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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和元年9月静岡県議会定例会

東堂 陽一 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:09/27/2019番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 東堂議員にお答えいたします。
 この九月議会も本日をもちまして一般質問並びに質疑最終日となりますが、貴会派におかれましては木内議員また山田誠議員そしてこのたびの議員からリニアに関して強い関心を御表明いただきましてまことにありがとうございます。今回リニア中央新幹線に伴う大井川の水量減少について御質問でございますので、その対応についてお答えをいたします。
 平成二十五年九月の環境影響評価準備書におきまして、JR東海はトンネル工事により大井川の流量が最大毎秒二トン減少すると予測しました。県ではこの減少分、毎秒二トンについて県民の皆様に御理解いただきやすいよう約六十万人の生活用水に相当する量と説明をしております。
 トンネル工事により想定される影響として、ほかにも第一に地下水脈の変化による地下水位の低下という影響、第二に重金属等の有害物質を含む水の流出という影響、さらにまた河川水とは水温等の異なる湧水が導水路等で河川に流入することによる水質の悪化とあるいは変化という影響、さらに沢がれ等による生態系への壊滅的影響などがございます。現在JR東海が説明されているリニア工事に伴う水量減少等の影響はまことに少ない地質調査をもとに推定した予測です。予測にはもとより不確実性がございます。二トンをはるかに超える量が減少するリスクもあります。今後は中央新幹線環境保全連絡会議の専門部会等におきまして実際に調査したデータに基づく施工計画や環境保全計画の御提示を求めます。そしてまた具体的な影響とそれへの対処方法を明確にしてまいりたいと考えております。これに基づきわかりやすい資料を作成し、県民を初めさらに多くの皆様に御理解をいただけるように努め、危機感の共有を進めてまいりたいと考えております。
 今月十二日の専門部会におきまして、JR東海は初めて工事の工程において山梨県側に十カ月分、長野県側に七カ月間、本来大井川水系に流れるはずの水がトンネル湧水としてトンネルの傾斜に沿って両県側、すなわち大井川水系外に流出することは避けられないと明らかにいたしました。JR東海は工法については引き続き検討するとしておりますが、このJR東海が想定なさった流出期間と毎秒の流出量をもとに流出総量を計算してみますと合計で約二百十万トンとなります。これは人口十万人の島田市民が使用する約七十日分の生活用水に相当する量であります。決して看過できるものではありません。そしてこの値すら単なる一つの想定にすぎません。
 南アルプスを源流とする大井川の水は長い歴史の中で大切に受け継がれてきた財産であり、議員の御地元掛川市におきましても生活や経済活動に欠かせない命の水であります。今月十一日、十二日に移動知事室で吉田町、牧之原市、静岡市も訪れたのでございますけれどもさまざまな世代  小学生も含めてでございますが  多くの県民の皆様から一様に大井川の水を守るように強く求められました。また酒造メーカーの社長さんからも切実な意見、手紙が寄せられております。東堂議員と同様、命の水を大切にする多くの県民の思いは私の思いでもございます。
 県といたしましては、リニア工事による大井川の水量減少問題は絶対に譲らないという立場でJR東海と科学的根拠に基づき粘り強く対話を進めてまいります。
 その他の御質問につきましては、副知事、関係部局長及び教育長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp