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平成27年3月静岡県議会臨時会
相坂 摂治(総務委員会) 【 委員長報告 】 発言日: 03/27/2015 会派名: 自民改革会議 |
○議長(多家一彦君) 議事日程により、継続審査中の知事提出議案第八十七号を議題とします。
総務委員会委員長から委員会審査の経過並びに結果の報告を求めます。
総務委員会委員長 相坂摂治君。
(十五番 相坂摂治君登壇 拍手)
○十五番(相坂摂治君) 二月定例会より継続審査となりました知事提出第八十七号議案「静岡県教育長の任命について」の閉会中における審査の概要と結果について御報告いたします。
まず、二月定例会閉会後の三月十一日に委員会を開催し、詳細かつ慎重な審査を行うため参考人として、委員長に対し再審査の申し入れをされた溝口紀子氏と教育長候補者である木桂藏氏の招致を決定しました。続いて三月十八日に開催した委員会では、午前中に溝口氏、午後からは木氏に参考人として御出席いただき、質疑等を行い、その後当局への質疑も行いました。
初めに、参考人を招致しての審査でありますが、溝口氏から、再審査を申し入れた理由は過去の経歴から候補者である木氏の任命に疑義を差し挟むということではなく、木氏本人からの説明を聴取するなど審査過程の透明性と県民への説明責任の観点から十分な審査がなされることを求めたものであるとの説明がありました。
その後の質疑については、プライバシー等に配慮し、より深化した審査を行うため、全員一致により秘密会として行いました。
次に、木氏については御本人の意向もあり公開で行い、自身の教育論や本県の教育に対する抱負等について説明をいただき、質疑を行いました。
まず、木氏からは、学校教員の経験はないがPTAや子供会とのかかわりや学校評議員の経験から教育については十分理解している、学校現場が抱えるさまざまな課題については全ての学校を回って先生の意見を聞くとともに行政との一層の連携を図る、また教員の修士学位の取得や地域や家庭との連携を図り、心豊かな子供を育て明るく楽しい雰囲気の学校にしたいとの説明がありました。
その後の質疑では、木氏から、まず過去の経歴に関してはこれまでの公職の就任に際しても問題はなかった、また過去に報道された事件は自身の知らないところで起きたものであり、義侠心から知人をかばったものであるとの説明がありました。
次に、学校教育に対する抱負や多発する不祥事への対応については、時間をかけて家庭や地域と協力し子供や教員を褒めることで学校を明るくしたいとの説明がありました。
参考人質疑終了後の当局への質疑では、木氏が教育長に就任した際のサポート体制等についてただしたところ、当局から、新たな視点で教育行政を進めるため教育次長を初め全職員が教育長のもとで一致団結して全力で職務を遂行していくとの答弁がありました。
そのほか、木氏の経歴に関し当局が新たな疑義を知り得た時期及びその対応状況、木氏の中国等の近隣諸国への評価に関する懸念、教育委員会や行政の仕組みに対する認識などについても質疑がありました。
以上が当委員会における審査の概要でありますが、全委員が本議案を重く受けとめ真摯に審査いたしました。
結果といたしましては議案第八十七号は賛成少数をもって否決すべきものと決定しました。以上で委員長報告を終わります。(拍手)
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