲など背景に景気回復の動きが確かになることへの期待とともに、海外経済の動向には注視する必要があるとされています。このような経済状況の中、六百三十二億円の財源不足という厳しい財政環境下での予算編成はふじのくにづくりの総仕上げ、後期アクションプランの計画最終年度の重要な節目の年であり、人が生きる地方創生、希望が行き渡る調和のとれた活気ある社会の実現のために公明党県議団として六つのテーマのもとに二百五項目にわたる要望を行ったところであります。特に住宅の建てかえや住みかえを促進するための非耐震の住宅の解体支援策が新たに創設されたことを評価をいたします。
 我が会派が提案している「静岡防災」の発刊や、安心・安全な避難所運営の確立についても前向きな取り組みを期待するとともに、全県民の命と財産、生活を絶対に守り抜くという使命感をさらに強くし地震・津波対策のより一層確実な取り組みを求めます。また県民生活の安全を守るための交通事故防止や特殊詐欺の対策についても積極的な取り組みを望むものであります。
 不妊症治療に対する支援に加え不育症治療に対する助成制度が新設されたこと、パラリンピックアスリートに対しての支援が大幅に拡充されたこと、重症心身障害児・者の在宅支援が前進したことは高く評価をいたします。安心して子供を産み育てられる環境整備のため教育環境の充実や障害のある方へのきめ細やかな支援を重ねて求めたいと思います。
 地域包括ケアシステムの構築に向けては、地域医療の核となる在宅医療に取り組む診療所の拡大に向けて推進員の増員、施設整備に対する支援が行われるほか女性医師、看護師の復職、再就業の支援による医療人材の確保策が進められることを期待をいたします。
 CNFの活用や先端産業の集積による地域振興の推進や富士山静岡空港の路線拡大と需要拡大による観光、にぎわいの創出に力を入れていただくことを求めておきます。また環境分野における合併処理浄化槽への切りかえについても県の積極的な取り組みによりスピード感を持って推進されることを強く望むものであります。
 行財政改革の取り組みについては、新たな歳入の確保とそれぞれの事業を再度見直し歳出のスリム化を継続して進め健全な財政運営をしていただくことを望んでおります。個々の事業の中には要望した項目や内容に大きな差があり県当局のより一層の努力を強く望みたいと思います。
 次に、第三十七号「平成二十八年度静岡県一般会計補正予算」について申し上げます。
 平成二十九年度の予算編成は、六百三十二億円の財源が不足する厳しい状況の一方、平成二十八年度は四百八十一億六千二百万円の減額補正をしております。その中で特に気になることは時間外勤務手当の四億円余の増額補正であります。四百八十一億円余の事業が執行されないということは四百八十一億円分の仕事ができなかったとこういうことであります。その中での時間外手当の増額は仕事の進め方に課題がなかったのか検証すべきではないでしょうか。予算の妥当性に疑問符がつくようでは仕方ありません。働き方改革を進めスピード感を持ち効率のよい仕事の進め方、適正な予算執行を改めて強く求めておきたいと思います。
 次に、条例関係について申し上げます。
 第二十五号議案静岡県職員の育児休業に関する条例の一部を改正する条例は、養子縁組を望む養育里親に対しても育児休暇の取得ができるようにするものであり社会的擁護を必要とする子供の環境改善が一歩前進するものとして評価をいたします。あえて言うならば養子縁組を求めない養育里親に対しても社会的擁護の必要な子供の環境改善の点から同様の措置が行われることを要望しておきたいと思います。
 次に、第三十三号議案「静岡県障害を理由とする差別の解消の推進に関する条例」は国の障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律にのっとり全ての県民が一体となって、障害の有無によって分け隔てられることなく相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する富国有徳の理想郷“ふじのくに”づくりを目指すことを決意し制定するとしています。障害政策を主導する県の積極的な取り組みを期待するものですが、障害のある人への支援という面では決して十分な支援が行われているとは思えません。市町による支援体制や支援内容の差も大きく、この条例制定の趣旨を市町と連携、共有し実効性のあるものになるよう強く望むものであります。また条例の名称の障害の害の字も平仮名表記に変更することを早急に検討していくべきであることもつけ加えておきたいと思います。
 世界は今、保護主義へ流れる傾向が強くなり政治も経済も予測することが困難な時代となっています。この流れは本県の景気動向にも直接影響してくることが予想されます。変化に対応できる柔軟な体制と発想を持って、直面するさまざまな課題を解決するために油断なく予算執行されるよう要望いたします。
 不確実性の高まる時代に大切なことは、違いを乗り越えて力を合わせていくことであります。違いを乗り越える鍵は対話であります。どこまでも粘り強く諦めず。古代ギリシャの哲学者ソクラテスは、「対話は最後まで貫徹してこそ対話と言えるのであり問答無用は人間の弱さへの居直り、人間性の敗北宣言である。さあ若者よ、魂を鍛えよう。望みを捨てず、自制心を働かせながら、勇気を持って前進しよう。金銭よりも徳を、名声よりも真実を求めて」、こう語りかけています。
 本県の最大課題である人口減少、人口流出に歯どめをかけなければなりません。トップリーダーの争いのあるところに行ってみたい、住んでみたいという気持ちにはなかなかならないのではないでしょうか。知事には富士のように高く、駿河湾のように深く広い心を持ち、県内市町のトップリーダーと対話を重ね力を合わせ世界が憧れるふじのくに構築のため難局打開に向けて前進していただくことをお願いいたします。
 以上、今回提出された議案の全てに賛成の立場から意見を申し上げました。良識ある議員の皆様の賛同をお願いし討論といたします。(拍手)

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静岡県議会事務局議事課

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