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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和5年6月静岡県議会定例会

山本 隆久 議員(無所属)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:06/29/2023番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 山本隆久議員にお答えいたします。
 私の政治姿勢についてであります。
 今後のリニア中央新幹線整備への対応についてでありますが、二〇一八年の十月、JR東海はリニア中央新幹線整備に伴うトンネル湧水の全量を大井川に戻すことを表明いたしました。約束されたわけです。これを受け県は地質構造・水資源、生物多様性の二つの専門部会を設置いたしまして、トンネル工事に伴う大井川の水資源及び南アルプスの自然環境への影響の回避、低減を図るため、科学的、工学的根拠に基づきJR東海との対話をスピード感を持って進めているところであります。
 専門部会において対話が進められ科学的、工学的根拠によって導かれた結果は、高速長尺先進ボーリングに関することに限らず尊重するべきであるというのが私の基本姿勢であります。しかし専門部会の科学的、工学的な検討のみをもって解決するわけではありません。重要なことは国交大臣意見、環境大臣意見に明記されておりますように地域住民の納得を得るということでございまして、その納得を得るための一番重要な科学的、工学的な議論ができる場として専門部会があるということでございます。
 JR東海が講じる大井川の水資源及び南アルプスの自然環境の保全策などについて地域の皆様が理解し納得していただくことが最終的に重要でありまして、専門部会の検討結果は十分に尊重した上で地域の皆様の御意見などを踏まえて判断するというのが筋であると思っております。
 高速長尺先進ボーリングについてJR東海の技術者が発表している論文があります。それは二〇一一年一月に土木学会の第十六巻に発表された長大山岳トンネル施工を見据えた長尺先進ボーリング技術の開発というものでございまして、これは本部長である森副知事が何度か触れているものでございますけれども四人の著者がいます。そのうちお二人はJR東海の技術者でございまして筆頭の――論文は一番責任を持つ者が前から書くわけでございますが――最初のお二人がJR東海の二十一世紀対策本部の技術者であるということでございます。これがいわゆるこの先進ボーリングについての根拠になっている論文でありまして、この目的がもちろん調査ということがあるんですが切り羽の安定した掘削を可能ならしめるよう切り羽前方の高圧大量の湧水を事前にできるだけ抜いておくことということがうたわれておりまして、そして抜けることができるかということについて様々な実験結果が論じられておりまして、そしてボーリングの水抜き効果として最後にまとめられているんですが、トンネル坑内で行う水平ボーリングは前方の地下水を排除することが重要な目的であると、以上るる述べたこと、このボーリング孔が切り羽前方の水抜き孔として非常に有効である、従来のボーリング工法以上に水抜き効果を発揮するものであると考えるというふうに明言しております。ですからこれが根拠になりまして調査をされていることは知っておりますけれども、水抜きを兼ねているという大きな目的をもってこれがなされているということでございます。それで私のほうはそれをベースに申し上げているということでございます。
 実際、今月開催されました専門部会におきましてもJR東海は高速大量の湧水を事前にできるだけ抜いておくことが目的であるということを認められています。本県の水資源を守るためには大量湧水の発生を想定し事前に対応を決めておくと、またどういう対応されるのかが分からないのでそれを教えてくださいと言ってるのがですね、この先進ボーリングを始める前に我々が要求していることであって工事をするなと言っているわけじゃありません。どういう対応をされますかというそのリスク管理についてお尋ねしてその答えが出てきていないというのが現状でございます。
 我々としては、こういうリスク管理として大変重要であると認識しているのでJR東海に要請をしていると。今後もですね、県民の皆様が抱かれる不安、懸念が払拭されるようにリニア中央新幹線の整備と大井川の水資源、南アルプスの自然環境の保全との両立に向けましてJR東海さんとの対話を加速してまいります。
 その他の御質問につきましては、副知事、関係部局長及び教育長から御答弁を差し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp