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平成27年2月静岡県議会定例会 質問
質問者: | 盛月 寿美 議員 | |
質問分類 | 質疑 | |
質問日: | 02/26/2015 | |
会派名: | 公明党静岡県議団 | |
質疑・質問事項: | 1 第八七号議案「静岡県教育長の任命について」 |
○議長(多家一彦君) これで佐野愛子君の質疑は終わりました。
次に、三番 盛月寿美君。
(三番 盛月寿美君登壇 拍手)
○三番(盛月寿美君) 私は公明党県議団を代表して、知事から提出されました第八十七号議案「静岡県教育長の任命について」伺います。
昨年六月に成立した教育委員会制度改革法は、さまざまな議論を経て現状の教育委員会を執行機関として残しながら教育委員長と教育長を一本化して新教育長をつくり、その上で知事が主宰する総合教育会議では教育行政の基本となる大綱を策定することとしております。
この総合教育会議では、今定例会の我が会派の代表質問でも取り上げた学校の統廃合など教育環境の整備や、いじめ問題などへの対応も議論されることとなります。
さて、今回提出される人事案件の新教育長は、議会の同意の上、知事が直接任免するということを考えますと、教育行政に知事の意向を反映させやすくなるなど今後知事の教育行政への権限が強化されると思われます。
知事は、教育行政のトップに立つ新教育長にどのような人物がふさわしいと考えておられるのか、知事の思い描く教育長像について伺います。
また、今回任命される木桂藏氏の経歴を拝見いたしますと、県立大学国際関係学部教授としての経験はお持ちですが、これまで本県の教育行政には直接携わってはおられません。
知事は木氏の資質の、具体的にどのような点を評価して教育長に選任するのか伺います。以上について答弁をお願いいたします。
○議長(多家一彦君) 川勝知事。
(知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) 盛月議員にお答えいたします。
第八十七号議案「静岡県教育長の任命について」であります。
新教育長にふさわしい人物像についてであります。新しい教育委員会制度では教育長が教育委員会を主宰し、さまざまな意見をまとめ、教育をめぐる課題に迅速に対応する必要がありますことから強いリーダーシップと行動力とが求められます。
また、総合教育会議では首長と教育長、教育委員との間で教育について自由闊達な議論が可能になりました。教育界のこれまでの慣習にとらわれず、幅広い視野と斬新かつ柔軟な発想で意見を交わしつつ教育政策の方向性を共有していただける方が望ましいと考えます。
さらに本県では、教育現場と地域社会とが一体となった社会総がかり、地域ぐるみの有徳の人づくりの実現を目指しておりまして、教育にかかわるさまざまな分野に通暁すると同時に多方面で活躍されている方がふさわしいものと考えます。
木桂藏氏はジャーナリストとしての活動の後、静岡県立大学教授として国際関係分野の教育並びに研究で立派な業績を残され語学専門学校の校長もお務めになったほか、静岡県地域づくりアドバイザー、骨髄バンク広報委員など地域社会の幅広い分野で活躍されてきました。
特に、静岡県立大学では返済不要の奨学金制度の資金集めに奔走されました。また県民向け出前講座を開設するとともに、留学生の日本語教育をボランティアで始めるなど静岡県立大学が地域にとって身近な存在となるよう多大な貢献をされた方であります。
私は、木氏の御講演を聞いたことがありますけれども、まことに立派な御講演でございました。彼を尊敬しております。人格は高潔であり高い識見をお持ちの方です。また教育経験が豊富であります。学問的素養がありますし学問に対する尊敬の念をお持ちであります。また海外経験も豊富であります。何よりも心の優しい方です。思いやりのある方です。そして正義感にあふれておりまして、勇気を持った義侠心を発揮される方です。一言で言いますれば、御自身が有徳の人であるというふうに私は確信しております。
このように、教育に対する経験が豊富で情熱と行動力とを備えた木氏は教育委員会制度の変革期における教育長として最適な人物であると考え、任命についてお諮りするものであります。以上であります。
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