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本会議会議録

答弁文書

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令和4年9月静岡県議会定例会

鈴木 啓嗣 議員(自民改革会議)の 代表質問 に対する答弁

(質問日:09/26/2022番目)
答 弁 者教育長


○教育長(池上重弘君) 登校できない高校生への支援についてのうち、入院治療により登校できない高校生への支援についてお答えいたします。
 入院治療により登校できない生徒にとって遠隔授業等によって先生やクラスメイトとつながりを持つことは学びの継続を保障するだけでなく、不安を取り除き心理的な支えを得て治療に専念していくためにも極めて重要であります。
 このため県教育委員会では、病気治療中の県立高校生が遠隔授業を受けることで単位認定ができる制度の運用を今年度から開始し、これまでに六人の高校生が病室等で授業を受けております。また治療と学習の両立ができるよう医療機関と県立高校をつなぎ調整するコーディネーターを配置するとともに、生徒、保護者や医療機関に制度理解を促すリーフレットを作成したところであります。
 加えて私立高校や小中学校の入院治療中の児童生徒においても治療しながら学びを継続できる環境を整えるため、健康福祉部、スポーツ・文化観光部と協働した庁内ワーキンググループを設置いたしました。今後はワーキンググループが中心となり課題を共有し、校種や病院に関係なく児童生徒が学びを継続しながら治療に専念できるよう体制の構築を進めていきます。県立高校以外の児童生徒と医療をつなぐコーディネーターの配置を検討するほか、現在積極的に連携や情報共有等を行っている県立静岡がんセンター、県立こども病院、浜松医科大学医学部附属病院以外の医療機関が遠隔授業について理解を深める方策についても検討し制度がより広く活用されるよう努めます。
 県教育委員会といたしましては、関係部局や市町、医療関係機関との連携を深め療養に当たる児童生徒が意欲を持って学び続け自己実現に向けて進学や卒業することができる誰一人取り残さない学びの実現を図ってまいります。
 次に、学校外で学ぶ高校生への支援についてであります。
 県立高校において何らかの理由により不登校となっている生徒は令和三年度の調査で全日制が三百九十七人、定時制が六百二十二人であります。特に定時制では二一・五%の生徒が不登校という状況であり、未然防止対策に加え不登校となった生徒の学びの継続が重要であります。
 各高校では担任やスクールカウンセラーが生徒の悩みに対応し不登校の未然防止を図っておりますが、不登校となった生徒に対しては課題や行事予定を自宅に届けるなどつながりを絶たないよう努めております。またスクールソーシャルワーカーが市町等と情報を共有し福祉等による支援につなげております。今年度からはスクールカウンセラーの増員を図り、自宅を直接訪問するなど学校からのアプローチを充実してまいります。
 また、議員御指摘のとおりICTは学びの継続の可能性を広げる有効な手段と認識しております。コロナ禍の一斉休業の際にこれまで不登校だった生徒がオンラインにより学びに参加し学校への復帰につながった例も報告されております。現在の制度では遠隔授業による単位認定は病気療養中の生徒に限定されておりますが、ICTを通じた学校とのつながりは不登校となった生徒が復帰する際の心理的不安を取り除く効果があることからオンラインによる授業の配信や相談に積極的に取り組んでまいります。加えて自宅等での学習が単位認定につながるよう国に働きかけてまいります。
 不登校には様々な理由や背景がありそれによって支援の方法も異なります。県教育委員会といたしましては、生徒の学びを止めないようそれぞれが抱える課題の解決方法を探り一人一人に寄り添った支援に取り組んでまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp