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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和元年6月静岡県議会定例会

中澤 通訓 議員(ふじのくに県民クラブ)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:06/27/2019番目)
答 弁 者農林水産担当部長


○農林水産担当部長(志村信明君) サクラエビの不漁を受けた対応についてのうち、生態の調査についてお答えいたします。
 サクラエビ漁につきましては、昨年の秋漁後から情報連絡会におきましてそのあり方について検討を重ねてまいりました。その中で資源管理をより適切に行うためには操業判断の根拠となる資源量の適切な把握が重要であると学識経験者から御指摘をいただいているところであります。
 水産技術研究所では、これまでも網を鉛直方向に引き上げて調査地点における卵の数を把握し産卵を終えた親エビ数の推定を行うための卵数調査を実施してまいりましたが、推定精度が粗く産卵を終えた親エビを狙った秋漁の操業の目安には活用できるもののそれをもとにした翌年の春漁期の資源量予測は困難となっておりました。このため翌年春までに成長するエビの量を高い精度で予測できるよう、網を水深別に水平に引くことで生育に適した水温帯にあるサクラエビの卵や幼生の数を把握し生残数を推定する調査を追加で緊急に実施することとし、本調査に係る経費につきまして本議会に六月補正予算としてお諮りしているところでございます。
 さらに、今年度から魚群探知機の情報をICT技術を活用して分析し資源量をこれまでより精緻に推定する方法につきまして、国の委託事業であるICTを利用した漁業技術開発事業を活用して北海道大学、東京海洋大学との共同研究を開始したところであります。
 県といたしましては、こうしたサクラエビの資源量を把握するための調査研究を推進し漁業者が操業方針を適切に判断できるよう支援してまいります。
 次に、富士川上流での水質調査の状況についてであります。
 本県と山梨県が合同で行っている早川等の富士川水系の濁りに係る調査につきましては、山梨県との合意を踏まえて五月から開始し、五月分の調査結果につきましては六月四日に公表したところでございます。その結果を受けまして山梨県側からは富士川本流の県境における濁りの値が比較的低かったことに安心したという旨のコメントもありました。
 しかしながら、早川におきましては富士川本流を通らず民間企業の導水管を経て直接駿河湾に達するルートもあり、その早川における取水口付近におきましては濁りの値が決して低いとは言えない、そういう状況も見られたところでございます。したがいまして今後その点につきましても十分に注視しながら山梨県との合同調査を継続してまいります。
 次に、蒲原放水路での水質調査の状況についてであります。
 議員御指摘のとおり、民間企業の蒲原放水路の水につきましては本県企業局が当該放水路から工業用水の原水を取水しており、その供給過程で水の濁度を測定しております。しかしながら当該調査はあくまで良質な工業用水を供給するための光の透過度を測定する濁度でございまして、河川等の水の濁りの環境基準の目安である浮遊物質量、いわゆるSSの測定を行っているものではございません。このような状況を踏まえ県では本年一月から二月にかけまして当該放水路沖の駿河湾における浮遊物質量、SSの調査を行ったところであります。
 一方、現在山梨県と合同で実施している調査におきましては当該放水路に至る導水管の早川における取水口付近で決して低いとは言えない状況も見られますことから、濁りの程度が高い水が当該放水路から駿河湾に流れれば駿河湾の水産資源への影響も懸念されるところであります。
 このため、県といたしましては現在山梨県と合同で行っている調査の中で当該放水路の濁りに大きく影響を与える可能性の高い早川等の状況につきましても十分に調査してまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp