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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成31年2月静岡県議会定例会

天野 進吾 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:02/25/2019番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 本議会の質問の最後をトリを飾るにふさわしい天野進吾議員の名調子、聞きほれておりました。
 お聞きいたしますれば、昭和四十二年に二十五歳で市議会議員として政治家の道を歩まれ半世紀余にわたって一度たりとて夢を捨てることなく今日まで活躍されてこられました。特に二〇〇〇年、心筋梗塞で倒れられてもなお不死鳥のごとくよみがえって今日なおさらに夢を追い求めておられる姿に敬服いたします。御家族の皆様も大変だと思います。
 先ほど、自民改革会議を代表してこの三月をもって退職する県庁職員に対しまして心温まるねぎらいの言葉を賜り励ましの言葉をいただきましたこと、彼らにかわりまして厚く御礼を申し上げるものでございます。
 さて、天野進吾議員の三つの御質問のうち冒頭大分時間を割かれました日本平における統合型リゾート施設、いわゆるIRを含めた総合開発についての御質問にお答えいたします。
 このIRについて構想せられているところは、清水港と日本平この両方を結ぶところでございます。清水港も日本平もすばらしい場の力を持っているところであります。清水港は世界で最も美しい湾クラブに加盟した駿河湾の中心に位置し、国際旅客船の拠点として国内外の来訪者に感動を与えるみなとまちづくりが着実に進展しているところであります。また日本平では、富士見の最高の地として評価される夢テラスの開館によりまして日本を代表する景勝地としての魅力がより一層高まっております。
 こうした中、カジノ施設を含む統合型リゾート施設――IRにつきまして昨年七月にIR実施法が成立いたしました。現在国がパブリックコメントを実施しております施行令案によりまして、日本最大級の国際会議場と展示場、ホテルなど求められる巨大な集客機能が明らかになりつつあります。
 議員御提案のプランは、先ほどシンガポールにおけるゲンティン香港の施設におきましても五千億と言われましたが数千億円規模の投資が想定される我が国に例のない規模の施設でございます。と同時にこの地域の魅力をさらに高めようとするものであると理解しております。コートダジュールを凌駕する景観とディズニーランドを圧倒するアミューズメントの提供を実現し、国内外からの観光交流客の拡大と周辺地域の経済の活性化を目指すという、まことにでっかい夢のある構想であると感心してお聞きいたしました。
 このIR実施法におきましては、政令指定都市がIRの誘致主体として位置づけられております。目下のところ静岡市からはそのような動きは見られません。しかし県としてもできることがございます。日本平と清水港をどう結ぶかということでございますが、清水港に御来客になるお客様をまずはバスでしかるべきところにお連れ申し上げると。そこから、例えばかんきつ研究センターなどがその候補地ではございますがそこからロープウエーないしはモノレールを通して日本平の山頂にまで持っていくと。点を線にするということは今日この日本平夢テラスの混雑に照らしますとどうしてもやらねばならない仕事であると。この点をさらに面にしていくにはこれは相当の力が必要であります。
 一方、カジノ施設等の立地により新たな犯罪の発生とか治安の悪化、青少年の教育上の配慮、またギャンブル依存症などさまざまな負の影響も懸念されております。言うまでもなく地域の将来のあり方を決めるのはその地に暮らす住民の皆様であり、またリーダーの識見であります。住民の皆様の中でIRという極めて大規模な施設の立地がその地域性に最もかない、その持続的発展を阻害することのない適正なものであるかという点について十分に検証されなければなりません。
 世界遺産富士山を仰ぎ見、神話、歴史、文化に彩られた場の力を有する地域性とも調和した将来像について議論を尽くしていただかなければなりません。こうした地域での徹底的な議論を踏まえ政令指定都市である静岡市のIR誘致に向けた主体的な取り組みが進められねばなりません。その主体的な取り組みをする覚悟があるかどうかが問われております。
 こうして、その取り組みが進められる場合には県民の皆様の安全・安心を最優先にいたしまして、市と一体となって本県全体の飛躍的発展に向けた地域づくりについて前向きに検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
 大変失礼いたしました。三問のうち二問を私が回答申し上げます。
 次に、県立総合病院の今後の取り組みについてでございます。
 県立総合病院は、全国に先駆けて人工内耳の埋め込み手術を行うなど先天性難聴児の治療に早くから取り組み、平成二十二年度に県が設置した乳幼児聴覚支援センターと連携し難聴の早期発見と音声言語の獲得を目指す早期療育指導によって難聴児とその御家族を総合的に支援する体制を構築しております。この取り組みに対しまして厚生労働省からも都道府県における先駆的取り組みの好事例として高い御評価をいただいております。そのことから県といたしましても今後全国に発信し、多くの難聴児の支援につながるよう積極的に周知してまいります。
 さらに、県立総合病院のリサーチサポートセンターにおきましては脳の発達と聴覚に関する研究を進めています。近い将来その成果を県民の皆様にお届けできるものと確信しています。
 また、県立病院機構に対する支援についてでございますが、県立病院機構は独立行政法人の強みである迅速な意思決定や機動的な予算執行などを生かし県民の皆様に質の高い医療を提供するなど大きな成果を上げてきたところであります。来年度から始まります第三期中期計画におきましても、県の策定した中期目標を達成するためさらなる医療の充実を図り医師の派遣など地域医療確保のための中心的機能や災害時における医療救護活動の拠点機能を発揮することとしておりまして、県といたしましても積極的に支援をしてまいります。
 また、県立三病院は新たな課題にも取り組んでおります。県立総合病院における認知症患者の身体合併症などに対応できる精神科病棟の整備や高度救命救急センターの機能強化とともに、県立こころの医療センターと県立こども病院が連携して行う発達障害や小児から成人への移行期の精神疾患への対応などそれぞれの特性を生かした取り組みに大いに期待しております。
 県としましては、県立病院機構の各病院が本県医療の中核として県全体の地域医療の確保に大きな役割を果たし、将来にわたって県民の皆様に安心医療を提供し続ける我が国トップクラスの病院となれるように支えてまいります。
 その他の御質問につきましては、教育長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

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