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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和2年12月静岡県議会定例会

和田 篤夫 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:12/10/2020番目)
答 弁 者農林水産担当部長


○副議長 (良知淳行君)  志村農林水産担当部長。
○農林水産担当部長 (志村信明君)  北駿地域の山地災害対策についてお答えいたします。
 北駿地域は、 スコリアが堆積する山地災害リスクが高い地域でありますことから昨年の台風十九号でも三十か所で災害が発生しております。 県はこうした状況を踏まえ災害発生箇所の早期復旧を進めるとともに、 災害の未然防止に向けた予防的な対策を併せて実施しております。
 まず、 災害復旧のうち被害が大きく人家や道路等に影響を及ぼした五か所につきましては、 災害関連緊急治山事業等で早期の復旧に取り組んでおります。 それ以外の箇所につきましては本年度から治山事業により順次復旧を進めているところであります。
 また、 予防対策につきましても災害のおそれのある山地を危険地区に指定し地形や人家等の保全対象などによる優先度を踏まえまして計画的に整備を進めております。
 これらの事業実施に際しましては、 軽量なスコリアを一気に流出させないために治山ダムを階段状に設置するとともに流木、 いわゆる流れ木を捕捉する機能を持つ治山ダムを施工するなどの対策を講じてまいります。 加えましてスコリアは降雨による土壌侵食を受けやすいため森林を間伐して下草の繁茂を促進し安定化を図ってまいります。
 また、 議員御指摘のとおり山地の状況変化を早期に把握し災害の未然防止につなげるためには市町や地域住民の皆様の御協力が必要であります。 このため県が実施する治山パトロール等を通じまして市町や地域住民の皆様と危険地区の状況等を共有し山地への関心をさらに高めてもらうように努めてまいります。
 県といたしましては、 今後とも市町や地域住民の皆様と連携し災害の予兆などをいち早くつかむとともに山地災害の早期復旧と未然防止に取り組んでまいります。
 次に、 深刻化するナラ枯れ被害への対応についてであります。
 ナラ枯れは、 ナラ菌がカシノナガキクイムシを介して樹木内に侵入してコナラ等を枯らす病気で感染力は強いものの、 感染したコナラの多くが生き残り森林が全滅する被害には至らずおおむね五年で終息いたします。
 本県の被害は、 平成二十二年度に浜松市で初めて確認され全県に広がっております。 早くからの被害地である西部地域などでは終息しつつある一方で東部地域で増加しており、 森林の山地災害防止機能等の低下や公園や道路沿い等での倒木による県民生活への影響が懸念されているところであります。
 このため、 県は初期段階での重点的な防除や被害状況等に応じた手法による防除を柱とした静岡県ナラ枯れ被害対策の基本方針に基づき市町や公園管理者などと連携した取組を進めるとともに、 関係者間でメール等による被害情報の共有に取り組んでおります。
 さらに、 講習会を開催し殺菌剤注入による予防措置やナラ菌が侵入した被害木を伐採して破砕する処理など状況に応じた防除手法を普及しております。
 加えまして、 市町が森林所有者に代わってまとまった被害木を速やかに伐採処理してナラ枯れ被害の拡大防止を図る経費に対しまして助成し、 特に公園や道路沿いで倒木による人的被害などが見込まれる森林を重点的に実施してまいります。
 また、 御殿場市は県の助成対象とならない被害に対しまして機動的に対応するため森林環境譲与税を財源に地域の実情に応じた防除対策を始めましたことから他の市町にもこのような取組の実施を働きかけてまいります。
 県といたしましては、 県民の皆様の安全・安心の確保のため引き続き市町等と連携しナラ枯れ被害の防止に取り組んでまいります。 以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp