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本会議会議録

質問文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和5年2月静岡県議会定例会 質問


質問者:

中沢 公彦 議員

質問分類

一般質問

質問日:

02/22/2023

会派名:

自民改革会議


質疑・質問事項:

1 インスペクター制度を活用した県有施設の清掃業務の品質確保について
2 職業実践専門課程認定校への支援について
3 河川しゅんせつ事業費の増額について
4 県立高校におけるトイレ洋式化の推進について


○副議長(和田篤夫君) 次に、五十四番 中沢公彦君。
       (五十四番 中沢公彦君登壇 拍手)
○五十四番(中沢公彦君) 今の静岡県の知事は、失言、暴言の数は他の追随を許さない圧倒的な多さであり全く改善の余地が見られません。県議会としてこの不名誉極まりない知事をどうすることもできない力の弱さに県民の皆様に対して申し訳ないなという思いでいっぱいであります。それでも我々自民党は県民の皆様のために全力で県政の発展に邁進してまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
 通告により一括方式で質問いたします。
 まず、インスペクター制度を活用した県有施設の清掃業務の品質確保についてであります。
 四角な座敷を丸く掃く。いいかげんな仕事をすることの例えとして使われることわざです。公共発注の一つである県有施設の維持管理、とりわけ清掃業務は厚生労働省が作成したビルメンテナンス業務に係る発注関係事務の運用に関するガイドラインで業務履行の節目において実施状況を確認し完了後の適切な履行検査、評価に努めるものとされておりますが、県の現状の品質確保の在り方はいかがでしょうか。清掃等の維持管理業務の検査、評価というものは簡単ではありません。確かな技術の裏づけと専門家の評価力が必要です。公共事業ですから当然安かろう悪かろうの仕事を発注者も受注者もしないことは大前提ですが、それでも入念かつ確実な検査、評価が重要なことは言うまでもありません。
 全国ビルメンテナンス協会では、建築物清掃管理評価資格者すなわちビルクリーニング品質インスペクター資格制度が導入され業界全体で有資格者を拡大し業務の品質確保に努めています。受注者側の努力に発注者側も呼応することで品質管理体制が確立すると思われます。まずは担当課職員等、インスペクター制度に関する研修や現場調査を行いその優位性を目の当たりにする必要があると思います。
 県の発注業務にインスペクター制度の導入を進めるべきと考えますが、インスペクター制度に対する県の理解とその必要性、活用方法についてどのように取り組んでいくか伺います。
 次に、職業実践専門課程認定校への支援についてです。
 様々な社会現象の中、各業界や企業では人材確保が慢性的な課題となっています。民間就職情報会社の調査結果では、企業の採用に際し専門能力や技術を持つ人材の確保、事前計画による定期的採用が多くの需要となっています。少子化の進行は即戦力の人材確保が重要な課題となっていることが分かります。
 即戦力を社会に輩出する機関として専門学校が注目されています。また専門学校生は地元就職志向が強いという声も伺っております。産業界で即戦力として期待がある専門学校生にさらなる職業教育の質の向上を図ることが有効であると考えます。
 会派としても、実践的職業教育を行う職業実践専門課程の認定を受けた専門学校への支援制度の創設を提言いたしました。県はこの提言をどう実施するのか伺います。
 次は、河川しゅんせつ事業費の増額についてです。
 近年豪雨による土砂災害や浸水被害などが多発し昨年九月には台風十五号により県内中西部を中心に甚大な被害が発生しました。私の地元である浜松市内においても台風十五号により馬込川・芳川流域、安間川流域など主要な地域では流域内の現況の流下能力を大きく上回る降雨により用水氾濫等内水による浸水被害が多発いたしました。私も被害に遭った一人であります。自家用車が冠水してしまいました。
 河川の大規模氾濫等は遊水地整備や定期的河川しゅんせつでなんとか回避できたものの、流域住民の不安払拭や今後の豪雨災害を未然に防ぐ上で定期的な河川しゅんせつのさらなる体制強化が求められます。
 今後も河川管理施設の能力を上回る降雨が想定される中、河道拡幅などの河川改良事業はもとより現況の治水安全度を確保するための短期的かつ効果的な対策である河川のしゅんせつ事業について事業費増額は必須でありますが、その在り方について伺います。
 次は、県立高校におけるトイレ洋式化の推進についてです。
 十二月定例会一般質問で我が会派の加藤議員が質問、それを受け同文教警察委員会にて私が県立高校トイレ洋式化推進を強く提言いたしました。現況洋式化率五〇%に満たない状況を一刻も早く解消すべきであり、私は五年から十年以内に一〇〇%洋式化を委員会で提言いたしましたが新年度からどのように事業を進めていくのか伺います。以上、答弁を求めます。
○副議長(和田篤夫君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 中沢公彦議員にお答えいたします。
 河川しゅんせつ事業費の増額についてであります。
 昨年九月の台風十五号は河川の能力を上回る規模の豪雨をもたらし、県内中西部では河川護岸などの公共土木施設が約六百か所被災し約一万棟の住宅が床上・床下浸水に見舞われるなど甚大な被害が発生いたしました。
