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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成25年6月静岡県議会定例会

佐野 愛子 議員(民主党・ふじのくに県議団)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:07/25/2013番目)
答 弁 者知事


○議長(中谷多加二君) 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) 佐野議員にお答えいたします。
 初めに、富士山世界文化遺産登録を生かした静岡県の活性化についてのうち、富士山を柱とした施策展開についてであります。
 富士山が世界文化遺産に登録されて以来、富士登山や観光から富士山にちなんだ商品まで富士山に関するニュースが報道されない日がないほど、メディアには富士山があふれています。いかに富士山の力が大きいかということを改めて実感しているところであります。
 六月二十二日に富士山が世界文化遺産に登録されるに当たり、イコモスのほうからその遺産名につきまして、日本政府が届けておりました富士山に加えて「セイクリド・プレース」というのをつけ加えなさいと。これは信仰の対象というふうに訳されておりますけれども、御神域であるということ。これをつけ加えろということでございまして、それは日本政府は了承しました。もう一つ、「ソース・オブ・アーティスティック・インスピレーション」というのもつけ加えなさいという御指摘があったんです。これは芸術的な霊感の源であるという、これもつけ加えなさいということで、これも日本政府の代表団がオーケーをいたしました。さて果たして富士山は、そういう芸術的なインスピレーションの源だけでしょうか。私は富士山について、この登録の後、安倍総理と王貞治さんとの対談も拝読いたしましたけれども、いかに一国の総理にとっても富士山が大きな存在であるかということをも改めて知った次第でございます。
 したがって、富士山というのはただに芸術の源泉だけではなくて、「ポリティカル・インスピレーション」の源でもあるというふうにも思えます。しからばその富士山が、政治的なあるいは地域づくり、国づくりという政策にかかわることにおいて、どのようなメッセージを発しているかということなわけですけれども、これは富士山が美しいからやはり美を大切にするということ。また富士山が調和しておりますので、和を大切にするということ。また富士山は活火山ですから、これを制御する力は人間にはありませんので、自然に対する畏敬の念を持つということ。またそれに対して備えるということで、危機管理を怠らないこと。そしてまた富士山は四季折々表情を変えます。そうしたことから、そういう四季の季節の変化に対して鋭敏な感性を養うこと。またその恵みを大切にすること。さらに、ふじというものに漢字を当てた場合のその意味。例えばそのうちの一つは、富国有徳というような理念もそこから出されるわけですけれども、こうしたものをベースに置くということが、議員の御指摘の富士山を戦略的に考えることになるだろうと思います。
 富士山は、今まで世界遺産にするために、日本人の多くの方たちが、私どもは富士山を擁する県として、県民挙げて山梨県と協働してやってまいりました。そしてこれからも私どもはより一層、同じく富士の国という尊称といいますか、もう一つのアイデンティティーを持っている山梨県との協力関係を一段と進めてまいらねばならないと思っております。四年後には目下のところ、中部横断自動車道というのも甲州まで開通いたします。より一段と一体化が進んでいくでありましょう。
 そうしたことで具体的にはふじのくにづくりを進めていくわけでございますが、現在我々は総合計画を実施しているところでございます。基本構想は十年後でございました。これを残り四年間で仕上げてしまうということで、ふじのくにづくり総仕上げ。この計画におきまして、富士山を生かした地域づくりというのを常に念頭に置いて施策を展開していくというように考えております。
 また、具体的には、差し当たって二〇一六年二月一日に保存管理計画をユネスコのほうに出さねばなりませんので、富士山の適切な保存管理を最優先といたします。また山梨県も我々も富士山の日を定めておりますけれども、この富士山の日を活用することを通して、富士山について思い、考え、学び、そして行動する機運の拡大を目指してまいりたいと。そしてまた喫緊の課題でございます富士山世界遺産センター――仮称でございますが――この整備につきまして山梨県側は着々と進んでおりますけれども、我々のほうは慎重にしかし着実に、守る、伝える、交わる、きわめるという四つの基本理念に即した形での富士山遺産センターを場所を含めて、その施設のあり方をこれからなるべく早くやっていかねばなりません。
 今後とも歴史・文化、自然環境、観光、研究・教育などその霊峰富士の姿のごとく裾野の広い施策を展開いたしまして、またそれらの施策間の総合的な調整を図りながら、世界文化遺産、日本の国土のシンボル富士山を最大限に生かした富国有徳の理想郷づくりをこの本県から、山梨県と共同歩調をとって全力で邁進してまいりたいと考えているところでございます。
 続きまして、子育て支援の充実についてのうち、子育てしながら資格を目指すチャレンジ応援事業について、お答えを申し上げます。
 我が国では、出産を契機に離職され、その後子育てが落ち着いたところで再就職をしたいと希望される女性が多い反面でその雇用環境が極めて厳しいという現実がございます。また特別な資格をお持ちにならない女性が希望する仕事につくことは非常に困難な状況というのも現実です。
 そこで、静岡県では子育て経験を今後のキャリアアップにつなげていきたいという育児中の方々の希望というものがありますので、その希望をかなえる機会を提供するために、議員の地元でございます藤枝市、また富士市との協力を得られて、保育士資格等の取得を目指す方を支援するチャレンジ応援事業に取り組んでおります。
 このチャレンジ応援事業について、応募状況を見たところ藤枝市では募集定員の五倍近い応募がございます。富士市でも定員を上回っております。募集開始から二週間してそのような状況になっております。私といたしましては、この保育実習体験を受け入れてくださる協力保育所の状況にもよりますけれども、なるべく多くの方々が参加できるように富士市並びに藤枝両市に御調整を賜りたいと、強く念願しております。
 参加者に対しましては、八月二十三日に託児つき講座というのを開催いたします。ここでは開校式、オリエンテーションを行いまして、その後実際の大学で保育士養成に携わっている先生の御講義をしていただくと。また九月から十月にかけて保育実習を体験していただきます。また保育実習は、藤枝市では六つの保育所、富士市では五つの保育所の協力保育所がございまして、参加者の利便性などを考慮して決定する予定です。また十月にも託児つき講座を開催します。希望者には学習用のDVDを無償でお貸し申し上げます。
 こういう事業を通しまして、お母様同士が一緒になって保育の理論を学習して、子供との接し方などを保育士から学ぶことで母親力を上げていただきたいとも考えております。また友だち関係を広めていただきたいとも思っております。それはもちろん育児の不安や負担感の軽減、孤立感の解消も図られるというふうに考えております。
 保育ママについては、後で部長のほうから御答弁いたしますけれども、私ども県といたしましては、今後、参加者へのアンケート結果や事業に協力していただいた保育所などの意見を踏まえまして、事業効果などを検証した上で市町の理解を深めながら、この取り組みを藤枝市、富士市から全県に広げてまいりたいというふうに考えているところでございます。子育ては、もう極めて重要な仕事だというふうに思っております。そういう姿勢で臨んでまいります。
 その他の御質問につきましては、関係部局長、教育長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp