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令和3年2月静岡県議会定例会
藪田 宏行(新型ウイルス等感染症対策特別委員会委員長) 【 委員長報告 】 発言日: 03/03/2021 会派名: |
○議長(山田 誠君) 各特別委員長から、委員会の調査経過及び結果の報告を求めます。
最初に、新型ウイルス等感染症対策特別委員会委員長 藪田宏行君。
(五十三番 藪田宏行君登壇 拍手)
○五十三番(藪田宏行君) 新型ウイルス等感染症対策特別委員会の調査結果について御報告いたします。
当委員会は、新型ウイルス等感染症対策に関する事項を調査事項として設置以降七回の委員会を開催しました。この間関連する県施策について執行部の説明を求めたほか、有識者などの参考人から意見を聴取し提言に向けて議論を重ねてまいりました。
以上の調査結果を踏まえ配付した資料のとおり二点に提言をまとめましたが、本日は主な内容について報告させていただきます。
一点目は、感染症防止対策と医療提供体制の強化であります。
コロナ禍の長期化とともに今後新たな感染症の発生するリスクを考慮し、関係部局が連携して感染症対策を行う体制を整え、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議などを常設として専門家の知見を取り入れ初動から本県の特性を踏まえた県独自の危機管理の施策を打てる体制を確立すべきであります。また医療機関等における検査体制を強化するため医療機関や民間検査機関の検査機器等の導入に対する助成を拡充すべきであります。
さらに、感染症治療が専門である医師、看護師等の医療人材や医療機器等の資材を有効かつ重点的に活用するため感染症対策の中核となる公立医療機関の感染症病棟などの整備を進めていくべきであります。
二点目は、社会経済活動の活性化であります。
コロナ禍による県内企業の影響を定期的に調査し製造業、観光業、飲食業などあらゆる産業分野の状況を踏まえた的確な支援を実施すべきであります。またECサイトを活用したバイ・シズオカ運動は本県のPRと県産品の消費拡大につながり地産地消や食育の推進、農林水産業の魅力発信に有効なため同様の支援策を継続実施すべきであります。そして感染防止に徹底して取り組んでいる飲食店を安全・安心な優良店舗として認定し業界全体に広げ、飲食店のイメージアップを図るべきであります。
宿泊施設に対しては、感染症対策の事業継続計画を策定させ感染者が発生した場合の従業員の役割分担を明確にして保健所等との連絡調整などが円滑に行えるよう定期的な訓練を奨励すべきであります。
さらに、学校の休校時の対応のため、感染症の影響や心身の不調で登校できない生徒の学びを止めないためICT環境の整備によりオンライン授業と教室での授業を組み合わせ全ての生徒が同じ条件で授業を受けられるよう魅力ある学校づくりを進めるべきであります。
結びに、当委員会は以上の提言をもって付託された調査を終了することを全員一致をもって決定いたしました。これらの提言が今後の施策に反映されることを強く求めて委員長報告を終わります。(拍手)
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