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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成30年9月静岡県議会定例会

野澤 義雄 議員(ふじのくに県民クラブ)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:09/28/2018番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 野澤議員におかれましては来年めでたく古希をお迎えになると承知しておりますけれども、農業一筋の人生かと思っておりましたがギャンブルに手を染められたことがあったということを知りました。引佐高校の柔道部主将あるいは生徒会長というそういう御経歴でありますので、ギャンブルも相当豪快であったかなと拝察をする次第であります。まあしかし今の農水省、当時の農林省で果樹の研究にも従事せられまして、いまやネーブルほか皇室にも献上されるぐらい見事な農芸品をおつくりになっておられることに対しまして改めて敬意を表したく存じます。
 そこで、農業にかかわる振興三点ばかりの御質問がございました。農業というよりも農芸品の振興と言っていいかと存じますけれども、そのうち私のほうからは浜名湖花博十五周年事業を契機とした花の都しずおかづくりについてお答えを申し上げます。
 来年は浜名湖花博二〇〇四の開催から十五周年に当たる年となります。このため県では浜松市、湖西市、環浜名湖地域の花にかかわる観光施設、観光団体などと実行委員会を組織いたしまして来年春に〜浜名湖花博十五年目の春〜浜名湖花フェスタ二〇一九を開催いたします。本フェスタは来年四月から六月にかけて実施される静岡デスティネーションキャンペーンの展開に合わせて開催されます。浜名湖ガーデンパークやはままつフラワーパークに加え、国指定名勝の龍潭寺庭園などを花のリレー方式で結ぶことをセールスポイントとしております。県内外から多くのお客様に御来訪いただき花の魅力を十二分に御堪能いただけますように、地域の関係者などと連携いたしまして入念に準備を進めてまいります。
 このうち、浜名湖ガーデンパークにおきましては二〇〇四年の花博開催時に整備された庭園を修復いたしまして、花と緑の美しい景観を来場者にゆっくりと鑑賞していただけるように休憩用ベンチを増設することとしております。これらのベンチのデザインを静岡文化芸術大学の学生が考案することによりまして、若い豊かな感性に基づく作品が庭園内に彩りを添える工夫も取り入れてまいりたいと考えております。
 また、マーガレットやサルビアなどの新品種を用いた花壇づくりを県民の皆様の協力によって進めるため、準備段階からワークショップへの県民参加を募ることとしております。さらに日本の伝統的な園芸文化の展示を行うとともに、ガーデンパークの最大の見どころである花の美術館におきましてこの十五年間の庭園づくりのノウハウを結集し、バラとユリ、スイレンを同時期に咲かせるという国内では例を見ない花の都ならではの華やかな庭園を現出してまいります。
 県としましては、浜名湖花フェスタ二〇一九を通じまして国内外の皆様に新しい花の文化と花の楽しみ方を提案することにより新たな花の需要を喚起し、花と緑のあふれる花の都しずおかづくりを推進してまいります。
 次に、フォトンバレープロジェクトの推進についてであります。
 第四次産業革命と呼ばれるIoTやビッグデータ、人工知能――AI、ロボットなど科学技術は未来の社会を創造する共通の基盤技術でありまして、この技術革新を実現する上で光・電子技術は極めて重要な鍵を握っております。このため光・電子技術をテーマとして革新的な研究開発に取り組む大学や世界的な企業が立地している西部地域におきまして、フォトンバレープロジェクトを推進しているところであります。
 県では、昨年四月に浜松市と協力して中核支援機関であるフォトンバレーセンターを公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構内に設置いたしまして、伊東幸宏静岡大学元学長にセンター長に御就任いただきました。支援体制を強化したところでございます。センターには専門のコーディネーター八名を配置し地域企業の課題と光・電子技術のマッチングに取り組んでおりまして、昨年度は次世代ヘッドランプの評価測定装置など九件が事業化されました。
 一方、議員御指摘のとおり中小企業は具体的なアイデアや課題を持ちながらも光・電子技術と結びつけることでより高付加価値の製品を開発できることに気づかれていない面がありますために、コーディネーター等が中小企業に伴走するなどきめ細かな対応が必要であると考えております。
 このため、今年度地域企業の課題を解決しさまざまな産業分野における光・電子技術の応用を進める産学官金連携課題解決プロジェクト推進事業を開始いたしました。本事業は光技術の先進地域であるヨーロッパの企業支援策アクトファストをモデルにしたものであります。
 本拠地はベルギーのブリュッセル自由大学にございまして、そこを取り仕切られているプロフェッサーと伊東先生とは懇意にされております。このアクトファストというのは中小企業の光革新技術加速のための統合インキュベーションでありまして、EUとこのアクトファストが連携をして成功している事例であります。それの浜松版をつくるという志を伊東先生はお持ちでありまして、これをぜひ成功させたいと思っているところであります。
 具体的には、大学の研究者やフォトンバレーセンターのコーディネーター等で構成するプロジェクトチームが企業みずからでは解決困難な課題や製品の高度化のアイデアを聞き取った上で企業にかわって大学等の先端技術を活用して試作品を製作すると、このことによりまして製品開発を加速化させるというものでございます。国内初となる取り組みでありまして今年度六件を採択する見込みであります。
 県といたしましては、こうした取り組みをさらに充実させることで県内中小企業への光・電子技術の導入を支援するとともに、医療・介護や次世代自動車などの成長分野を初め農業などさまざまな産業への応用を図り裾野を拡大してまいる所存であります。やらまいか精神のあふれる西部地域における産学官金の各機関との連携を強化し、光・電子技術の世界的拠点となるクラスターの形成を目指してまいります。
 その他の御質問につきましては、関係部局長、教育長のほうから御答弁を差し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp