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本会議会議録

質問文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成22年2月静岡県議会定例会 質問


質問者:

大岡 敏孝 議員

質問分類

質疑

質問日:

02/23/2010

会派名:

無所属


質疑・質問事項:

1 第五七号議案平成二十一年度静岡県清水港等港湾整備事業特別会計補正予算について                        御前崎港のコンテナクレーン事故への対応



    ○議長(浜井卓男君) これで花井征二君の質疑は終わりました。
     次に、十二番 大岡敏孝君。
           (十二番 大岡敏孝君登壇)
    ○十二番(大岡敏孝君) 本日は富士山の日でございまして、私も知事の呼びかけに応じてきょう未明二時二十三分――「ふじさん」の時に浅間大社に参ってまいりまして、知事の呼びかけに応じた三百人の方々がお見えになっていたということを最初に御報告をして、同時に若干睡眠不足でございますので、かむかもしれませんがお許しをいただきたいと思います。
     私からは第五十七号議案清水港特会について質問いたします。
     御前崎港のクレーン事故への対応についてでございますが、先ほど花井議員に対する答弁で知事の決意もわかりましたし、一部用意した質問とほぼ重複するであろうと思われる答弁もございましたので、その部分については割愛をして質問をさせていただきます。
     最初に、初動についてでございますが、一月二十一日に事故があって県が正式に初動したのは一月二十七日だったんですね。そして第一回目の調査委員会が本日二月二十三日に開かれていると。これは最初に建設部長から、おくれたことに対する謝罪がございましたのでそれは了としたいんですが、一方で危機管理ということを非常に重視をされている知事として、このことをどうとらえておられるのか、またおくれた理由についてはどのように考えておられるのか教えていただきたいと思います。
     御存じのとおり、事故というものは初動がおくれると原因究明ができなくなってしまうものでございますので、その辺も踏まえて御答弁いただければありがたいと思います。
     二点目についてでございますが、今回予算の説明の中でございましたのはクレーンの修理が一億五千万、これは補正で認めていただきたい。クレーンを動かしたりするのに五千万、これは既定経費の中で使わしてもらいたい。合計二億の被害があったわけでございますが、一方でまずぶつかった船の損害は一体幾らでどう対応するのかですとか、当然荷主の方々は荷物をそこに置いて乗せようと思っていたら、あのような事故になってしまったということでよそに動かさないといけない。このための費用についてはどのように対応されるお考えなのか教えてください。
     それから知事は先日の会見の中で、二、三年で二基とも新品にしたいというお話をされています。一基の新品については債務負担行為が認められておりますので、ちょうど一年、二十三年の五月には新品が来る。さらに二、三年のうちにもう一基導入したいということをおっしゃっているやに伺っておりますが、改めて知事の、この今後の整備計画についての考えをお尋ねしたいと思います。
     そして最後にですね、今回事故が起きてしまったのは非常に残念なことなんですが、事故の被害が二億、修理代が一億五千万ということでございますが、じゃこの修理して直したクレーン、何カ月使えるのかっていうと一年間しか使えないですね。さっき答弁にあったとおり、一基新品買っても十億円、これに対して一億五千万かけたって残念ながら一年間しか使えない。
     私はそう考えたら、たった一年間しか使わないクレーンにですね、これだけの巨額の費用をかけるというのは、これはいわば税金の無駄遣いにつながるのではないかと。知事は事業仕分けを先駆けてやっておられるなど、節約をするということに対しては非常に敏感に、県民の税金を節約するっていうことには非常に敏感に対応してこられた知事ですから、私はここの部分はもう一度考え直すべきではないかと思っています。
     先ほど知事の御前崎港を育てるという並々ならぬ決意もお聞きをしましたし、私はそのことは非常にすばらしいというふうに思っておりますが、一方で神戸港を例に出されましたけれども、神戸の場合はですね、まさにハブ港湾であったわけでございまして、残念ながら御前崎は今貿易――輸出する航路は一航路のみ、しかもこれはメーンの荷主が強力に誘致をした路線のみでございますので、私はここはしっかりと荷主さんと協議をすれば、今既にその路線はとまってるわけでございますから、あと一年間でもしっかりとめて対応することも、また戻すことも十分可能でございます。そういったことを考えますと、私はこの一億五千万の費用を節約をして、むしろ新品を買いたいというんであればそちらの財源に充てるという発想を持ってもよろしいのではないかと思いますが、知事の考えをお伺いをしたいと思います。
     なお、一つ先ほど花井議員の御質問の中にございました、クレーンの新品を買うというのがスズキに対する便宜供与であるというような御発言がありましたが、誤解のないように御説明をしておきますと、別にクレーンを新品にしたところでですね、荷主は得をするわけではございません。ですからそこは誤解を与えるようなことはないようにして、やっぱりそこは私は切り離して県議会の場所ですから議論しなければならんと思っておりますが、クレーンを新品にしようとしまいと荷主はですね安定して安全に荷を運べればいいわけでございまして、その中で節約していくものでございますので、そこは若干補足というか説明だけはさせていただきたいと思います。
     以上、よろしくお願いいたします。
    ○議長(浜井卓男君) 衛門建設部長。
           (建設部長 衛門久明君登壇)
    ○建設部長(衛門久明君) 大岡議員にお答えいたします。
     第五十七号議案「平成二十一年度静岡県清水港等港湾整備事業特別会計補正予算」についてであります。
     御前崎港のコンテナクレーン事故への対応についてでありますが、事故の原因につきましては先月の二十六日から庁内で事故検証チームにおいて情報を収集し、各分野の専門家の意見を聞きつつ検証を進めてまいったところでございますが、事故の要因が相互に関連している可能性が高い、また関係者が複数にわたるといった点から、より公平、客観的な分析が必要であることから、学識経験者等で構成する第三者委員会を設置することとしたため日時を要した次第でございます。
     また、コンテナクレーンの早期の復旧が御前崎港のこれからの発展に大きくかかわることから、施設の復旧と原因の究明を同時並行的に進めているところでございます。
     事故の際の船舶の損傷や当該船舶の貨物の代替輸送など、直接的な損害に対する補償につきましては事故の原因者がその責を負うものと考えられますが、以後の荷役ができなくなったことによる他港への輸送コスト増など間接的な損害につきましては通常補償の対象にならないものと理解しており、今後関係者と協議してまいります。
     なお、事故に伴う直接的な損害の費用につきましては、第三者委員会により事実が判明し原因者が明らかになった場合には、相応の負担を求める必要があると考えております。
     二基目のコンテナクレーンの更新につきましては御前崎港の発展に必要な整備でありますことから、今後整備計画を検討してまいります。
     また、多くの企業からは早期に二基体制に復旧させるよう要望がされておりまして、また一基体制では荷役の効率性や信頼性が確保できず定期航路自体の廃止が懸念されておりますことから、最も早くかつ経済的に二基体制が復旧できる方法として修繕に係る費用を補正予算に計上したものでございます。
     県といたしましては、早期の二基体制への復旧と事故原因を踏まえた再発防止に万全を期しますことで、御前崎港の利用促進を図ってまいります。
    ○議長(浜井卓男君) 十二番 大岡敏孝君。
           (十二番 大岡敏孝君登壇)
    ○十二番(大岡敏孝君) 御答弁ありがとうございました。一部再質問をさせていただきます。
     まず、おくれた原因はよくわかりましたが、危機管理の視点から知事はどうとらえておられるのかということについて、やはり知事にお答えをいただきたいと思っております。
     私はですね、そうお願いするもう一つの理由というか、もう少し説明をしますと、私は順番というものも若干おかしいのではないかと思っています。というのも補正予算くださいと議会に審議をお願いしているにもかかわらず、きょう初めて一回目の調査委員会が開かれるわけでありまして、そのミスの割合はおろか事実関係もどうなのかっていうことが我々議会には示されてもいないわけでございます。
     つまり、これ審議してくれと言われてもですね、審議の材料がないと。同じことで危機管理っていう視点からいきますと、このクレーンの事故が起きたということは事故で使えなくなってしまったと。そのクレーンは大体何年使ってたものかっていいますと、三十年ぐらい経過してる非常に老朽化したクレーンであったと。
     この荷役を提供するっていうことはですね、言ってみれば県内で言えば企業局が安全で安定した形で水を供給するっていうのと同じでありますし、例えば飛行機会社がですね、安全で安定的な路線を提供するというのと同じことで、安全性と安定性というものがやはり最大限求められていると。
     そういう視点からいきますと、事故の原因も分からないし対応方針もわからない中、予算をください、予算さえつけば四月にはオープンできます。しかし四月にオープンした時点ではまだ原因究明がなされてないかもしれないし、その後危機管理マニュアルも正しく更新されていないかもしれないし、言ってみれば泥縄的な運行が続いてしまうっていうことなんですね。
     今御存じのとおり、リコール問題等で安全性、安定性っていうことに対して非常に慎重に世の中の人たちの対応が求められていますから、私は一度ちゃんと立ちどまって考えて対応マニュアルもつくって、これで安心ですと、一〇〇%安全で安定的な運行が提供できますというふうにするまでは私は時間をかけてもいいんではないかと。むしろ順番を正しく守ってやっていくことのほうが県には求められており、このような何というのかな、拙速とも言えるような対応をすることよりは節約にもなり、危機管理を重視をされている知事ならば、私は一度立ちどまって考えてですね、本当に安定した御前崎港の運行ができるように対応するべきではないかと考えますが、知事の御答弁をお願いしたいと思います。
    ○議長(浜井卓男君) 川勝知事。
           (知事 川勝平太君登壇)
    ○知事(川勝平太君) まず第一点、初動のおくれでありますけれども、一月二十一日は木曜日です。その日に事故が起こった。その日に衛門建設部長の御尊父が他界されておりまして、県のほうはその情報をつかんでいたんですけれども、建設部長のほうにお伝えし、その対応をするのに結局週明けになったという事情がございました。
     そして、そういう事情を知ったのも私は週明けでございましたので、この間、事故を知った者が建設部長を通して知事に上げるというのではなく、やはり私のほうに報告があってしかるべきであったというふうに思っておりまして、このあたりの危機管理は建設部としてもう一度見直して、こういうことがないようにしたいと思っております。
     第二点の二億円が無駄ではないかということでございますけれども、私は一基体制、今御前崎には二基、そして清水には七基ございます。したがって御前崎のほうは一基しかないので、これは実質船主からすると使い勝手が悪いと。しかし清水のほうは仮に一基が故障があっても代替が可能です。そうした中で、御前崎の最低限の一バースにつき二基あるということをなるべく早くするということが、荷主の方や船主の方に対する信頼の回復につながると思っております。
     それから御承知のように、御前崎の港をどうするかにつきましては、長期的には、今一バースですけれども二バースにするということで漁協交渉も既に終了しております。しかし御承知のように取扱量が清水と比べまして御前崎は十分の一余りであります。五万TEUという単位ですね。
     しかし、二バースにしようと思えば、これは国と協議やまた御許可をいただかなくちゃなりませんけれども、その三倍弱の取扱量がなければなりません。そういうものがないまま今の二基体制でやるのか、それとももう一バースを設けて、そしていわば四基体制でやるのがいいかとなりますと、私は全体今の物流の外港への依存に照らしますと、四基体制で十分に扱える荷物があると思っております。
     東名の浜松インターチェンジのところに、もう既に一九七一年に国際コンテナ基地がつくられております。そこの荷物を名古屋港に持っていったり、あるいは場合によっては清水、横浜に持って行ったりしていると。それが今年度末には、ことしの末には東名から金谷―御前崎のインターチェンジでそのまま港に持ってこれますから、したがってその交通費、運搬費は節約されます。そうしたことに照らしまして、今の五万TEUという単位を二けたにするという努力を、例えば西部のそういうコンテナを扱っておられる方々にやっぱりこれはしていただかなくちゃならないというふうに思います。
     そうしたことで、今のふつり合いな清水への一極集中というものは、やはり東京と横浜が、あるいは大阪と神戸がありますように、そういう常に本県のような東海大地震とか、常に危機に対して備えるためには、やはり二億円は無駄でないと思っているわけです。
     もちろん、これは使用可能なものですから、したがって売却できるわけです。そういうことから、もちろん買い手がなければどうなるか、これはありますけれども、仮に置いとけば置いとくだけで一年間維持費で三千万強かかります。したがって売却をするほうがよろしいかと存じます。今稼働しております一号機は一九八一年製のもので、事故があったのは一九八二年製のものです。そうした全く新しいものが来ますとシステムが違いますので、できれば同じシステムで動くような機械を持ってるほうが、作業する人にとって手順を間違えることがなるべく少ないということになろうと思いまして、私は今予算を組まなくちゃなりませんけれども、全体として御前崎港を発展させていくために、最初立てた二基体制を維持し、そして中長期的には西部の方々の御協力も賜りながら御前崎への荷物をふやして、本県の港を通して田子の浦港、清水港、そして御前崎港というのを皆さんが活用されて、全体の経済量を上げていくということが望ましいというふうに考えております。
     以上でございます。
    ○議長(浜井卓男君) これで大岡敏孝君の質疑は終わりました。
     以上で質疑は終わりました。

    ○議長(浜井卓男君) 次会の議事日程を申し上げます。
     二月二十四日午前十時三十分会議を開き、委員会付託、委員長報告、質疑、討論及び採決を行います。
     本日はこれで散会します。
    午後零時二十一分 散会   

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