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本会議会議録

議会補足文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用




令和4年2月静岡県議会定例会
廣田 直美討論
発言日: 03/17/2022
会派名: ふじのくに県民クラブ


○議長(宮沢正美君) これから討論を行います。
 通告により、二十三番 廣田直美君。
       (二十三番 廣田直美君登壇 拍手)
○二十三番(廣田直美君) 私はふじのくに県民クラブを代表して本定例会に提出された知事提出議案第二号から第七十六号まで、第七十八号、第七十九号及び第八十一号と議員提出議案第一号に賛成の立場から、また第二号議案に対する修正案に反対の立場からその理由と若干の意見を述べて討論を行います。
 令和三年度も新型コロナウイルス感染症に翻弄された一年となりました。感染拡大時には多くの事業が中止や規模縮小に追い込まれるなど人や物の動きが制約され県民生活や県内の経済活動に甚大な影響をもたらしました。また昨年七月の大雨による災害で県内各地に大きな被害がもたらされるなど、激甚化する大規模災害への対応をはじめ急速に進む人口減少や少子高齢化への対応、ロシアのウクライナへの侵攻等により経済活動の大きな変化への対応など多くの課題が待ったなしの状況にありました。
 こうした状況下、我が会派は令和四年度当初予算編成に対し、命、豊、人、礎の四つの柱からなる重点政策提言を昨年末知事に提出いたしました。その結果提出された議案が会派の要望、政策提言に沿う形となりましたことを評価し、賛成に当たって幾つかの理由を申し上げます。
 初めに、第二号議案「令和四年度静岡県一般会計予算」、第四十二号議案及び第八十一号議案「令和三年度静岡県一般会計補正予算」についてであります。
 新型コロナ対策については、三回目のワクチン接種に向けた体制の確保や重症患者を受け入れる医療機関等の設備整備への支援、後遺症対策などのほか仮称ふじのくに感染症管理センターの設置に向けた整備が進められることは、継続した医療体制の構築につながるものであり賛成いたします。また原油や飼料価格の高騰により経営が迫している施設園芸農家や畜産農家、漁業者等に対し緊急対策として事業費助成が行われることは、さらなる打撃を受けている農家や漁業者等の経営を支援するためまさに時宜を得たものであり評価いたします。
 このほか、近年激甚化する災害を踏まえ県土強靱化に向けた取組が集中的に行われることや、新たに制定予定の盛土等の規制に関する条例に基づき盛土一一〇番の設置や盛土指導などが盛り込まれていること、南海トラフ地震に備えた地震・津波対策が行われることは県民の生命と財産を守り減災の取組につながることから賛成いたします。過去の教訓を生かし全県を挙げた防災・減災対策を進めていただきたいと思います。
 さらに、パートナーシップ制度の導入など性の多様性理解への促進や多文化共生社会の推進、ヤングケアラーや医療的ケア児など困難を抱える子どもの支援、学びを継続するための大学生支援などが盛り込まれることはSDGsの目標達成に向けて必要であることからも賛成いたします。一人一人の個性や特性が尊重されることが当たり前となる社会の実現は、一朝一夕には定着するものではありませんが地道な取組に期待いたします。
 また、本県経済を牽引するリーディング産業の育成、伊豆ヘルスケア温泉イノベーション事業の推進、山の洲くに経済圏における販路拡大、新しい働き方改革等に対応した移住・定住の促進、官民連携したスポーツコミッションの推進などは本県経済の向上と魅力ある県づくりに欠かせないものであることから賛成いたします。
 令和四年度からは新しい総合計画がスタートすることとなります。誰一人取り残さないを理念とするSDGsのモデル県として、将来にわたって持続可能な発展の礎が築ける一年となりますよう期待するものであります。
 次に、第三十三号議案「静岡県水循環保全条例」についてであります。
 本条例は、県民の生命や財産を守るとともに健全な水循環を保全するために提出されたものであり、昨年七月に熱海市で発生した盛土の大規模な崩壊の記憶もいまだ残る中水源機能を有する森林地帯等を水源保全地域として指定することや、同地域内での開発行為や土地取引について事前に届出を求めることなどが盛り込まれることは県民の不安の払拭につながるとともに、県民の貴重な財産である水資源の保全につながることから賛成いたします。
 次に、第三十七号議案「静岡県盛土等の規制に関する条例」についてであります。
 本条例は、土砂の崩壊等による災害の防止及び生活環境の保全を図るために盛土等を行う者への規制強化や土地所有者の義務、土砂等搬入禁止区域の指定などについて定めたものであり、罰則をはじめ規制が大幅に強化されます。昨年七月の熱海市土石流災害は周囲の県に比べると本県の盛土に関する規制が弱いことが発生要因の一つとも言われていたことから、今回の規制の強化が図られることは盛土の適正管理が行われ県民の安全が確保されることと思われることから賛成いたします。多くの命が犠牲になったこの苦い教訓を決して忘れず県民の安全確保のため引き続き取り組んでいただくことと、制定に当たり寄せられた県民の声に向き合い県民の理解を得られるよう説明責任を果たすことを要望いたします。
 次に、第七十八号議案「静岡県教育長の任命について」であります。
 今回御提案のありました池上重弘氏は、静岡文化芸術大学の副学長として大学運営に携わるとともに、湖西市総合計画審議会会長、島田市総合計画審議会会長を務めるなど様々な分野で活躍されているところであり、教育だけでなく広く社会課題に対する知見を有しているとの高い評価があり賛成いたします。本県教育行政のさらなる発展のため、さらなる御活躍とその力を遺憾なく発揮されることを期待申し上げます。
 次に、議員提出議案第一号「消防団の活動に協力する事業所等を応援する県税の特例に関する条例の一部を改正する条例」についてであります。
 本条例は、平成二十三年に議員提案により制定され、平成二十六年、平成二十八年、平成三十一年に適用期間の延長等を行い令和三年度末に期限を迎えるものであります。条例の施行により消防団協力事業所の認定件数は条例施行後の平成二十四年四月の百五十九件から令和三年四月現在で九百三十六件と約五・九倍に増加するなどその効果が現れているものと思われ、今後も消防団員の確保のためには事業所の協力が必須であることから適用期間を三年間延長する条例の改正について賛成いたします。
 最後に、第二号議案の修正案について申し上げます。
 総務委員長から提出されました修正案は非常勤特別職三人の関係経費を減額するものであり、総務委員会においては賛成多数により修正して可決すべきものと決定されました。しかしながら我が会派においては、お二人の県職員のOBの方々については法の趣旨に照らし任用は不適切であると考えておりますが、お一人の方においては知識や経験、見識に対して報酬が適当であるか否か評価する判断材料がないことから修正案には賛成しないものといたしました。
 以上、議員の皆様の賛同を頂きますようお願いいたしまして討論といたします。(拍手)

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

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