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令和3年2月静岡県議会定例会
落合 愼悟(情報通信技術利活用特別委員会委員長) 【 委員長報告 】 発言日: 03/03/2021 会派名: |
○議長(山田 誠君) 次は、情報通信技術利活用特別委員会委員長 落合愼悟君。
(五十二番 落合愼悟君登壇 拍手)
○五十二番(落合愼悟君) 情報通信技術利活用特別委員会の調査結果について報告いたします。
当委員会は、情報通信技術の利活用による豊かな暮らしの実現に関する事項を調査事項として設置以降七回の委員会を開催いたしました。この間関連する県施策について執行部の説明を求めたほか、有識者などの参考人から意見聴取し提言に向けた議論を進めてまいりました。
以上の調査結果を踏まえ配付した資料のとおり三点に提言をまとめましたが、本日は主な内容について報告させていただきます。
一点目は、県民サービス向上のための県庁内における情報通信技術の在り方であります。従来の情報通信技術の利活用の概念を超え、ICTにより県の組織の在り方や働き方、県民の生活をよりよい方向に変革させる全庁的なデジタルトランスフォーメーション、いわゆるDXに向けた取組を全国に先駆けて推進していくべきであります。
二点目は、防災・減災、医療・介護現場における人材不足等に対応するための施策の推進であります。地域の持続的な発展に向けて、5G等を活用し防災対策や介護施設等における職員の負担軽減を促進するためICT機器等の導入を促進する必要があります。さらに少子高齢化により人口減少が進むことから自動運転システムやICT活用工事の導入などを促進する必要があるため、ICT関連事業者等と連携しながらパイロット事業として推進し地域課題の解決に向けた提案をしていくべきであります。
また、行政の透明性・信頼性の向上のため県の保有するデータのオープンデータ化を積極的に進め県民ニーズに応じたサービスの提供など地域課題を官民協働で解決していくべきであります。
学校教育においては、いつでもICTを利用できる環境整備が必要であり、ICT教育に係る情報システムのクラウド化の促進によりシステム開発経費等の節約を図りICTに精通した外部人材を登用し各学校のICTシステムの運営を支援するとともに、教員へのオンライン研修を通じ、教員のICT知識の向上を図るべきであります。
三点目は、ICTに係る人材確保・育成であります。DXの推進のためICT知識が豊富な職員の採用を検討し、職員の情報リテラシー向上のための研修等の充実を通じ県のDXに向けた意識改革等を図っていくべきであります。
教育機関においては、児童生徒がトップレベルの人材を目指すモチベーション向上のための取組を一層強化し、地元定着率も高い農業や工業などの実学系高校においては先端技術に対応した教育等を通じICT教育を一層強化すべきであります。また民間企業における新たな価値の創出等を図るためICT関連企業の県内誘致を推進するとともに、県内大学と連携し県内の中核的企業によるAIやICTの人材育成講座を充実させる必要があります。
結びに、当委員会は以上の提言をもって付託された調査を終了することを全員一致をもって決定いたしました。これらの提言が今後の施策に反映されることを強く求めて委員長報告を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○議長(山田 誠君) 以上で特別委員長の報告は終わりました。
特別委員長の報告に対し、質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(山田 誠君) 質疑はないものと認めます。
お諮りします。
特別委員会への付託事項の調査は、委員長の報告どおり終了することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(山田 誠君) 異議なしと認め、そのように決定しました。
○議長(山田 誠君) 次会の議事日程を申し上げます。
三月四日午前十時三十分会議を開き、質疑及び一般質問を行います。
本日はこれで散会します。
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