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令和元年6月静岡県議会定例会
良知 淳行(文教警察委員会) 【 委員長報告 】 発言日: 07/08/2019 会派名: 自民改革会議 |
○議長(鈴木利幸君) 次は、文教警察委員会委員長 良知淳行君。
(三十九番 良知淳行君登壇 拍手)
○三十九番(良知淳行君) 文教警察委員会における審査等の概要と結果について御報告いたします。
今回、当委員会に付託されました案件は、第百五号議案「令和元年度静岡県一般会計補正予算」外四件であります。
最初に、公安委員会関係から申し上げます。
まず委員から、県警察における働き方改革の取り組みについてただしたところ、当局から、平成二十八年四月に静岡県警察みらい創造計画を策定し働き方改革を推進しており講演会や研修会による職員の意識改革、庶務事務の統合運用等による業務の効率化、時差勤務の試行運用による業務能率の向上など長時間労働の是正に取り組んでいる、本年度は働き方改革関連法の施行を踏まえこうした取り組みをさらに推進するほか、個々の事情に応じたさまざまな働き方を選択する力を育むための指導にも取り組んでいく、警察業務には昼夜を問わず迅速な対処が求められる特殊性があるが職員の能力を最大限に発揮できる魅力ある組織の実現に向けて働き方改革をさらに前進させるとの答弁がありました。
次に、児童相談所への児童虐待通告の件数の増加要因と関係機関との連帯状況についてただしたところ、社会における関心の高まり、それに伴う家族や一般人からの通報、児童相談所等の連携強化や情報共有の徹底に伴う公的機関からの通報、いわゆる面前DVを幅広く捉えることによる積極的な通告の増加が主な要因に挙げられる、本年三月には児童相談所が虐待と認定した全件の情報共有などを内容とする新たな連携協定を締結し、市町に設置された要保護児童対策地域協議会において児童相談所、学校、医療機関等との情報共有を初め虐待児童の早期発見や適切な保護を図るための協議を行っているとの答弁がありました。
そのほか、議案第百五号に関し可搬式街頭防犯カメラの設置目的と次年度以降の導入予定、警察官職員住宅におけるファシリティーマネジメントの考え、直轄警察犬の導入及び交通管制センターの更新整備に向けた進捗状況などについて質疑等がありました。
次に、教育委員会関係について申し上げます。
まず、議案第百五号に関し県立学校緊急安全確保対策事業費の内容についてただしたところ、全国で子供が被害に遭う事件が続いていることを受け子供の安全確保をするための緊急的な取り組みとして特別支援学校等四十校及びスクールバス六十台にドライブレコーダーやAED、ネットランチャー及び防犯スプレー等の防犯用品を整備する経費である、補正予算成立後は直ちに手続を開始し二学期開始前までに整備を完了するとの答弁がありました。
次に、議案第百二十二号に関し教育総合ネットワークシステムの関連機器の更新目的と教職員のICT活用能力向上のための取り組みについてただしたところ、昨年度から二カ年で教職員の一人一台の校務用パソコン八千四百台及び校内や学校間のネットワークシステムの更新、教育の質の向上、校務事務の効率化を図るためのものである、各学校のすぐれた学習指導案や静岡県の教材が共有できる授業づくりのデータベースなどの活用を通して県全体の教員によるICT活用能力の向上に努めていくとの答弁がありました。
そのほか、二十代の教職員における精神疾患が多い理由とメンタルヘルスの対策、主権者教育の取り組み状況、外国人の増加等を踏まえた夜間の中学校の設置に向けた検討状況、県立学校における空調設備の設置状況、栄養教諭の配置に関する考え方などについての質疑等がありました。
以上が当委員会における審査等の概要でありますが、結果といたしまして議案第百五号、第百八号、第百十号、第百十二号及び第百二十二号は全員一致をもって、それぞれ原案どおり可決すべきものと決定いたしました。以上で委員長報告を終わります。(拍手)
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