• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 本会議会議録 > 議会補足文書

ここから本文です。

本会議会議録

議会補足文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用




令和5年2月静岡県議会定例会
市川 秀之討論
発言日: 03/10/2023
会派名: 自民改革会議


○議長(藪田宏行君) 次に、十三番 市川秀之君。
       (十三番 市川秀之君登壇 拍手)
○十三番(市川秀之君) 私は自民改革会議を代表し、今定例会に知事から提出されました第一号議案から第七十三号議案までの全ての議案に賛成し、主な議案についてその賛成の理由と若干の意見を申し上げて賛成討論といたします。
 令和四年度は、新型コロナウイルス感染症の猛威が継続する中、県内では一昨年七月に発生した熱海市伊豆山地区の土石流災害に端を発した盛土問題、台風十五号の影響による豪雨災害、牧之原市の認定こども園における園児バス置き去り事件など多くの重大な事案が発生し全国的にも注目を浴びました。一方世界に目を向けますと、ロシアによるウクライナ侵攻が長期化し対立と分断が拡大する中、エネルギーや原材料価格の高騰により我が国をはじめ世界経済に大きな混乱が生じております。本県でも多くの県民、事業者が記録的な物価高や歴史的な円安に苦しむ状況に置かれています。令和五年度も引き続き厳しい状況が続くことが予想されるわけですが、こうした困難に打ち勝つべく県においては各分野で効果的な施策を強力に推し進める必要があると考えています。
 第一号議案「令和五年度静岡県一般会計予算」についてでありますが、我が会派は予算編成に当たり県内各地域の政務調査会や各種団体等から聞き取り調査を行い、県民や事業者の切実な思いを喫緊の課題に対する要望として取りまとめ知事に提出させていただきました。
 予算の内容を我が会派の要望項目に沿って見ていきますと一つ目の物価高騰対策では、中小企業等支援関連事業において中小企業等新事業展開促進事業費助成を新設するほか、農林水産業への支援では持続的農業経営支援事業費助成を新設し中規模農家等に対し省エネルギー化や生産の効率化等に資する取組を支援するなど、効果的にSDGsの取組につなげていくことができる施策であると考えます。
 二つ目の激甚化する風水害対策の強化では、台風十五号による被害の早期復旧に向け災害復旧等関連事業をはじめ多くの取組が盛り込まれたところでありますが、特に国の防災・減災、国土強靱化のための五か年加速化対策に連動した緊急自然災害防止対策事業費や県土強靱化対策事業費は、災害の発生予防や拡大防止に資するものであることから評価をいたします。
 三つ目の盛土対策の充実に関しては今回我が会派が代表質問でも取り上げたところであり、盛土問題の発端となった熱海市の土石流災害については先日調査が終了した特別委員会でも県民の命と財産を守るための魂のこもった提言が行われたところであります。予算案の内容ですが、盛土対策・調査関連事業において令和五年五月に施行される盛土規制法に基づく規制地域の指定、監視体制を強化するほか新規事業の建設発生土処理官民連携推進事業費では官民連携によるストックヤードのモデル事業や民間事業者への技術支援を実施するなど、不適切な盛土の解消を強力に推し進めるものであると考えます。
 四つ目の新型コロナウイルス感染症対策では感染者数が減少に転じる中、新型コロナウイルス感染症医療提供体制確保等関連事業において医療提供体制を整備するほか、医療機関の設備整備の支援等を行うなど、万全の対策を講じる施策を盛り込んでいると思われます。またコロナ禍からの力強い回復を実現する経済対策を推し進めることが重要です。観光関連事業やインバウンド推進関連事業は、県内観光産業の本格回復に向け継続的な需要喚起策を展開するものであり先月末には三年ぶりに富士山静岡空港の国際線も再開されたことから、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
 五つ目の政府の政策に呼応した取組では、岸田総理大臣の掲げる異次元の少子化対策に呼応し今回の予算案に子供に関する予算が数多く計上されているところであり評価できます。子供の安全対策関連事業は、幼い子供の命が失われるという悲しい事件を二度と発生させないという断固たる決意で取り組むことを強く求めます。
 そのほか、低迷する静岡県の農業生産額反転に向けた取組や県内どこに住んでも安心して医療を受けられる医療提供体制の確保においては、県内農業の生産振興や医療提供体制の確保に向けた様々な施策を盛り込んでいただきました。
 以上七つの喫緊の課題に加え、総合計画の政策体系に沿った多岐にわたる項目について財源が限られる中、我が会派政調会と財政当局の努力により私たちの要望に添った予算編成となりましたことを感謝申し上げます。
 さて、「画竜点睛を欠く」、訓読では竜を描いて「ひとみ」を点ずという言葉があります。ここで一言申し上げておきたいのは、幾ら立派な予算編成をしてもこれを生かすも殺すも知事をはじめ職員一人一人の意識によるところが大きいということであります。熱海の土石流災害では組織文化について大変大きな問題となりましたが、こと県民の命に関わる問題に関しては問題の本質を的確に捉え特に高い意識で取り組んでいただきたいと思います。
 また、今定例会において我が会派の質問に対して当局側の答弁がかみ合わない場面も見受けられました。私たちは議論を尽くすためにここに立っているのであり知事と対立を深めることを望んでいるわけではありません。県民の幸福度を最大限に高めるという目標は共有できていると考えます。そうであれば不信感を増幅させるような答弁ではなく真摯な態度で臨んでいただくことを強く求めておきたいと思います。
 ぜひ県当局におかれましては、今申し上げたことに留意して行政運営に当たり令和五年度当初予算が最大限効果を発揮することを心より期待し、私の賛成討論とさせていただきます。(拍手)

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp