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令和5年12月静岡県議会定例会
西原 明美(総務委員会委員長) 【 委員長報告 】 発言日: 12/01/2023 会派名: |
○議長(中沢公彦君) 次は、総務委員会委員長 西原明美君。
(四十六番 西原明美君登壇 拍手)
○四十六番(西原明美君) 総務委員会が閉会中に行った所管事務調査の概要について御報告いたします。
当委員会では、継続調査案件である県政に係る総合的な方針及び計画についてのうち、東アジア文化都市二〇二三に関連し発展的に継承する拠点を三島市内に置きたい旨の知事の発言についてを調査事項とし閉会中に三回の委員会を開催しました。
十月二十五日の委員会では、今回の知事の発言について当局の説明を求め質問等を行いました。
まず委員から、知事が三島駅北口の国有地の借用に関して外部に発言したことに対する認識をただしたところ、当局から、土地に関しては情報収集の段階であり国との交渉等には至っておらず外部に出す段階ではないとの答弁がありました。
次に、今回の知事の発言に対する所感についてただしたところ、正直なところ驚いたとの答弁がありました。
また委員からは、今回の発言は議会軽視も甚だしいこと、何も決まっていないことを軽々に発言したことに問題がある、現時点では詰めの段階にはないことから県政への信頼をこれ以上低下させないためにもこの点について訂正し相手方に謝罪する必要があるなどの意見がありました。
そのほか、県庁内のコミュニケーションの在り方、県当局に対し知事の言動を十分に把握した上で知事をいさめることを求めた九月定例会での附帯決議を踏まえた今回の発言についての認識、県による土地価格の試算方法及び不動産鑑定士等への依頼の有無などについても質問等がありました。
十一月六日の委員会では、三島駅北口の国有地に関する県と国との協議内容を確認するため東海財務局の職員を参考人として招致することを決定しました。
十一月二十二日の委員会では、参考人からの意見聴取を行いました。
まず、県が当該国有地の利用目的を東アジア文化都市のレガシー拠点施設とすることについて意見を求めたところ、県の利活用方針は検討中であり方向性が見えた段階で相談があると聞いているとの説明がありました。
次に、検察庁跡地に関し定期借地権による貸付けなどの国の活用方針及び県による賃借料の試算について意見を求めたところ、現時点では検察庁からの財産引継ぎが行われておらず処分などの方針について決定したものはない、売却や貸付けに係る価格は鑑定評価額を基に国の予定価格を決定しているが当該国有地の具体的な貸付価格を検討したことはないとの説明がありました。
その後の当局に対する質問においては、委員から、当該国有地は国や市町など多くの関係者がいる重要な案件であり、土地の取得や活用のスケジュールが全く見通せない段階にもかかわらず知事が公の場において、あたかも決まっているかのような発言をしたことは不用意と言わざるを得ない、今回の自らの言動を心から反省し発言の重さを再度認識をし直した上で、不用意、不適切な発言を二度とすることのないよう改めて求めるなどの意見がありました。
そのほか、次世代県庁の検討プロジェクトと東アジア文化都市の関連性、議会に説明するタイミングに関する所見などについても質問等がありました。
以上が当委員会における調査等の概要でありますが、今回の調査結果を踏まえ当委員会の委員の総意として十一月二十九日に知事に対し、三島を拠点とした東アジア文化都市の発展的継承センター、詰めの段階との発言を速やかに訂正すること、知事としての発言の重みを十分に意識し今後は決して軽率、不用意な発言をしないことを申し入れました。以上で委員長報告を終わります。(拍手)
○議長(中沢公彦君) 常任委員長の報告に対し、質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(中沢公彦君) 質疑はないものと認めます。
以上で閉会中の継続調査の報告を終わります。
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