本会議会議録

答弁文書

令和５年２月静岡県議会定例会

髙田　好浩議員(公明党静岡県議団)の代表質問に対する答弁

（質問日:02/20/2023番目）

答弁者

：

経営管理部長

○経営管理部長（土村暁文君）　県庁本館の維持管理に向けた取組についてお答えいたします。
　県庁本館は昭和十二年に竣工し以来八十五年が経過しておりますが、登録有形文化財として正面玄関の大理石張りなど重厚な雰囲気とともに、現在も議場や執務室など現役建造物として活躍中であります。一方で建築当時のデザインや色彩に十分配慮した上で県庁舎の機能維持を図ることが必要であり、建造物としての難しさを抱えております。特に雨漏りの原因となる屋上防水の劣化については現在文化庁と対策の協議を開始しており、文化財の改修要件として瓦の材料や製作方法、防水効果の高い施工方法などを検討しております。
　県では、平成二十八年度から劣化診断を開始し中期保全計画による計画的な維持管理に取り組んでおります。庁舎の運営上重要な変電設備や空調自動制御設備を順次更新し機能強化を施したほか、人命に関わるエレベーターについては災害時に扉が開いたままの走行を防止する機能を追加するなど安全性の向上を図りました。また雨漏りにより劣化した天井や経年劣化している窓枠などの内装については本館の雰囲気に合わせた修繕工事を随時行っております。
　今後はカーボンニュートラルへの対応として計画に基づく照明のＬＥＤ化を行うとともに、機器の更新時には省エネ型の空調設備等への置き換えについても進めてまいります。
　また、デジタル化への対応としましては、働き方改革を踏まえた執務室のＯＡフロアへの改修等新たなニーズに対応した庁舎環境の改善を進めてまいります。またユニバーサルデザインにつきましては、トイレの洋式化や出入口の自動ドア設置、段差解消、分かりやすい案内表示等従前からの取組を継続、見直しし誰もが利用しやすい庁舎を目指してまいります。
　県といたしましては、県庁本館が文化財的価値を有した本県の重要なランドマークであると認識しており、本館の価値と庁舎の安全・安心を両立させ長く県民の皆様に愛される庁舎を目指して適切な維持保全に取り組んでまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号：054-221-3482

ファックス番号：054-221-3179

メール：gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp

ページの先頭へ戻る

〒420-8601 静岡県静岡市葵区追手町9番6号電話番号(県庁案内)：054-221-2455