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平成29年12月静岡県議会定例会
鈴木 利幸(決算特別委員会) 【 委員長報告 】 発言日: 12/01/2017 会派名: |
○議長(杉山盛雄君) 議事日程により、継続審査となっていた平成二十八年度静岡県一般会計、特別会計、公営企業決算全部を一括して議題とし、決算特別委員会委員長から審査の経過並びに結果の報告を求めます。
決算特別委員会委員長 鈴木利幸君。
(五十二番 鈴木利幸君登壇)
○五十二番(鈴木利幸君) 決算特別委員会における審査の概要と結果について御報告申し上げます。
本委員会は、九月定例会において「平成二十八年度静岡県一般会計歳入歳出決算」並びに「平成二十八年度静岡県公債管理特別会計歳入歳出決算」外、特別会計歳入歳出決算十一件及び「平成二十八年度静岡県工業用水道事業決算」外、公営企業決算三件を付託され、十月三十日から十一月八日までの間、四日間にわたって委員会を開催しました。
審査に当たりましては、まず会計管理者から決算の概要について、代表監査委員から決算審査意見書についてそれぞれ説明を受けた後、決算審査を円滑かつ効率的に行うため常任委員会を単位とした分科会を設置し、それぞれ所管する部局の施策の体系や主要事業の成果、予算の執行実績などについて厳正な審査を行いました。
その結果、付託された「平成二十八年度静岡県一般会計歳入歳出決算」、「平成二十八年度静岡県公債管理特別会計歳入歳出決算」、「平成二十八年度静岡県県営住宅事業特別会計歳入歳出決算」及び「平成二十八年度静岡県地域振興整備事業決算」の四件につきましては賛成多数をもって、そのほかの十三件につきましては全員一致をもって、いずれも認定すべきものと決定いたしました。
なお、審査過程において各委員から多くの意見が出されましたので、以下その主な項目について御報告申し上げます。
最初に、一般会計及び特別会計について申し上げます。
知事直轄組織関係では、地域外交の推進については、目標や成果が示しにくい分野ではあるが、事業の成果指標と途中経過を含めた達成状況を県民にわかりやすく目に見える形で示されたい。
危機管理部関係では、緊急地震・津波対策等交付金については、市町の防災対策が一層推進されるよう事業目標に対する現状を把握し、交付金の効果的な活用に努められたい。
経営管理部関係では、県税の徴収においては、目標数値の達成で満足することなく地域の実情なども踏まえた上で今後も収入率の向上に努められたい。
くらし・環境部関係では、“ふじのくにに住みかえる”静岡県移住相談センターにおいては、就職支援を強化するなどさらに移住・定住の実績が上がるように努められたい。
文化・観光部関係では、伊豆観光局については、伊豆半島地域の各市町や美しい伊豆創造センターなど地域のさまざまな主体と力を合わせて伊豆の観光振興を図り、その司令塔としての役割を果たされたい。
健康福祉部関係では、大局的な見地から健康福祉行政の担う役割を果たせるように努め、予算を編成する際には市町の施策状況との調整を図って事業の成果や所要額を精査し、効果的な事業執行に努めていくとともに不用額の縮減に努められたい。
経済産業部関係では、農地利用最適化交付金事業のような新規の事業の実施に当たっては受け皿となる市町の準備が確実に行われるよう事前の情報提供を十分に行うとともに、市町との情報交換を密にする必要がある。
交通基盤部関係では、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックの成功には会場へのアクセス道路の整備が不可欠であるため、引き続き関係機関と連携し計画的な事業の推進に努められたい。
出納局関係では、物品調達事務等特別会計の不用額に関し経費変動の予測が難しいことは理解できるが、各所属との連絡調整を密にして執行見込み額を精査するなど引き続き不用額の縮減に努められたい。
教育委員会関係では、特別支援学校における看護師の配置は、国の動向を踏まえ児童生徒に十分なケアを行う必要がある。
公安委員会関係では、サイバー犯罪捜査体制強化に関し、中小企業等を対象にサイバーセキュリティー研修会を開催するなどサイバー攻撃への対処方法等の共有を積極的に実施されたい、などの意見がありました。
次に、公営企業決算について申し上げます。
企業局関係では、水道施設のダウンサイジングや統廃合により未利用地の発生が予想されることから、売却だけではなく利活用の方法についても検討した上で取り扱いを決定されたい。
がんセンター局関係では、過年度未収金については、法律事務所等と積極的に連携し公平感を持って縮減をされたい、などの意見がありました。
以上が審査の概要でありますが、県当局におかれましては審査過程で出されたこれらの意見につきまして、今後の事業執行や来年度予算編成に可能な限り反映されるよう求めるものであります。以上で委員長報告を終わります。
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