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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和元年6月静岡県議会定例会

伴 卓 議員(ふじのくに県民クラブ)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:06/26/2019番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 伴議員にお答えいたします。
 UIJターン関連施設の取り組みについてであります。
 本県が進めております「三十歳になったら静岡県!」は、首都圏等の県外に在住する若者に対し人生を見詰め直す三十歳前後の時期に静岡県へのUIJターンを促そうとするものでございます。若者はさまざまな夢を描きその夢を実現しようと努力をする、そういう人生の時期の方たちです。本県は社会に船出していく若者を県内にとどめ置こうとするのではなく、その挑戦を見守り応援し続ける存在でありたいと考えております。
 静岡の首都圏との位置関係というのは物理的にはそれなりの距離がありますけれども、新幹線のおかげで時間的には熱海、三島、新富士、静岡からは東京で下宿して通うのとそれほど時間的な差はないということでございますので、そこで交通費を援助しようという市や町が出てくるのはいいと思いますが、ただその見返りに出してやった市や町に帰ってくるというのはこれはひもつき援助でありまして、どのような親御さんも自分の子供たちがしっかり自立してくれることを望むでしょう。押しつけることを控えようとすると思います。
 そうしたことから、こうした施策は基本的な青年を育てるためのことを知らない浅知恵である、浅薄な知恵に基づいた施策であると考えております。見返りを求めない援助でないといけないということであります。青年の自由を奪ってはいけないという考えでこうした施策をとると、持ち出したということであります。
 人は誰しも三十前後、昔から三十にして立つと孔子が言っていますけれども、この時期に結婚とか出産とかあるいは御両親のこととか考えるそういう時期を迎えます。自分の将来を改めて、社会的な中でも自分の存在を真剣に考えるそういう時期になります。その際本県での就職を考える若者は決して少なくないと思っておりまして、それは迎えるだけの恵まれた条件を本県が持っているからだという確信からくるのでありますけれども、こうした若者の再挑戦を応援する取り組みが「三十歳になったら静岡県!」であります。
 取り組み始めた昨年二月から現在まで、SNS上のフォロワー数は一万人を超えました。本年度はさらにフォロワーを中心に首都圏で本県の出身者が気軽に集い触れ合えるイベントなどを企画いたしまして、ふるさと静岡の魅力を共有してもらう取り組みを進めてまいります。また本県への移住を考える参加者に対しましては静岡県移住相談センターに常駐することとなった就職相談員が具体的な就職先や住居の問題などにきめ細かく対応いたしまして、若者の本県へのUIJターンを積極的に支援してまいります。
 一方、進学や就職等で県外に転出した若者はふるさととのつながりを維持することが困難になります。このためこの春から本県内の高校卒業生全員にふじのくにパスポートを配付いたしました。これは静岡県立大学の鬼頭学長の御提案によるものでありまして、パスポートのQRコードから専用のホームページにアクセスすることができ、若者に魅力的な地域、魅力的な企業などの最新情報をお届けすることでふるさと静岡との関係性を大切にしてもらおうとするものであります。
 県下三万三千人おりまして、本年三月、高等学校、特別支援学校高等部、高等専門学校の卒業生全員に配付しました。そのうち一万二千人余りが県外大学に進学しています。LINE及びメールマガジンの登録者数は本日までに一千百八十人、ホームページアクセス件数は一万五千件を超えました。
 ちなみに、これに関連しまして先週六月二十日、朝鮮通信使が初めて徳川家康公に謁見したことを記念するお茶会にお招きいたしました韓国東西大学校、張済国総長がこのパスポートに大変関心を示されました。そのことを受けまして懇親会でうちの地域外交局の者が、大使閣下もしくは総領事閣下もいらっしゃったのですけれども、これを正確に御紹介申し上げました。この大都市圏への若者に悩むのは、韓国の場合には四割ぐらいが首都圏というかソウルに流出しているのではないでしょうか。日本よりももっと厳しい首都圏集中が進んでいると思いますけれども、そこでも共感を呼ぶ取り組みであることがわかりました。
 ちなみに、「三十歳になったら静岡県!」と言っておりますけれども四十になったら静岡県、五十になったら静岡県、還暦迎えて静岡県、古希を迎えて静岡県、幾つになっても静岡県と、こういうことなのであります、実は。そしてまた人生区分というのも七十六歳までを壮年期にすると。これは、いつぞや日中韓の賢人会議というのが日本平で行われましたけれども、福田元総理閣下を初め総理級の方たちが来られまして、これを中国語、韓国語に訳したものを見せましてこれだこれだと、人生というものはこういうものだというふうに言われておりました。やはりそうしたことを考えながら静岡県というものを大きく内外にですね、人が生きるところの幸せな地域になれるということをPRしていくということでございます。
 元に戻りますと、本県への移住者数の推移を見ますと平成二十七年度は三百九十三名でした。平成三十年度、この三月まででございますが、千二百九十一人へと大きく増加いたしました。また何と世帯主の年代は二十代から四十代の若い世代が全体の八二・七%を占めております。これは私どもにとりましてもやや驚きの数字でございましたけれども、若い青年に情報さえ差し上げればこうした移住が進むんだということの証左ではないかと思います。
 私どもといたしましては、こうした取り組みを通じて若い世代に本県の魅力を発信し続け、一人でも多くの若者が伴議員のように県内で働き活躍できるよう、また引き続きお嬢様におかれましてもそのような人生になりますように引き続き全力で取り組んでまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp