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本会議会議録

議会補足文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用




令和3年11月静岡県議会臨時会
木内 満討論
発言日: 11/24/2021
会派名: 自民改革会議


○議長(宮沢正美君) 次に、十七番 木内 満君。
        (十七番 木内 満君登壇 拍手)
○十七番(木内 満君) 私は、自民改革会議を代表し川勝平太静岡県知事に対する辞職勧告決議案に対し、賛成の立場から討論をいたします。
 今回の辞職勧告決議案の発端となったいわゆる御殿場コシヒカリ発言について知事は県民を傷つけた、御殿場市民を傷つけた発言であると謝罪し撤回していると認識しておられるように見受けられますが、この発言は不適切という範疇を超えた川勝知事の知事たる適格性の欠如を煮詰めた発言であることは言うまでもありません。
 静岡県知事という立場でありながら、コシヒカリしかないと県内の特定地域をやゆし辱め、飯だけ食って農業だと思っているという礼節を欠いた発言でいびつな農業感を披瀝し、経済の中心は浜松遠州であちらには観光しかないと多くの誤りと偏見を含んだ地域感に基づいて分断をあおり、住んでいる街の人口の多い少ないが政治家としての資質の根拠になるという誤った偏見に基づく差別的な意図を前面に出して発言されたのです。
 この発言はいわゆる失言でしょうか。新聞記者の突然の質問にうろたえて答えてしまったのでしょうか。内輪の会議で油断して出た発言だったのでしょうか。だとしても問題がありますが違います。
そもそもマスコミ等で報道された演説だけではないのです。それ以外にも同様の内容の演説が確認されています。すなわち選挙戦における特定候補者を応援するために、相手候補をおとしめることを目的として共感が得られるのではないかと的外れな計算に基づき、大勢の面前でテレビカメラの前で大げさな身振り手振りで確信を持ってマイクを握り声を張り上げたのです。断じてうっかり言ってしまった失言ではないのです。知事を任せられる人格でないことを自らの演説で高らかに証明してしまったこと、これが今回辞職勧告決議案提出に至った発言の本質なのです。
 確かに知事は、十一月十二日の記者会見で申し訳ないと口にし二十秒ほど頭を下げました。しかしその後のやりとりで明らかになった知事の認識はあくまで選挙戦中の出来事であり、政務は当面行わないということでけじめとしたい、自身の発言の本質を一切踏まえない内容としか受け取れないものでした。
 謝罪しただけでは済まされない、発言の本質を真摯に受け止めた十分な謝罪ではなかったというのが多くの県民の評価です。川勝知事は自らの発言を撤回するとも述べていますが、かつて川勝知事が県議会に対し民放のテレビ番組で権力欲と金銭欲しかないような表情が腐っているような人たちと発言した際には皇帝が一端発した言葉は人間は取り消したり訂正することができないという中国の格言を持ち出し、自身を皇帝になぞらえ綸言汗の如しと述べ発言の撤回を拒みました。
 政策に関する判断に間違いがあった場合などは発言を撤回し修正することもできるかもしれません。しかし自身の人格をありのままに表現して発言を撤回することなどできるはずもないのです。
知事は自身の発言に向き合い、この決議案を真摯に受け止め責任ある行動を選択する必要があります。
 川勝知事は過去に不適切な発言を繰り返すたびに県議会と県民に対し二度とこのようなことはしないと誓ってこられました。しかしその約束を守ろうとする努力すらしてこなかった。これは明確に県議会と県民に対する嘘です。
 川勝知事は三重県の未決定の非公開情報をあろうことが勝手にリークし、そのことについて三重県から抗議を受けた際に、こともあろうに嘘つきは泥棒の始まりと逆に三重県知事を非難しました。今回の一連の発言を通じて嘘つきは誰ですか、泥棒の始まりにいるのはどなたですか、嘘偽りを言わないと県職員に課してる張本人が嘘つきで県職員に示しがつきますか。
 確かに、今年六月の知事選で川勝知事は県民の負託を得て四選されました。しかしその後知事は一方的にノーサイドではないと宣言し、全ての県民に対し公平であるべき知事としては異常ともいえる闘争心をむき出しにしました。
 公務においても、我が会派からオリンピック・パラリンピックにおける新型コロナ対策の徹底を求める要望を知事に持参したいと日時の約束までしていたにもかかわらず、一方的に我々を知事室から締め出すなど正常な県政運営を自ら妨げてまいりました。
本来であれば、知事選が終わり意見や立場の相違があれど建設的な議論の積み重ねにより県政運営の両輪としてあるべき知事と議会の関係をこのように修復不可能な状態にしてきた責任は誰にあるのでしょうか。間違いなく川勝知事あなたにあるんですよ。四選後の川勝知事の言動、行動は完全に常軌を逸しています。これ以上川勝知事に県政運営を任せることはできません。
 今回問題となった参議院補欠選挙では、知事選の続きだと選挙を応援し御殿場コシヒカリ発言につながったのです。何ら県政と無関係の発言ではないのです。川勝知事自身が知事選の続きと定義した場での発言であれば知事選での発言と同様の責任が生じることは明らかです。辞職勧告決議案が可決されれば潔く辞職を選ぶのが真っ当な判断と言えます。
 ふじのくに県民クラブの反対討論もありましたが説得力を欠いています。それはそうでしょう。川勝知事が複数回にわたり知事の適格性を欠く演説をする場面に立ち会いながら、そのときには問題とせず放置した、拍手をして賛同した言わば共犯関係のようなものです。説得力のある反対討論になろうはずがありません。
 改めて県民の負託を得てここに集っている議員各位の良心と、議会人としての矜持を信じ訴えます。
選挙に強い川勝知事に対し、辞職せよと突きつけるということは非常に勇気がいることです。県議お一人お一人の選挙にも影響を与えるかもしれません。だからこそ勇気を持って賛成していただきたい。発言の是非、物事のよしあしのみを基準に考えれば賛成すべきであることはおのずと明らかです。
 真っ当な県政を取り戻すために満場の皆さんの賛成をお願いし、賛成討論といたします。(拍手)
○議長(宮沢正美君) 以上で討論は終わりました。

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静岡県議会事務局議事課

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