本会議会議録

答弁文書

令和５年２月静岡県議会定例会

髙田　好浩議員(公明党静岡県議団)の代表質問に対する答弁

（質問日:02/20/2023番目）

答弁者

：

副知事

○副知事（森　貴志君）　防災・減災対策についてのうち、建築物の耐震化についてお答えいたします。
　耐震化の対象となる旧耐震基準の建築物は、築年数が四十年以上と老築化が進み補強よりも建て替えなどが現実的な場合があり、所有者も高齢化するなど耐震化に前向きになりにくい状況がうかがえます。
　木造住宅につきましては、耐震化プロジェクトの総仕上げに向け本年度はテレビコマーシャルやダイレクトメールなど広報を強化したところ、平成二十九年度以降で最多となる耐震診断の申込みを頂いております。今後はこうした耐震診断の結果を基に県民の安全の確保に結びつけてまいります。具体的には、市町や地域の防災組織と連携しながら耐震化のみならず各世帯の事情に応じ住み替えや防災ベッドの設置を含めた多様な選択肢を提案するなど、命を守るための取組として働きかけてまいります。
　緊急輸送ルート等の沿道建築物につきましては、倒壊により緊急車両の通行が妨げられることがないようその耐震化は大変重要であり、その情報を周知するため耐震診断義務づけ対象の建築物について所有者の御協力の下診断結果を先月公表したところです。今後は耐震性が不足する建築物の所有者に対して個別訪問を行い改めて耐震化の重要性を丁寧に説明するとともに、市町と連携し工事費等に対する最大八〇％の補助制度や、相談や提案を行う専門家派遣制度の活用を促し耐震化等を後押ししてまいります。
　県といたしましては、一人でも多くの県民の命を守るため市町や関係機関と連携し住宅をはじめとする建築物の耐震化に取り組んでまいります。以上であります。

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