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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和4年2月静岡県議会定例会

盛月 寿美 議員(公明党静岡県議団)の 代表質問 に対する答弁

(質問日:02/28/2022番目)
答 弁 者教育長


○教育長(木苗直秀君) 医療的ケア児への支援についてのうち、医療的ケア児の通学支援についてお答えいたします。
 現在、県立特別支援学校には百九十二人の医療的ケア児が通学しておりますが、近年医療的ケアの内容も複雑・多様化しており、学校としての対応が難しい場合には状況を説明した上で通学を含め保護者による付添いをお願いしております。
 本県では、保護者の付添い負担の軽減を図るため他県に先んじて健康福祉部が難病患者介護家族リフレッシュ事業において就学支援事業をメニューに追加し、在校時と通学時の支援を行っております。通学時の支援は令和二年度に五十三件利用されております。また県教育委員会におきましても来年度特別支援学校人工呼吸器装用児受入体制モデル事業を立ち上げ、在校時における保護者の付添い負担の軽減に取り組むこととしております。
 その上で、医療的ケア児の通学支援については医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律を踏まえ小学部から高等部までの児童生徒に関して安全の確保に最大限配慮した体制を関係部局や医療・福祉機関等と連携を図りながら早期に確立してまいります。また十分な通学支援体制を整備するまでの間、高等部の通学につきましても国の医療的ケア看護職員配置事業の活用を含め支援が受けられる制度を整えてまいります。
 県教育委員会といたしましては、医療的ケア児とその家族が適切な支援を受け、他の児童生徒と共に学ぶことができる環境の充実を図り誰一人取り残さない共生社会の実現を目指してまいります。
 次に、高校教育における通級指導についてであります。
 通級指導は、障害による学習上または生活上の困難を改善、克服することを目的に教育課程上に位置づけられた特別の指導として行われております。小中学校からの学びの連続性を確保した切れ目のない支援を高校においても実施することは、将来の自立と社会参加に向けての自己理解を深めるなど非常に効果が高いものと認識しております。
 県立高校における通級指導につきましては、自校通級は平成三十年度の開始から今年度までの四年間で百五十一人が受講し、巡回通級についても三年間で四十四校、七十六人が受講しております。受講した生徒はコミュニケーションスキルや心理的な安定など個々の状況に応じた指導により会話が増え、コミュニケーションが円滑になる、気持ちに落ち着きが見られ前向きになるなど学習面や生活面の困難さが改善されたと報告されております。
 一方、課題といたしましては現在専門的スキルを持つ外部講師とのチームティーチングや研修会を通じて通級指導を担当する教員の育成に努めておりますが、より適切な支援のためにはどの学校においても自校の生徒を支援できる教員や校内の体制づくりが必要であります。このため生徒の状況の共有や今後の支援について精神科医、臨床心理士を助言者とした事例検討を取り入れたより実践的な研修を実施してまいります。
 また、生徒の授業中の様子を特別支援学校の教員に見ていただき助言を受ける取組も始まっております。こうした支援により成果が見られた事例を県内の高校に周知し、全ての教員の特別支援教育に関する資質の向上を図ってまいります。
 県教育委員会といたしましては、全ての高校生が社会の一員として自立することができるよう通級指導に係る環境づくりを通じて一人一人の教育的ニーズに応じたきめ細かな指導を行い、誰一人取り残さない教育の実現を目指してまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp