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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成30年12月静岡県議会定例会

中谷 多加二 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:12/11/2018番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) まだ議員生活一年にも満たない議員の御質問の後、大ベテランの余裕のある御質問に感じ入りましたが、それにも増して豊かな天竜の生活の中でアユ、アマゴ、ヤマメ、さらにイワナも、加えてイノシシ、鹿というのはさほど珍しくありませんが熊、アナグマと言われましたでしょうか。さすが天竜の金太郎と言われるだけの方であると驚きました。また今、水差しにお水をお差しですが私はこれを最初に余りにおいしそうに飲まれるのでひょっとすると獺祭かと、いやただの水でございました。
 そうした堂々たる御質問、本当に感じ入りましたが都会は都会でコンクリートジャングルの中でさまざまな問題を抱えておりますが天竜にもそれ固有の問題があるということをしかと拝聴いたした次第でございます。
 六つほどの質問のうち、私は四十年先の本県の林業のありようについてお答えいたします。
 林業は、苗木から成木に育て木材生産に至るまで世代を超える長い歳月を要します。そのことから長期的な視点で持続可能な森林経営を進め、健全な森林を次世代に引き継いでいくことが必要であります。またそのための人材確保・育成も重要であります。
 本県では、議員御質問の四十年先の本県林業のありようとしましては切って、植えて、育てるという林業本来のサイクルの再構築により、森林の成長に見合う木材を生産し持続的な林業経営が営まれる姿を目指しております。そして木材が幅広い用途で活用されることで、安定的な収益を得ながら自然豊かな環境の中で働く産業として多くの若者から支持され山村の振興にも寄与するといった将来像を描いているところであります。
 平成二十四年十一月中旬に本県で育樹祭がございました。全国育樹祭、皇太子殿下の御臨席を仰いでそのとき我々は切って、使って、また植えるということで供給と需要両方から静岡県の森林を活用していこうという決意を立てたところでございます。供給と需要の両面での取り組みが重要でございます。
 まず、供給面につきましては県内の森林資源の樹齢といいますかその林齢が偏っていることが課題であります。これを是正し生産性が高い主伐と森林資源の再造成が可能となる望ましい軌道に乗せていくことが必要です。このため初期の育林コストの低減を図ることができる、成長が早いいわゆるエリートツリー苗木の供給体制の整備、高密度の路網整備などによりまして低コストの主伐、再造林を促進し林業の採算性を向上させてまいります。
 また、需要面につきましては木材の一層の需要拡大に向け一般住宅ばかりでなく公共施設、集客施設、オフィスなどへの木材の利用促進やCNF――セルロースナノファイバーなど新たな素材として活用することにつきましてもこれまで以上に注力してまいります。
 人材確保・育成につきましては、新たな担い手の確保・育成のため来年度から導入される議員御指摘の森林環境譲与税を活用いたしまして、林業に携わる方々が安全かつ効率的な技術が習得できますよう、また林業の魅力を感じていただけますように若い世代が林業の魅力を知る現場見学会、新規就業希望者に向けた就職相談会、林業経営体が抱える課題に応じた技術研修の実施等々きめ細かな就労支援に取り組んでまいります。
 あわせて二年後、二〇二〇年四月に開学予定の農林環境専門職大学――仮称でございますが――この専門職大学におきましては森林・林業に関する幅広い専門的な知識と理論に裏づけられた高度な実践力、課題対応能力を有する人材を育成してまいる所存であります。
 県といたしましては、森林資源の循環利用により林業の成長産業化を目指す本県林業の将来像の実現に向け森林組合を初め林業に従事されている皆様とともに全力で取り組んでまいります。
 その他の御質問につきましては、副知事、関係部局長から御答弁申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp