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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和4年2月静岡県議会定例会

田口 章 議員(ふじのくに県民クラブ)の 代表質問 に対する答弁

(質問日:02/25/2022番目)
答 弁 者副知事


○副知事(難波喬司君) 知事の政治姿勢についてのうち、リニア中央新幹線への今後の対応についてお答えをいたします。
 二〇一四年にJR東海に対し知事意見を出して以降、静岡県はJR東海と意見交換を行ってきました。当初はトンネル湧水の全量戻しをめぐり意見が異なり対話になりませんでした。二〇一八年、JR東海が全量戻しを表明して以降対話を続けてまいりました。
 これらの期間を通じてJR東海には県や地域の方々の考え方を理解していただけないと感じることが多々ありました。それは国土交通省の有識者会議の委員の方々も同じように感じていたと思います。
 このことは、昨年十二月にまとめられた国の有識者会議の中間取りまとめにおいて、JR東海は利水者等の水資源に対する不安や懸念を再認識し地域の不安や懸念が払拭されるよう真摯な対応を継続すべきであるとされていることからも分かります。もちろん科学的、技術的見地での意見の違いはありますが、それ以上に県とJR東海には考え方の根底に違いがあるというふうに感じております。ある首長さんは言葉が通じないとおっしゃっていますが、これも同じ思いであろうと思います。その根底の違いは何だろうかと考える中で、恐らく環境への価値の置き方や地域社会の思いへの価値の置き方に根本的な違いがあるのだろうと思うようになりました。
 県は経済と環境の両方に価値を置いてその両立を目指します。JR東海は経済的価値に重きを置き環境は配慮すればよい事項と考えているように思えます。
 さて現代はどういう時代でしょうか。議員御指摘のようにSDGsは世界の共通言語、共通認識となりました。その十七の目標の中の「海の豊かさを守ろう」、「陸の豊かさを守ろう」など環境項目は十七のうちの十三を占めます。また地球温暖化への危機意識が高まる中、企業経営や金融、投資においてもESGという環境、社会、統治が重視される時代になりました。このように環境や社会に重い価値を置く傾向は今後一層高まるものと考えております。
 命の水を守るというのは地域社会にとって大変重要であり私たち県民が全力で取り組んでいく問題ですが、このリニアという大事業においてそれを実現することはSDGsの実践のモデルとして世界に発信するものになると思います。日本を代表する企業であるJR東海はこのことを認識していただいているとは思いますが、ぜひそれを見える形で実行していただくことを願います。
 国土交通省の有識者会議が中間報告を取りまとめたことにより県地質構造・水資源専門部会が再開されます。その場でJR東海がSDGsへ貢献するという姿勢や環境影響について心底から向き合う姿が見られない限り社会的理解は得られないと思います。
 県といたしましては、SDGsなど私たちはどういう社会を目指すべきなのかのような大きな、そして深いテーマで多くの関係者を巻き込んだ国民的議論をオープンに展開し社会的機運の醸成を図るとともに、トンネル工事に伴う水資源や自然環境の保全に関する地域の不安や懸念が払拭されるようJR東海と対話を進めてまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp