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本会議会議録

質問文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和3年12月静岡県議会定例会 質問


質問者:

木内 満 議員

質問分類

代表質問

質問日:

12/06/2021

会派名:

自民改革会議


質疑・質問事項:

1 知事の政治姿勢について
 (1)知事選挙中の富士市の集会での発言
  ア 大学学長としての適切性
  イ ジェンダー差別の自覚
  ウ オリンピック組織委員会森元会長への擁護発言
  エ 学歴差別の自覚
  オ 職業差別の自覚
  カ 新東名高速道路が前倒しで開通したこととの因果関係
 (2)参議院議員選挙中の応援演説での発言
  ア 発言に含まれる差別の自覚
  イ 御殿場市におけるワクチン接種率
  ウ 発言報道後の謝罪と撤回、弁明
  エ 公務と政務の境
 (3)次期総合計画の策定
 (4)静岡県の新型コロナ関連施策に対する評価
 (5)知事のリニア中央新幹線工事に対する基本的な考え方
 (6)熱海土石流災害に対する対応
 (7)辞職勧告への対応
  ア 「生まれ変わる発言」
  イ 給与及び賞与の返納
  ウ 知事の進退


○議長 (宮沢正美君)  ただいまから会議を開きます。
 議事日程により、知事提出議案第百二十五号、第百二十六号及び第百三十号から第百四十九号までを一括して議題とします。
 質疑及び一般質問を行います。
 通告により、十七番 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇 拍手)
○十七番(木内 満君) 皆さんおはようございます。
 私は、自民改革会議を代表し一問一答方式にて知事に伺います。
 知事の政治姿勢について幾つかの観点から伺ってまいりたいと思います。
 十一月二十四日の静岡県議会十一月臨時会におきまして、川勝平太静岡県知事に対する辞職勧告決議案が賛成四十七、反対十九、比率で言えば七割を超える議員が自身の態度を明確にする記名投票により可決されました。県知事に対する辞職勧告決議案の可決は全国の都道府県議会いずれにおいても前例のない極めて異例かつ異常な事態であります。
 川勝知事の発言から辞職勧告決議案の可決に至った今回の事態により県政の停滞を招くことは許されません。我が会派といたしましては辞職勧告決議の可決として示された議会の意思に従い川勝知事への辞職を求めつつ、県当局との政策協議を今まで以上に積極的に行い議会の秩序を維持し県民福祉の向上に努めてまいる所存です。
 副知事以下優秀な職員、県組織と県議会の両輪で当面の県政を前進させていくための重要な議会となります。議員各位の今まで以上の努力と協力をお願いし質問に入ります。
 さて、まず初めに知事選挙中の富士市の集会での川勝知事の発言について伺います。
 この発言は選挙中に御自身の支援者に向けた発言で、新東名が一年半前倒しで開通できたのは私が女子学生を工事現場に連れていったからだという空虚な手柄話、自慢話を通じて川勝知事のルッキズム、ジェンダー平等意識の欠如、学歴差別的意識、職業差別的意識が明らかに露呈したもので、川勝知事が定例記者会見で弁明したように支離滅裂で日本語のていをなしていないものではありません。社会的な受け止めとしてはツイッター上での言及される数は御殿場コシヒカリ発言を上回る注目度であり、九五%以上がネガティブな感情を持って言及されています。御殿場コシヒカリ発言以上に問題の大きな発言とも言えます。
 SDGsの推進、誰一人取り残されない社会を築くという要素を加えた総合計画後期アクションプランの策定作業中でもあり、県政上の課題として議論しないわけにはまいりません。
 本日朝、県議の女性有志そして県内の市町議員さんの有志の皆さんを交えて知事に対し抗議文を提出されたと聞いています。この発言に対し今後会派や議会としての対応も検討していく必要があると考えています。
 川勝知事には抗議の意図を正しく受け止めていただき適切に対応されることを切に願い、質問に入らせていただきます。
 さて、問題の発言は知事の静岡文化芸術大学の学長時代の思い出話として始まりますが、倍率十一倍、八割くらい女の子、十一倍の倍率を通ってくるんだからみんなきれいですとまずおっしゃっています。この発言について、もし例えば今の横山学長が公の場でおっしゃられたとしたならば川勝知事は適切な発言だと判断しますか。それとも不適切な発言だと判断されますか。理由とともに答弁を願いたいと思います。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 木内議員にお答えいたします。
 不適切な発言であったと思いますし、横山学長はそのような発言をなさる人物ではないというふうに考えます。
○議長(宮沢正美君) 知事、再答弁いかがですか。
○知事(川勝平太君) もし横山学長がそういう発言をされたらということですか。彼はそういう発言をする方ではありません。ですからそれ以上のことは申し上げることができないということであります。(発言する者あり)
○議長(宮沢正美君) 再質問ですか。(発言する者あり)
○議長(宮沢正美君) 知事、答弁漏れということですので再答弁お願いします。
○知事(川勝平太君) 横山、もし学長がそのような発言をされた場合に不適切であるかどうかという御質問でございますけれども、不適切であるというふうに思います。
 そもそもその発言が飛び出したのは知事選挙の真っ最中です。選挙は政策を訴えるものでありまして、その政策を訴える中でどういうはずみか学長時代の、私にとっては美しい思い出の一つでございますものが飛び出しました。しかも全体として私は日本語になっていないというふうに思っておりまして、それを理由も含めて理屈になっていないということで撤回し謝罪をしたということでございます。
○議長(宮沢正美君) 再質問でしっかり質問してください。よく分かりません。
 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) それでは再質問として伺いますが、先ほどまず知事として不適切だとおっしゃられました。そして同時に、横山学長がもしおっしゃられたとしても不適切だとおっしゃられました。知事が不適切だとおっしゃった理由については知事が先ほど述べられたと思っていますが、横山学長がもしおっしゃられたとして不適切だ、もしさらに言えば横山学長はそんなことおっしゃらないとおっしゃられましたので、いわゆる一般の大学の学長が自校の学生の選抜されてきた皆さんであるからきれいだとおっしゃった場合その発言は不適切だと思いますか、適切だと思いますか。その理由とともに改めてお答えください。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 静岡文化芸術大学というのは、デザイン、芸術文化、これに関心のある学生が明確な意識を持って入ってきます。したがいましてみんな内面が輝いているわけですね。ですから生き生きとしているわけです。それが私は美しいというふうに思っていました。それがこういう発言になったのだというのが理由でございます。(発言する者あり)
○議長(宮沢正美君) 知事、いかがですか。
 川勝知事。
○知事(川勝平太君) きれいであるというその理由について。(発言する者あり)
 これは不適切であると、言葉足らずであるので不適切であるというふうに存じます。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) 言葉足らずであるから不適切であるということですが、不適切な理由は明らかです。
 まず、幾つもあります。先ほどおっしゃいました。文化芸術大学の学生はデザインを専攻されると。内面も輝いておられる。だから美しく見えると。受験して不合格だった方はどうなんですか。そういう方への配慮はありましたか。学長が自校に通われる学生をきれいだとかきれいでないとか、そんな目で見ていること自体が不健全だと思いませんか。文芸大学のウェブサイト、ハラスメント防止、セクシャルハラスメントに関する記述では個人の外見を評価するという例も挙がっています。このハラスメント防止の記述に真っ向から反する発言だと思いませんか。
 昨年六月に、文化芸術大学の五十代の教授がセクシャルハラスメントやわいせつ行為を複数回したとして残念ながら懲戒解雇になったばかり。横山学長が「このようなことが二度と起こらないよう、精神面の反省にとどまらず、制度の見直しなどを全学で取り組む」とコメントしている中での元学長のこのような発言は大変重たいものだと考えています。
 次の質問に移ります。
 発言はこのように続きます。めちゃくちゃ顔のきれいな子はあまり賢いことを言わないとですね、なんとなくもうきれいに見えないと。この発言はジェンダー差別的であるとの批判が多い箇所ですが、そのような批判を受ける発言であると川勝知事は理解できますか、理解できませんか。またなぜこの発言がジェンダー差別的であると批判されているか説明ができますか。答弁を求めます。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) その発言が因果関係になっていないというふうに思いまして、ですから不適切であると、日本語になっていないというふうに思っております。ですからそれを撤回したということでございます。以上です。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。次の質問に移ってください。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) 川勝知事とは日本語が通じないのかということを今ここにいらっしゃる方が痛感されてるんじゃないかなと思っているんですが、念のためお教え差し上げます。
 まず、そもそも容姿に対する評価をすると、これ自体はジェンダー平等そしてルッキズムという観点から非常に懸念がある発言です。そしてまたその容姿によって知性に対する評価が変わるということ、これは知性と容姿はそれぞれ独立したものであるという原則を大きく逸脱していることになります。知性と容姿を結びつけるという発言自体が非常に問題がある発言だということを御理解できますか、質問ではないですが。そしてまた無意識のうちに川勝知事自身が女性に対する知性と容姿の裁定者であるということを明言されているということも大きな問題だと感じています。
 次の質問へ移ります。
 森元会長への擁護発言について伺います。
 東京オリンピック組織委員会の会長を務めていた森元総理が述べた、女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかりますといった発言が問題となり最終的に東京オリンピック組織委員会の会長を辞任しました。知事はこの発言に関する見解を求められた際に、極めて不適切だったと批判しています。
 森元会長の発言をなぜ極めて不適切だと評したのか理由を御説明ください。また今回の御自身の発言と比較してどちらの発言がより不適切であるかお考えをお答えください。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 森元総理とは小渕元総理が逝去される前後に知友を得ました。そして森元総理のほうから対談の相手に御指名があって、以来親交があります。そして最初から意気投合したところでございますが、その理由は森元総理が少年の時代からラグビーを通して人生をつくってきたと。御自身の人生哲学がこのラグビーの精神に基づいているということでございまして、私は彼に対する信頼関係を、恐らく私だけではなくて元総理のほうからもお持ちであると思います。
 しかしながら、森元総理はいわゆる座談の名士でありまして、皮肉っぽく恐らく軽い冗談のつもりでですね、厳しい指弾を受けるような発言をなさるということが今回出たと。したがってそれは極めて不適切だというふうに思いますが、それによって私は信頼関係をなくしたということではないと、そういう発言をしたと記憶しております。以上であります。
○議長(宮沢正美君) 知事に申し上げます。答弁に当たっては質問の要旨を十分酌み取り明確に答弁をしていただくように。今二点について質問があったと思いますので答弁をお願いしたいと思います。
○知事(川勝平太君) 森元総理の発言は不適切であったと思います。女性が会議に出た場合に会議が長引くというのは不適切であるというふうに私は考えております。それはもう全く事実に反することだと。それは我々日常経験することだからというふうに思います。以上です。
○議長(宮沢正美君) もう一点あったかと思いますが、知事に申し上げます。今回の発言と比較してどう思うかということを質問者は質問しておりますので、その点について。
○知事(川勝平太君) どうも失礼しました。
 今回、森元総理は正式の理事会で発言されたことでないかと思いますが、ですから私の場合は本来そういう発言をするべきでない選挙戦の中で出たものでございますので脈絡が違うし、元総理の場合には明確なメッセージがございましたが私の場合には因果関係もはっきりしていないことがございますのでそれは、両者は違うというふうに思います。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) 知事は発言の因果関係がはっきりしないということを何度も述べられていますが、因果関係ははっきりしている文章だと私は聞こえますし多くの方がそう受け取っています。少なくともツイッター上での九五%の方はその発言の意図を酌み取り大変不適切であるとネガティブな感情とともにコメントをつけられていますので、川勝知事の日本語はよほど本当のことを言っていないということになるかと思います。
 さて、今回私は、川勝知事の発言と森元総理の発言、確かに言った文脈は違いますが発言の質としては川勝知事のほうが不適切だと感じています。一つはどちらもある意味では女性の女性性というものと他の事象を事実に反して結びつけているという点で不適切ですが、知事はさらにそこに容姿まで結びつけているということ。そして森元総理がJOCの女性理事というある意味ではそれぞれが強い立場を持っている方を念頭に置いているのに対し、川勝知事は学長の立場で女子学生という極めて弱い立場の方を念頭に置いて話している。これが大きな問題だと思っています。
 森元会長の発言についてはあらゆる差別を認めない五輪憲章の根本原則に反しているとの批判もありましたが、川勝知事もオリンピックの受入れ地の自治体の長として、そしてそのオリンピック受入れ前の発言であるということからも同じく五輪憲章の根本原則に照らしても非常に問題があると考えています。
 川勝知事は森元会長を擁護し、女性蔑視をする人でない、不適切だったとして発言を撤回、謝罪もしたと、またこうしたレッテルが貼られていると主張し組織委会長の辞任要求が出ていることに対してレッテルがこうした行動を生んでいるのは残念だとしておられますが、こうした川勝知事の態度に対して非常に的を射た抗議声明を発見しましたので読み上げさせていただきたいと思います。
 川勝知事の森会長「女性蔑視」発言擁護に対する抗議声明。二〇二一年二月十日。これを出したのは静岡自治労連執行委員会です。
 川勝知事は二月九日の記者会見で、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の発言について、女性蔑視をする人ではない、不適切だったとして発言を撤回、謝罪もしたと森会長を擁護する発言をしました。静岡自治労連はジェンダー平等の実現と男女共同参画基本計画を実効性あるものにする取組を積極的に進め、機関会議や集会、団体交渉において女性が活躍できる環境整備を推進してきました。こうした中、森会長の女性蔑視発言を擁護する川勝知事の発言は到底容認できず強く抗議します。
