本会議会議録

答弁文書

平成25年６月静岡県議会定例会

髙田　好浩議員(公明党静岡県議団)の代表質問に対する答弁

（質問日:07/23/2013番目）

答弁者

：

経営管理部長

○議長（中谷多加二君）　土屋経営管理部長。
　　　　　　　（経営管理部長　土屋優行君登壇）
○経営管理部長（土屋優行君）　新たな四年間の知事の県政運営についてのうち、健全財政の維持についてお答えいたします。
　ことし二月に公表いたしました財政の中期見通しでは、今後も毎年四百億円を超える財源不足が見込まれ、さらに六月に閣議決定された骨太の方針では、地方財政について国の取り組みと歩調を合わせて歳出の抑制を図ることとされるなど、議員御指摘のとおり引き続き大変厳しい財政運営が見込まれております。
　こうした中、「住んでよし　訪れてよし」、「生んでよし　育ててよし」、「学んでよし　働いてよし」の富国有徳の理想郷“ふじのくに”づくりを着実に進めていくためには、将来にわたって持続可能な財政運営を確立することが不可欠であります。
　このため、平成二十五年度当初予算におきましては事務事業の徹底した見直し、個人県民税の徴収体制の強化など歳出のスリム化と歳入の確保に努めたところでありますが、今後もこれらの取り組みをさらに加速させるほか、現在策定中の新しい総合計画や行財政改革大綱のもと県民ニーズに即した施策への一層の重点化と効率化を図り、健全財政の維持に努めてまいります。
　なお、将来の財政運営を見据えますと臨時財政対策債を含めました県債残高増加の抑制にも努めてまいるのは言うまでもございませんが、国の交付税の原資そのものが不足している現状におきましては、国と地方全体の問題でもありますことから今月初めに開催されました全国知事会議においても臨時財政対策債の廃止も含めた抜本的な改革を提言として取りまとめ、国に強く求めているところであります。
　次に、ふじのくに士民協働事業レビューについてであります。
　県民意見に基づく施策や事業の見直しと県民の皆様の県政への理解促進及び信頼感の醸成を目的とする事業レビューの実施効果を高めるためには、より多くの県民の皆様の御参加を得ることや有益な御意見、御提言をいただくことが重要であります。
　こうしたことから、これまでの事業仕分けにおいて取り組んでまいりました情報発信に加えましてフェイスブックやツイッターのさらなる活用、あるいは次代を担う大学生へ直接働きかけを行うなど新たな情報発信を積極的に実施し、より多くの県民の皆様に参加していただけるよう取り組んでまいります。
　また、県民評価者の皆様には、事業に対する理解をより深めていただくため、事前に当日使用する調書を送付し疑問点についてあらかじめ質問を受けるとともに、議論を行う専門委員が整理する論点を共有することにより、当日の県民評価に役立てていただくこととしております。
　さらに、当日におきましても対象事業の内容や成果に加えまして、対象事業と総合計画における戦略との関係性等についても説明することによりまして、事業をより体系的に御理解いただけるよう努めるとともに、専門委員と職員が行う議論に県民の皆様から直接質問する機会を設けるなど運営面においても工夫をしてまいります。以上であります。

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