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令和5年9月静岡県議会定例会
木内 満(文教警察委員会委員長) 【 委員長報告 】 発言日: 10/13/2023 会派名: |
○議長(中沢公彦君) 次は、文教警察委員会委員長 木内 満君。
(四十三番 木内 満君登壇 拍手)
○四十三番(木内 満君) 文教警察委員会における審査等の概要と結果について御報告いたします。
今回、当委員会に付託されました案件は、第百四号議案「令和五年度静岡県一般会計補正予算」外一件であります。
最初に、教育委員会関係から申し上げます。
まず委員から、受託者の不履行により学校給食が提供できない状況になったことに関しこれまでの入札の問題点と今後の入札参加条件の見直しについてただしたところ、当局から、三年に一度行われる入札参加資格審査の更新前であったため三年前の経営状況に基づく資格で入札参加が行われたこと、受託者の営業所が県内になく緊急連絡が取れなかったことが問題であった、今後の入札においては納税を証明するものや連絡体制を書面で提出させることや県内に営業所がない場合も緊急時の連絡体制が取れることを条件にすることを検討するとの答弁がありました。
次に、青少年教育施設が子供に与える教育効果と四つの施設の在り方についてただしたところ、小学生の頃に行った多くの体験活動はその後の子供の成長において自尊感情や外向性、精神的な回復力が備わるといったよい影響を与えている、四月から検討委員会を設けて課題や在り方を考えるための基本的な視点を整理しているところであるが少子化が進んでいる状況から将来にわたって四つの施設を維持していくことは難しいと考えおり引き続き来年度にかけて在り方を検討していくとの答弁がありました。これに対し委員から、自然体験学習は有徳の人づくりに欠かせないため腰を据えて在り方を検討してほしいとの意見がありました。
そのほか、議案第百四号に関し高等学校校舎建築工事契約の工期を延長する理由、静岡県立高等学校の在り方に関する基本計画策定に向けた取組状況、学校施設の木造化、木質化への取組などについても質疑等がありました。
次に、公安委員会関係について申し上げます。
まず、議案第百四号に関し交通管制センター庁舎等建設工事の工期延長理由及び近隣住民に対する説明方法についてただしたところ、当初想定していなかった地中障害物に対応するためくい打設機を変更する必要が生じ手配に日数を要した、近隣住民には各戸への訪問やチラシの回覧により工期延長への理解を頂いているとの答弁がありました。
次に、本年夏期における富士山での遭難の状況及び遭難防止対策についてただしたところ、七月十日から九月十日までの開山期間中における遭難は六十三件七十人で新型コロナウイルス感染症五類移行後の登山機運の高まりにより前年に比べ件数は十三件、遭難者数は十九件それぞれ増加している、様態別では病気、転倒、疲労が八割を占め年齢別では六十歳以上が全体の四割を占めている、今後は関係機関との連携を強化し弾丸登山の危険性や十分な装備の必要性についても情報発信を続け安全登山の啓発に努めていくとの答弁がありました。
そのほか、子供の車内放置による熱中症事故防止の具体的取組、ランサムウエアの被害発生状況と県内企業や医療機関での防止対策、違法な盛土の摘発における知事部局との連携などについても質疑等がありました。
以上が当委員会における審査等の概要でありますが、結果といたしましては議案第百四号及び第百三十三号は全員一致をもって、それぞれ原案どおり可決または承認すべきものと決定いたしました。以上で委員長報告を終わります(拍手)
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