 森会長の女性がたくさん入っている会議は時間がかかるという発言は、明確な女性差別、女性蔑視の発言です。女性の発言時間を制限する必要があるに至っては女は黙っていろというに等しく、東京五輪・パラリンピック組織委員会の民主主義の根幹にも関わる問題です。
 そもそも森氏は過去にも、日本は神の国、子供を一人もつくらない女性の面倒を税金で見なさいというのはおかしいなど数々の暴言を行ってきた人物です。あらゆる種類の差別を禁止し男女平等の原則の完全実施をうたうオリンピック・パラリンピックにおいて、このような人物を組織委員会の会長として選出した責任は重大です。
 現在世界中で抗議が広がり、SNS上では#森喜朗氏は引退してください、#わきまえない女などのハッシュタグをつけて多くの女性、男性らが声を上げています。こうした中、組織委員会幹部や一部の国会議員が森会長の存続を訴えていることは世界から日本の見識が疑われる行為です。
 川勝知事は、組織委員会会長の辞任要求が出ていることに関して森会長と二十年程の付き合いがあるとして女性蔑視する人とのレッテルが貼られレッテルがこうした行動を生んでいるのは残念だと発言していますが、事はそのような表面的な問題ではありません。
 静岡自治労連は、川勝知事の森会長女性蔑視発言擁護に対して強く抗議するとともに、ジェンダー平等、男女共同参画を自治体や地域社会へ広げていくことを改めて強く決意しますと、このような抗議声明が出ています。この内容をそのまま今の川勝知事に置き換えても通用すると私は思います。今まさに日本中から、静岡の見識が疑われている状態であると感じています。
 次の質問に移ります。
 発言に戻りますが、工事現場にいるのはおっさんばかりかと思ったらヘルメット取ったら大学の工学部出たとか立派な人ばかりと述べ、大学の工学部出たかどうかが立派か立派でないかの基準になるという学歴差別的であると指摘されています。川勝知事の発言の意図にかかわらず、大学を出たかどうかが人間の立派さの基準になるという主張は私は学歴差別に当たると考えますが、川勝知事は学歴差別に当たるとお考えですか。当たるかどうか、そしてその理由をお聞かせください。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 私は基本的に学歴による差別というものは認めておりません。そもそも文武芸三道鼎立というのが知事に就任して以来の私と並びに教育委員会の一致した態度でございます。これは文は学問、武はスポーツ、芸は芸能、芸術でございますけれども、それぞれ次のように説明しているのは御存じかと思いますが学問は大切にすると、しかし成績や学歴は問わないと、スポーツを好むと、しかし下手でも構わないと、芸術を愛し芸能を楽しむと、無芸大食でもよろしいと。ですから人の生きる道は学才だけではなく様々な才能がありますから、学歴に対する差別というのは私はさらさら持っていないわけでございます。以上です。
○議長(宮沢正美君) 知事、答弁漏れですので、二つの要素を質問されていると思いますがその理由についてお答えください。
○知事(川勝平太君) 静岡文化芸術大学の学生が倍率、あのときはそういう高学歴の子であることは間違いありませんが、それはそれとして一つの生き方であるというふうに思いますが、それが学歴差別に、工事現場に。
○議長(宮沢正美君) 木内議員に申し上げます。もう一度質問をお願いします。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) 再質問ではなく質問のやり直しという形でさせていただきますが、川勝知事の発言の意図にかかわらず大学を出たかどうかが人間の立派さの基準になるという主張は私は学歴差別に当たると考えますが、川勝知事は学歴差別に当たるとお考えですか、どうですか。その判断と理由をお聞かせください。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 大学を出たかどうかというものは、その人間の能力やあるいは識見を判断する基準にはならないというふうに思っております。ですから工事現場で働いている方たちも大学を出た方もいらっしゃるし、そうでない方もいらっしゃると。それぞれが分相応に工事をされているということでございまして、それぞれの役割があるということでございます。少し一般的に言いますれば、仕事はそれぞれ違うと、しかし仕事の上下はないということでございます。職業に貴賤はないという考えを持っております。
 したがって、 学歴はそれは関係がないというふうに思っています。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) 知事自身がおっしゃってるんですよ。大学の工学部出たとか立派な人ばかりと。知事自身がおっしゃってるんですよ。この文章をどう読んでも大学の工学部を出たから立派であると、そのような意味にしか私は取れないと感じました。
 そして、先ほどの答弁にあった分相応という発言について、もちろん分相応という言葉が厳密に本来の語意に照らせばそれほどの差別的意図を持たないという説明もあるかもしれませんが、一般的に言えば分相応というものは差別的に取られてもおかしくない発言だと思いますよ。
 川勝知事はかつて菅元総理に対して、教養のレベルが図らずも露見したという発言が大きな批判を招きました。この発言自体は行為に対して川勝知事が教養のレベルが図らずも露見したと発言したものなのでその点については我々はさほど問題視していませんが、その後、菅総理の経歴を見てこの人はちゃんとした学問をした人ではないと、この発言についてはまさに学歴差別であったと我々も考えています。
 その際、十分自戒し不適切な発言はしないと議会の場で約束したはずです。今回の発言は同様の質を持つ発言であると思いますが、同様の発言を繰り返した、すなわち議会との約束をほごにしたということについて川勝知事はどうお考えですか。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) もう一度、先ほどの大学の工学部を出て立派な方と言ったことが学歴差別に当たるという議員の御指摘でございますけれども、私はこのNEXCO中日本が誕生しましたときから、名前は変わりましたけれども後にCSR委員会というものがございましてその委員を務めておりました。したがって中日本の工事現場には度々お邪魔をし、そして説明を受けております。そのときにですね、工事現場で働いている方たちから御説明を受ける、ヘルメットを外されればですね、そこで行われていることについて起承転結をつけてきちっと説明できる人であるということがございまして誠に立派な方たちだという印象を持ちました。それを学生に伝えたかったということから、うちの学生とそういう工事現場で働いている人のイメージ、めったにそういうところに行くことはありませんから、その方たち立派な方たちなので一度会ってごらんということでそれが実現したということであります。それは学歴のことを言っているのではなくて工事現場の、学歴については差別を一切持っていないということであります。そしてその工学部を出た方が高学歴だからしたがって立派だと、立派でありましょうけれども、それは学歴差別のつもりで言った学歴差別ではないというふうに存じます。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) 差別的発言というのは、発言した方のつもりかどうかで決まるものではないということぐらいは御存じかと思います。最後そんなつもりではないとおっしゃいましたが、つもりかどうかではないのです。
 次の質問に移ります。