 近年の気候変動により激甚化、頻発化する豪雨に対しましては、流域のあらゆる関係者による流域治水の取組が始まっております。河川管理者といたしましては、河道拡幅などの河川改修に加え河川のしゅんせつなどの適切な維持管理により河川の現状の機能が適正に発揮されるよう取り組むことが重要です。
 このため、県では国土強靱化のための五か年加速化対策等を活用してしゅんせつ工事を積極的に実施したところ、今回の台風十五号でも水位低減効果を発現し多くの地域の皆様からも大変効果があったとの声を頂いております。また台風十五号により大量の土砂が河川に流出したことから土砂の対策費として今年度の国の補正予算におきまして昨年度より十億円増額した総額四十億円を確保いたしますとともに、令和五年度当初予算では県土強靱化対策事業費に加え新規の河川事業費として緊急河川しゅんせつ対策事業費五億円を本議会にお諮りしているところであります。
 今後は、ICT施工によるしゅんせつ工事で取得した施工前後の三次元点群データなどの地形情報や工事履歴を蓄積し河川内の土砂堆積の傾向を分析することにより効率的かつ計画的なしゅんせつ事業を実施してまいります。
 県といたしましては、引き続き積極的な予算確保に努めるとともに、河川の維持管理の分野にもDXを活用し水災害に強い安全・安心なふじのくにづくりを進めてまいります。
 その他の御質問につきましては、副知事、関係部局長及び教育長から御答弁を差し上げます。
○副議長(和田篤夫君) 出野副知事。
○副知事(出野 勉君) 職業実践専門課程認定校への支援についてお答えいたします。
 専門学校は、同じ職業を目指す若者が切磋琢磨しながら自立した社会人としての基礎や職業人としての知識、技能を身につける学びの場であり、県内への就職率が七割を超えるなど即戦力となる人材を安定的に輩出し本県の経済活動を支える重要な教育機関であります。
 こうした認識の下、県では専門学校における学びの質の向上を図るため運営経費への助成を行うとともに、学生が経済的な理由で学びを諦めることのないよう授業料減免等の修学支援を行っているところであります。
 人口減少の急速な進行などにより県内においても産業を支える人材の不足が大きな課題として顕在化しており、生産性向上に向けて専門的スキルを持つ人材を育成する質の高い職業教育に対する社会の期待や要請が高まっております。このため貴会派の御提言や関係機関などの御意見を踏まえ職業実践専門課程を設置する専門学校に対して経費の軽減を図る助成制度を新たに創設することとし予算案を本議会にお諮りしているところであります。
 職業実践専門課程は、県内企業等と密接に連携してカリキュラムを構築するもので実際の仕事との結びつきが非常に強く現場に近い環境で必要とされる能力を習得できることに加え学生に職業人としての自覚を促し職場の定着率を高める効果もあり、社会的要請に的確に応えることができるものと考えております。
 今後、県内専門学校に新たな助成制度について十分に周知を図り、学生の学びに対する向上心と、地域企業の優れた専門人材の採用ニーズの双方を満たす職業実践専門課程の設置を促すことにより、本県の持続的な発展の基盤となる実践的な職業教育のさらなる充実を図ってまいります。以上であります。
○副議長(和田篤夫君) 土村経営管理部長。
○経営管理部長(土村暁文君) インスペクター制度を活用した県有施設の清掃業務の品質確保についてお答えいたします。
 県内には庁舎、公園、スポーツ施設、文化施設など千二百余りの県有施設があり幅広く多くの県民の皆様に御利用頂いております。そのため県では利用者の衛生環境や安全性の確保のため適切に施設の清掃業務を実施する必要があります。
 ビルクリーニング品質インスペクター制度は、事業者が実施する清掃作業の結果などを専門的な人材が自主点検、業務改善することにより業務の品質向上を図るものと認識しております。発注者である県におきましても、実際に業務に関わる職員が同制度を理解することは職員自らが各施設の衛生環境を維持するために有効であり、県有施設における県民サービスの向上につながるものと考えております。
 県といたしましては、静岡県ビルメンテナンス協会に協力を頂き来年度の早い時期に庁舎管理の担当職員を対象としたインスペクター制度の研修会を開催し制度の理解を図るとともに、発注業務に品質確保の視点を導入するなど活用を進めてまいります。以上であります。
○副議長(和田篤夫君) 池上教育長。
○教育長(池上重弘君) 県立高校におけるトイレ洋式化の推進についてお答えいたします。
 県教育委員会では、平成二十七年度からトイレの洋式化に取り組んでおり校舎の建て替え、大規模改修または計画保全等の際に整備を行ってまいりましたが、今後は遅れている高校校舎の既存トイレについて洋式化を加速化してまいります。当面建て替えの予定がない校舎二十五校三十五棟のトイレを対象に全体事業費約三十億円を見込み、令和十一年度までの七年間で洋式化及び乾式化工事を実施してまいります。そのスタートとなる令和五年度は、便器の取替えなど比較的簡易な工事で洋式化が可能な三島南高等学校など十二校十六棟のトイレの改修に着手いたします。
 県教育委員会といたしましては、引き続き計画的な校舎の老朽化対策や保全等とともに安心で快適なトイレ整備を進め県立高校の魅力向上に努めてまいります。以上であります。
○副議長(和田篤夫君) これで中沢公彦君の質問は終わりました。(拍手)
 以上で本日の質疑及び一般質問を終わります。
 次会の議事日程を申し上げます。
 二月二十四日午前十時三十分会議を開き、質疑及び一般質問を行います。
 本日はこれで散会をいたします。

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