 工事現場の監督は、変なおっさんでなくかわいい女の子が気に入ったんでしょう、工事現場にうら若き女の子が来たなんて恐らく道路建設史上初めてじゃないですかという発言については、工事現場の監督のような職業にある人間は若い女子学生が来れば喜ぶに違いないというような侮辱的な偏見に基づく発言と受け取れますし、土木業界での女性活躍が進んでいるにもかかわらず道路建設のような職場には若い女性が来ることはないという無知と偏見に基づく発言です。こうした発言は特定の職業への偏見を助長し差別につながる発言であるという批判を知事は理解できますか。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 差別と受け止めている方がいらっしゃるので、差別につながったということにつきましては心から反省をしておりますし、そういう発言であったかということは今御指摘のとおりでありますから、これからはもう本当に改めなくてはいかんというふうに思います。以上です。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) 理解はできたということで初めて日本語が通じた気がしてうれしいなと思っているんですが、次の質問に移りたいと思います。
 知事はさらに、女子学生の来訪と新東名高速が前倒しで開通したことを絡め、翌日から仕事がはかどり平成二十四年四月十四日に一年半前倒しでできたんですよ、そういう相乗効果と述べています。これは女子学生来訪で奮起したことで工事が進捗したという現場で工夫を凝らし努力を重ね早期開通を実現した関係者全員に対する最大限の侮辱です。女子学生来訪と早期開通の間に相当の因果関係があると信じて発言されたのですか、それとも因果関係はないことは承知の上で発言されたのですか。知事の認識を御答弁願います。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) NEXCO中日本の新東名静岡区間の工事が前倒しで開通されたのは御承知のとおりです。平成二十四年の年が明けたときその年のうちにと、そしてやがて夏に開通するというそういう公表がなされておりました。しばらくしますと、連休前に開通可能というそういう前倒しの表明があったと思います。さらに連休に先立つこと一か月以上、四月十四日に百六十二キロを一挙開通したということで、この前倒しのこの実現は矢野CEOを中心にしたこのNEXCO中日本の関係者全ての努力によるものでありまして、一女子学生が一回現場に行って励ましたからということとの因果関係はないということであります。
 しかし、初めて都田のその美しい橋を見てそして説明を受け、また来るというふうなことがあってですね、翌日からその人たちが気持ちよく仕事をされたということは間違いないというふうに思います。以上です。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) はっきりとおっしゃいましたね。つまりうそをついたと。因果関係があるということは信じておられず発言をされたと。御自分のうそのストーリーで、あたかも自身が知事就任前から大きな貢献を世になしていたとうそをついたということです。このことはしっかりと議事録に残しておいていただきたいと思います。
 それでは、次の質問に移ります。
 十一月二十四日の辞職勧告決議の直接的な契機となった参議院選挙中の山ア真之輔候補への応援演説でのいわゆる御殿場コシヒカリ発言について伺います。
 この発言は、静岡県知事という立場でありながらコシヒカリしかないと県内の特定地域をやゆし辱め、飯だけ食って農業だと思っているという礼節を欠いた発言でいびつな農業観を披瀝し、経済の中心は浜松、遠州であちらには観光しかないと多くの誤りと偏見を含んだ地域観に基づいて分断をあおり、住んでいるまちの人口の多い少ないが政治家としての資質の根拠になるという誤った偏見に基づく差別的な意図を前面に出した発言であると多くの県民は理解しています。
 知事は十一月十二日の知事記者会見の冒頭に、発言は無礼極まりないものであったことを理由に謝罪し撤回すると述べられました。しかし一体どうした点が問題であったかということを深掘りして質問されると、政務中、選挙中の発言だったこと、差別的意図はなかったこと、若林氏の発言を逆手に取った発言だったことなど本質からずれた言い逃れに終始しました。
 辞職勧告決議を受けた十二月定例会冒頭の知事発言では、「県内の人々や地域の差別につながる言動は、公人として、決してあってはなりません。それにもとる発言をしたことは、ざんきに堪えぬところであります」と一応差別的な発言であったことを認めています。しかしその後、最後に一言と前置きし差別をしてはならない理由をまるで第三者にお説教するかのような持論を展開しましたが、差別的な発言を指摘され辞職勧告決議を受けた方の発言とは思えず、やはり何ら反省するところがないのではないかとの印象は拭えません。
 そこでお聞きしますが、御殿場コシヒカリ発言について知事が述べた地域の差別につながる言動とは具体的にどこが、どのような発言が、どのような差別につながるものとして捉えてこの一文を盛り込んだのか御説明をお願いします。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 十月二十二日だったと思いますけれども、浜松におきまして山ア候補を応援する応援弁士として述べた発言であったと思います。自らは浜松やらまいか大使でございますのでやらまいか大使川勝でございますというところから始めたものであります。
 浜松と御殿場は言うまでもなく個性がそれぞれあって違います。その違いを言うことが結果的に差別につながったということでございまして、区別をすることは違いではありませんけれども、その区別されたものに価値判断が入りますと差別になります。そうしたその価値判断に結びつく、言い換えれば一方を推し他方をたたくというのは基本的に差別につながるということがもう自明であります。したがってあれは政務のときにやったものであるけれども、しかし全ての人は知事公人として見ているわけでありますから、もうこれは本当に不適切であったということで撤回し謝罪をしたという経緯でございます。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) つまり、自覚的な差別発言をしたということを認め撤回し謝罪をしたということで間違いありませんね。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 差別につながる発言であったというふうに理解しております。以上であります。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) 御自身の自覚の有無と差別的であるかどうかの間には受容性はないと先ほど申し上げたとおり、川勝知事はこの発言を差別的につながるということを理解をし発言をしたということはやはり改めて重大なことであったなと思っておりますが、次の質問に移ります。
 御殿場市におけるワクチン接種率について伺います。
 川勝知事は、御殿場市のワクチン接種率について御殿場コシヒカリ発言のようで以下のように述べています。
 何といっても政治家は実行力が重要ですが、彼、山ア氏は現場を検証し、そして実行しスピードがある、今最も必要なスピードは何かというとワクチン接種であります、六十四歳以下のワクチン接種率、彼、若林氏が市長をしているときには三〇%以下しかなかった、ところがこちらは彼の恩師康友君、鈴木康友浜松市長はその二倍やってた、これがですね、ちゃんとこの青年の中に入っておる、だから実行力もある、その後御殿場市が勝又市長という市長になってから私が厳しく言ったのでちゃんと上がってきた、実行力も彼ですと述べておられます。これが本当ならすごいことですね。川勝知事が厳しく言うとワクチンの接種率が急上昇するという現象を知事は紹介されておられます。ならばぜひ好事例として展開すべきでしょう。川勝知事はいつどのようなことを勝又市長におっしゃったのですか。そしてその結果御殿場市のワクチン接種ペースはどのように変化したのですか。お答えください。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) ワクチンの接種は感染症から抜け出る唯一の出口戦略であります。極めて重要であるということでございます。これはもちろん国の基本的な考え方でもございまして、そのワクチンは市町が担当しております。そして市町はワクチンのレコードを体系的に国に届け出てそれが市町に届けられ、また県にも届けられております。いわゆるVRSというそういうシステムであります。
 このVRSによって、八月末において私どもが得た市町別のワクチンは市町間において相当のばらつきがございました。それは九月に入っても同様であったと思います。九月の末で県の記者会見におきましては毎金曜日接種率などについて発表しておりますけれども、その中で私が記者会見で言っておこうということで皆さんの同意を得たのがトップの市町でした。それは川根本町あるいは西伊豆あるいはこの賀茂地域。
 そして、一方かなり低いところがありまして、相当低いところがあって、その数字はグループ別に分けられて接種率の高いところ、中くらいのところ、低いところとそういう形で発表されていたんですけれども、それが残念ながら接種率を上げるそういう情報になっていなかったということでですね、私は市町の全ての接種率を公表してくださいと、私自身は記者会見の中でトップの市町のお名前とそれから低迷している市町の名前を挙げたと。これはですね、挙げるかどうかについて幹部の間で議論をいたしました。その厳しいところについて挙げないほうがいいという意見もあったんですけれども、しかしながら大事なことはワクチン接種率を上げないと感染症から逃げることができません。ですからあえてですね、その名前を私は申し上げたいということで御了解を得て記者会見で言ったと。その中に御殿場市の名前が入っていたわけであります。
 そして、恐らく勝又市長というか副市長はですね、既に若林市長さんが退任されておりましたので代行として獅子奮迅の活躍をされて結果的に十一月にもなりますともうトップクラスのところにまで上がってこられたというふうに認識しております。
 ですからここで、いわば低迷しているところからぐぐっとワクチン接種率を上げられたということでございまして、それは市長さんとして御立派な仕事ぶりであったというふうに私は理解したわけであります。以上です。
○議長(宮沢正美君) ここで改めて知事に申し上げたいと思います。
 限られた時間で広範多岐な質問が予定をされておりますので、質問されたことに端的にお答え頂くとありがたいと思っております。今の質問はいつどこで御殿場市長さんにそのような指導をされたかということと、その結果によってどういう変化がもたらされたのかということの質問ですので、そのことについて答弁を願います。
○知事(川勝平太君) 市長さんに直接申し上げたのではなく記者会見で名前を挙げたということでございます。以上であります。
それは九月であったと存じますけれども、その後接種率が急速に上がったというそういう経緯であります。以上です。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) もう一回読みます。勝又という市長になってから私が厳しく言ったのでちゃんと上がってきた、この発言はうそですね。御答弁願います。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 厳しく申し上げたのは市町名を記者会見で言ったこと、それが全ての事実であります。勝又市長に初めてお目にかかったのは市長になられてから、十一月になってからだと思います。ですから直接申し上げる経緯はありませんでした。以上です。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) 川勝知事のこのワクチン接種率の短い発言の中にも幾つも問題点があります。まず先ほどのように明らかにうそと自覚しながらうそを言ったこと。そして例えばこれは勝又市長も九月二十五日市長職務代行のときに――ホームページに掲載していますが――御殿場市のワクチン接種は職域接種や自衛隊の集団接種が反映されておらず実態は順調に進んでいるということをコメントをしています。
川勝知事が言ってからペースが上がったという事実はありません。そして川勝知事がこのとき比較した数字も正しい数字、実態を反映している数字ではないんです。川勝知事は静岡県におけるコロナ対策の総責任者であります。にもかかわらず各市町の実態的な数字を把握しようとしない。
先ほど公表するかどうかについて会議をしたと言いました。その場でこの数字には含まれてないものもありますけれども、本当にその状態で公表していいですかという意見は出なかったんでしょうか。出たか出なかったか。ぜひその場に参加した知事以外の方で結構ですのでお答えください。
○議長(宮沢正美君) 石田健康福祉部長。
○健康福祉部長(石田 貴君) 答弁申し上げます。
 会議の時点でですね、個別の市町名を出すということについて反対の意見がありました。その際には、まずVRSそのものが国民の接種状況を把握する唯一の公式の記録であるということに間違いはございませんが、一方で先ほどお話がありました自衛隊とか職域接種のものについてはどうしてもタイムラグが出ますので、その点で必ずしも一〇〇%その市町の状況を反映しているものではないということはあり得ます。
また、低いところを言うことで無駄な競争といいますか、することは本意ではありません。接種率の向上は必要であるというふうに考えますけれども、一方で必要以上の競争を招くというのは適当でないというようなことは申し上げていると思います。以上です。
○議長(宮沢正美君) 次の質問に移ってください。
 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) それでは、次の質問に移ります。
 発言が報道された後の謝罪と撤回、弁明について伺います。
川勝知事は十月二十三日に問題となる発言をしてから報道等で話題になり始めたのが十一月に入ってからでした。十一月九日にふじのくに県民クラブから大きな誤解を生んでいるから説明をしたほうがいいとアドバイスをされ、その後御殿場市の勝又市長が公の場で謝罪がなかったからという発言を耳にしたからと御殿場市を訪れ謝罪をし、勝又市長から公の場で語ってほしいと言われたので十一月十二日の定例記者会見の場で謝罪と撤回を行うという説明をされています。つまり一度も主体的に謝罪するつもりはなかったということになります。
さて、この一連の経緯でまず確認したいことがあります。知事は十一月九日の会見冒頭に、先ほどふじのくに県民クラブの会派の代表また幹部の方がお見えになりまして参議院補欠選挙の最終日におきまして私の発言が大変な誤解を生んでいると、私の発言の意図はもう言うまでもなく会派の方は御存じなんですけれども、それが大きな誤解を生んでいると、したがって正しくそれを県民の皆様方に説明するのがよいとアドバイスを頂戴しましたのでこの記者会見を開いていただくということになりましたと会見の経緯と意図を説明しています。
つまり、ふじのくに県民クラブの皆さんが知事の発言は間違ってないが誤解されているから会見したほうがいいと知事におっしゃったということですね。事実をお答えください。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 応援弁士として仕事をしたという自負がございましたが、それが先ほどの御殿場と浜松の区別をすることが差別につながると、そして事実差別として受け止められているというそういうアドバイスがございましたので、そこのところは差別的意図は全くないというそういう御説明を記者会見でしたということであります。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) つまり、この知事の発言は全くうそだったということですね。ふじのくに県民クラブの皆さんはそんなことおっしゃってないと、誤解ですよとアドバイスしたわけではないと、にもかかわらず知事は誤解されてるから説明したほうがいいよとアドバイスを受けたと説明したとうそをついたということでよろしいですね。答弁求めます。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 私はうそはついたと思っておりませんが、ともかく誤解をされているというそういう認識を持ったことは間違いありませんので、誤解は解くにこしたことはないということでその説明を記者会見でしたということでございます。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) このように、知事に何かを言うということは大変なリスクを伴います。
 ふじのくに県民クラブの皆さんは誤解とはおっしゃってないと知事は先ほどおっしゃいました。確かに良識に照らせば、あの発言は誤解だから撤回したほうがいいですよというアドバイスは相当にピントが外れたものです。良識ある県議会の同士としてそのようなアドバイスをするということは信じがたいと思っていますので、知事がうそをついたということが恐らく真相なのでしょう。
 しかし、知事はそのことを私が勝手に取り違えてうそをついた認識はないとおっしゃっています。つまり知事に物を言うということは、知事は勝手にその解釈を変え勝手に意図をゆがめ勝手に発信をすると、大変なリスクを伴う。知事と会話をすることは大変なリスクがあるということを我々は認識せねばならないと思っています。
続いて、公務と政務の境について伺います。
川勝知事は、今回の発言が政務中の発言であることを殊さらに強調し、今さらながらいかなるときも公人であるという当たり前のことを恥ずかしげもなくさも自身が世界で初めて発見したかのように掲げ、公務と政務の峻別をより厳格にしていくこと、当面の間は政務を行わないこととしてけじめとしたいとしていますが、そもそもが政務中の発言であり、その発言を発端とした収拾も政務と峻別するのなら十月十二日の冒頭記者会見で質問される前に謝罪をするなどの公務と政務の峻別のなさはいかがなものかと感じます。
記者会見の場に幹部職員が同席し知事の発言に対する質問についてそのあたりでと制止する場面もあると聞きますが、そのような対応をよしとしている川勝知事は引き続き政務と公務の峻別ができていないのではないかと感じます。
また、御殿場市に謝罪のため訪問する際のアポイントは秘書課経由で行われたとも聞いていますが明らかな政務と公務の混同です。今現在知事自身、政務と公務の峻別が適切にできていると言えますか。御答弁願います。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 今は明確に区別ができております。
 私は十二年前に知事に就任してから政務は一切しておりません。政務に入ったのはもちろん選挙中、選挙は政務でございますので二回、三回、四回目の選挙は政務です。しかし現職の知事として選挙に出ておりますから公務が入っていればそれを優先するということにしてきました。
しかし、今回参議院の補選それから衆議院選、これは言うまでもなく政務そのものであります。その中で発言が出ました。それは政務としてやっていたという認識でございましたけれども、例えば県民党党首などというのはですね、自らは知事であるということを言わないための自己規定のようなものでございます。あるいは浜松やらまいか大使と。そういうことで政務と知事というのを峻別したつもりでしたけれども、県民の皆様方、皆様も含めてですね、誰一人そういう区別をしていないのですからこれは誤りであるということで私はもう政務はしないと、これからは公務に徹するというそういうことを申し上げたということであります。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) 今の答弁を聞くと、もう二度と県民党党首とは言わないということですね。その点、御答弁願います。
 もう一点再質問ですが、政務と公務の峻別ができているとおっしゃっていますが、直近十一月十二日の冒頭記者会見での謝罪は私は政務と公務の混同だったと思っていますし、発言後の収拾に当たって政務と公務の峻別ができてなかった事実はあると思います。今後二度とそういうことはないということは絶対の約束としてしていただけますか。以上二点、答弁願います。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) まず冒頭、県民党は県民による県民のための県民の県民によるその県政をすると、それを県民党というふうに言いましたけれども、そのタイトルには変わりがありません。しかし県民党というのはありませんのでこれを使うことはもうありません。
それから、この政務と公務を区別しながらやったつもりでしたけれども、実際自分はおっしゃるとおり重なるところがありますし、したがって私はもう一切これからは政務をしない。言い換えるとその敵味方に立つようなことはしないと、元のノーサイドという立場に立つということで今公務に専念するというふうに申し上げているわけであります。以上です。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) それでは、次の質問に移ります。
 現在、次期総合計画静岡県の新ビジョン後期アクションプランの策定が行われています。静岡県の新ビジョンとは静岡県をどのような地域にしていくのか、そのためにどんな施策を進めていくのかを総合的、体系的にまとめたもので県の全ての計画の最上位に位置づけられる計画です。十月に素案が示され我が会派としての意見を十一月九日に県当局に提出いたしました。
今回の会派意見のポイントは、計画の肥大化・冗長化、主体性の欠如、各指標の形骸化といった大きな三点の問題点を指摘し、特に冗長化・肥大化は著しく前期計画に比べ七十ページほど増え後期計画にもかかわらず前期計画よりも狙いが絞られていない内容となっており、全面的な見直しの必要性を指導いたしました。
知事は、これほどまでに総合計画が肥大化・冗長化されている状況を承知していましたか。答弁を求めます。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 自民改革会議のほうからだけでなくて各会派から、これは総合計画について御意見を賜ることになっております。自民改革会議のほうからは今御指摘のとおり肥大化・冗長化している、主体性がない、指標が形骸化していると冒頭に書かれてありましたので驚きました。しかしながら何か書かれている内容を見ますと、一番各会派の中で長いものになっています。そして個別の論点においては傾聴に値するものがあるというふうに思っておりますが、今回は私自身は肥大化あるいは冗長化しているというふうには認識はしてはおりませんでした。そしてまた総合計画審議会でもそのように認識はされていなかったというふうに承知しております。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) 総合計画については、結果として我が会派の指摘については対応するということで今全面的な見直し作業が行われていると承知をしています。承知をしておらず我々の指摘自体が全くの見当外れなものであれば、それをそんなはずはないと突っぱねていただければよかったと思っています。しかしながら我々の指摘を読み理解をして納得したと。残念ながらこの状況まで計画を放置してこられた知事の責任というものも私は否定できない、逃れられるものではないと考えています。
総合計画の位置づけは県政の最上位計画です。しかしながらその内容があまりに肥大化・冗長化、分かりにくい、そのことについて改めて計画の責任者である知事の行政能力の低さを指摘し次の質問に移りたいと思います。
静岡県の新型コロナ関連施策に対する評価について伺います。
知事は、静岡県の新型コロナウイルス関連施策全般をどのように自己評価されているのでしょうか。新型コロナウイルスに対する諸施策に対する知事の評価をお聞かせください。また幾つもある施策のうち、これこそ川勝知事だから実現できたと言うべき施策があればお聞かせ頂きたいと思っています。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 新型コロナウイルスと対決するというのは、今最大の県政の課題でございます。私どもが絶対にこの許してはならないのは医療提供体制の崩壊でございます。これは静岡県の場合にはそこに至りませんでした。これは県民の皆様方の自助、共助、これが公助と相まってこうした医療提供体制の崩壊に導かなかったと思います。
一方、コロナ禍の中で厳しい経済状況に追い込まれた飲食店はじめ観光業の方がいらっしゃいました。また中小企業にたくさんの人たちがいらっしゃいましたので私どもは国に先立ちまして支援の予算を組みそれを提供してきたと。実際上、今一兆円以上の申込みがあったほどですね。この我々の計画と、それから皆様方の需要とがマッチした面があるというふうに思いますが、いかにして医療提供体制の崩壊を防ぐか、それからもう一つは経済が疲弊しているのでそれをいかに下支えするかということで下支えも不十分ではありますけれどもそれなりに県として独自のいわゆる月次支援金プラスアルファ応援資金を出すなどできる最大限のことをしてきたというふうに思います。これは私一人というよりも皆で話し合いながらやってきたことではありますが。以上であります。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) まず、静岡県の対応に対する外部評価から申し上げます。
二〇二一年四月、慶應大学による都道府県の対策ランキングでは静岡県は三十位。二〇二一年一月の医療情報サイト、エムスリードットコムによる地元医師による知事のリーダーシップ評価は四十七都道府県中二十九位。二〇二一年十月の日本経済新聞、都道府県のコロナ対応力ランキングでは順位は明示されていませんでしたが下位に位置づけられ、特に第五波ピーク時における入院率の低さ、検査能力の低さ、ワクチン接種率の低さがその理由として指摘をされています。
コロナウイルス関連施策については、まず知事の我々県議会、少なくとも我が会派からの知事の評価としては協力金支給等の決断が極めて遅いと。市長会から突き上げられてようやく決断をしたその遅さによって多くの市町が急遽の対応に追われました。独自の時短要請により国の資金が使える事態においてはそれを使わないという決断をしました。
我が会派は、新型コロナ関連施策の当初から、例えば県の制度融資に関しては国内で最初の感染事例が出た直後から政調会を挙げて金融庁、中小企業庁にまで赴き支給の制度適用を求めてまいりました。議会は給与と政務活動費の一部を減額し新型コロナに打ち勝つ静岡県民支え合い基金をつくり延べ九百二十件、四億三千八百万円余りの寄附金の呼び水をつくり、その基金が保育士の皆様への給付金などで活用されています。
我々は新型コロナ関連対策をリードしてきた自負があります。一方我々の知事に対するリーダーシップの評価は極めて低いと言わざるを得ません。様々な調査によると、うまくいっている都道府県の特徴として市町との連携がよい都道府県はよい結果となっているというものがあります。知事に対し発言するのにリスクを伴う、ねじ曲げられる可能性を常に感じながら、そしてうそもつくそんな知事の下で新型コロナウイルス関連対策をこれ以上進めていくのは限界があると考えています。
次に、知事のリニア中央新幹線工事に対する基本的な考え方について伺います。
知事はリニア中央新幹線工事に対し積極的な発言をしていますが、各論に対する激烈な言葉の影で知事のリニア中央新幹線工事に対する基本的なスタンスは非常に分かりにくいものがあります。リニア不要論とも取れる発言をしてみたり、ルート変更を示唆する発言をしてみたり、リニア大推進論者とも発言してみたりします。他者の思惑を勝手解釈で代弁したり、そのとき都合よく表現を使い分け知事自身の基本的な考え方をあえて明確にしてないのではないでしょうか。
知事のリニア中央新幹線工事に対する基本的な考え方を、他者への批判や他者の思惑の勝手解釈の代弁でなく知事の姿勢として知事の言葉で明確にお示しください。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) リニアというこの新しい中央新幹線は二十世紀の末からございまして、私も国土審議会の委員として加わってその意義は十分に知っております。したがってリニア中央新幹線に反対しているのではないという姿勢を持っています。
一方、この県民の命、産業、安全を預かる立場といたしまして南アルプスの自然環境あるいは南アルプスを水源とする水、またその水に依拠している様々な生物、なかんずく人々、この水道からあるいは産業、こうしたものは決して譲ることができないというのが私の基本的なスタンスであります。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) 我が会派の基本的な考え方は知事と決して遠いものではありません。大井川の保全に関して科学的検証と技術的担保、流域の皆さんの理解と協力が得られない限り工事の着工は認められないというのは我々知事選でもはっきり言いましたし常日頃明確にしているスタンスです。川勝知事と最大の違いがあるとすれば、我々は自由で民主的な議論の上で流域の皆さんとみんなで水を守ろうと考えているということです。
川勝知事はノーでなければイエスなんだろうという恫喝めいた論法で他者を攻撃します。我々は合議体です。一つ一つの意見は慎重に表明します。その時々思いつきでの言葉は発することができません。責任の重さを自覚しているからです。しかしだからこそ川勝知事が辞職されても、ここにいる県議が将来引退したとしても流域の皆様の意思を代弁し営々と水を守ることができるのは我々だと自負しています。
川勝知事は、簡単に言葉を撤回できること、その時々の言葉に責任を負わないこと、都合が悪くなると言い訳と保身に終始することを今回の一連の騒動で明らかにしています。川勝知事の言葉では大井川の水は決して守れないことを自覚していただきたいと思っています。
次の質問に移ります。
熱海土石流災害に対する対応について伺います。
川勝知事は十月二十六日の記者会見で、「どうして私がその惨事が起こるまで知らなかったのかと。なぜそういうことが起こったのか。命に関わるってことがある程度現場レベルで分かっていたのならば、それが部長さんにまで来れば、おそらくですねそういうことに対して、すぐに私はアクションを起こしますのでそうしたことが起こらなかった、いわゆる何か情報の、命に関わることに関わる、それが上に上がってこなかった理由はちゃんとあると思うんですよ」、「だから一番命に関わることが、やっぱりそれは上に上がってこなかった理由は、きっとあるに違いないと。そこのところは非常に関心があります」と述べておられます。命に関わる重要な情報が適切に意思決定者まで上がってきていないということはまさに県庁組織のガバナンスが機能不全に陥っているということでしょう。
一般に、組織のガバナンスに関する責任を最も自覚し最も重い責任を負うのは組織のどの立場にいる人と知事はお考えでしょうか。お答えください。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 言うまでもなく私であります。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) 十一月二十六日に大手都市銀行のみずほフィナンシャルグループは、相次ぐシステム障害をめぐって金融庁から業務改善命令を出されたことを受け、経営責任を明確にするためにグループの社長、銀行の頭取が来年四月に辞任することを発表しました。みずほ銀行に業務改善命令を出したことについて鈴木金融担当大臣は、一連のシステム障害の真因としては経営陣についてシステムに関するリスクや専門性の軽視、IT現場の実態の軽視、顧客影響への感度の欠如、営業現場の実態軽視などがあったと認識していると厳しく批判しています。
ガバナンスは知事も認めたとおり常に経営トップの責任です。知らなかったという言葉はすなわち興味がなかった、軽視していたと言っていることと全く同義です。経営トップが何に興味を持っているかによって組織で上に上がってくる情報は変わります。同時に、報告者にとってリスクの高い情報は経営トップがそれを受け入れる態度と責任感を示さない限り上がってくることはありません。私が知っていれば防げたという言葉はすなわち私に知らせなかった組織に責任があると責任転嫁していることと同義であり、そのような態度のトップの元に的確な情報が上がってくることはありません。
命に関わる情報が的確に上がってこない組織をつくった責任は逃れようもなく川勝知事にあります。責任から逃げ続ける川勝知事の下では組織改革は行えません。その時々何を言っているのか分からないトップの下では危機管理は行えません。そのことをどうか御自覚頂きたいと思います。
それでは、次の質問に移ります。
辞職勧告決議に対する対応のうち、生まれ変わる発言について伺います。
川勝知事は、辞職勧告決議が可決された直後の囲み取材にて辞職するかどうか問われて、来年は生まれ変わったような人間になってみようと富士山に誓いましたと答えその様子は全国ネットのワイドショーでも取り上げられ、コメンテーターからは苦笑いとともに何で来年からなの、この人何にも反省してない、富士山だってそんなこと誓われても困ると評され恥の上塗りとでも言うべき状況になりましたが、知事は自身でおっしゃったこの言葉について今も同様にお考えですか。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 同じ考えでおります。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) つまり、生まれ変わったような人間になってみようと富士山に誓ったと。全く反省する気はないとしか捉えられないという認識に変わりはないと判断せざるを得ません。
 続きまして、給与及び賞与の返納について伺います。
 川勝知事は、辞職勧告決議が可決された直後の囲み取材にて受け止めについて問われ、まずは自らにペナルティーを課すと考えるわけですが差し当たって年末の手当、ボーナスとか、それから十二月の俸給は全額県民の皆様にお返しをすると、返上するというふうにしようと思っておりますと発言しています。十二月の期末手当と給与の返上を宣言をされています。知事の給与の減額については条例の変更が必要になりますが、まだ上程されておりませんので条例変更の是非についての意見をここで申し上げることは差し控えますが、知事は十二月二日の記者会見で条例変更の議案提出がされていないことを尋ねられた際には調整中ですとお答えになりました。
いずれにせよ、今後議案を提出したい考えに変わりはありませんか。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 全く変わりはありません。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) 発言の中では全額県民の皆様にお返しするとしています。自らにペナルティーを課すということと県民の皆様の間には本来何の関係もないのではないでしょうか。金銭によって県民感情を和らげようという意図を感じずにはおられませんが、議案は出されるということですので議案が出された後に様々な意見が出るものと承知しています。
 続きまして、最後に知事の進退について伺います。
 川勝知事は十二月議会の冒頭発言で、「辞職勧告決議により、即刻辞職すべき身となりましたが、静岡県の置かれている現状に照らせば今知事を辞して県民の皆様に知事選をお願いすることはできません。しかし辞職を勧告された身でありますから明日にも進退を決する覚悟はできております」と述べておられます。その後十二月二日の記者会見で再度辞職の意向を問われ、今オミクロン株が世界に急速に広まりを見せている中でこの静岡県民の方たちも不安の中にいらっしゃるというふうに思います、こうした状況でございますからともかく三回目の接種をしっかりすると、それからまたうちとしてはこの感染対策、医療の提供体制の確保をしっかりするというのが今一番やるべきことでございまして、この年末から年始にかけて密になりがちなそういう時期でもございますので、この時期に選挙をするというのは公益にもとるという考えを持っていますと、辞職するには時期が悪いと述べています。
 これらを総合すると、新型コロナ対策が落ち着き年末年始を避けたタイミングで辞職を検討するとお考えであると読み取れますが、知事は辞職勧告の決議を受けいつ辞職をなさるのか御答弁願います。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 県民に負担をかけるということは避けねばなりません。したがって今知事選をお願いすることはできないという認識でおります。しかし委ねられている、負託を受けている期間は在任中合計四年でございますので、この四年間の間にどうしても私が辞めたほうがいいという事態が生じますれば、今はそうではないということでございます。以上です。
○議長(宮沢正美君) 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇)
○十七番(木内 満君) この代表質問を通して確認をしてまいりましたとおり、知事は女性差別的な発言については何ら反省する姿勢を見せないと。一方で新東名高速道路が前倒しで開通したことについてはうそをついていたということを認められました。
御殿場市におけるワクチン接種率に関して知事は記者会見の場であの数字が全てでないという認識は持ってなかったとおっしゃっていましたが、健康福祉部長はそうしたことを会議で話したと、これもうそをついたことが明らかになりました。
次期総合計画の策定についてもここまで肥大化、冗長化を許し分かりにくい計画をつくり続けてきた知事の責任から逃れられるものではありませんし、新型コロナ関連施策についても知事の行政手腕は評価できるものではないどころか、知事に対して発言をすればその発言がゆがめられねじ曲げられ援用されるというリスクが県内の市町にある中で信頼関係を築けないことが新型コロナ対策の足を引っ張っているということも明らかになりました。
リニア中央新幹線工事に対しては、流域の皆様の声を第一とする我が会派との相違はさほどないにもかかわらず一方的な攻撃によりここまで歓心を買ってきた。一方でいつでも言葉を撤回できるという知事の今回の実績から知事の言葉では大井川の水は守れないということも明らかになりました。熱海土石流災害に対する対応でも知事はガバナンスの責任を自覚しながら無責任な態度で、私が知っていれば防げたと世迷い言を言っている始末であります。
以上、総合すれば我々が十一月二十四日で可決した辞職勧告の決議はやはり間違っていなかったと、確実に県政にマイナスを与えている川勝知事の辞職を改めて求め続けていくという姿勢を確認するものであります。
どうか新型コロナが落ち着いた年末年始を避けたと言えるタイミングで、我々は何度でも問いかけ続けますので辞職の決断がなされますことを祈りまして私の質問を終えたいと思います。以上です。(拍手)
○議長(宮沢正美君) 以上で木内満君の質問は終わりました。
 議事の都合により休憩します。

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