• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 本会議会議録 > 答弁文書

ここから本文です。

本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和4年6月静岡県議会定例会

市川 秀之 議員(自民改革会議)の 代表質問 に対する答弁

(質問日:06/16/2022番目)
答 弁 者教育長


○教育長(池上重弘君) 今後の教育行政の推進についてのうち、私の所信についてお答えいたします。
 本県の教育を取り巻く環境は少子高齢化による児童生徒の減少をはじめ、いじめや不登校、家庭環境の格差拡大、ヤングケアラーなど多くの課題に直面しています。また議員御指摘のとおりロシアのウクライナ侵攻や新型コロナウイルス感染症の影響により世界が大きく変わる時代の転換点を迎えております。
 このようにグローバルに時代が大きく変化する中、教育の果たす役割はますます大きくなっております。子供たちの多様な能力や資質、可能性を伸ばすため、これからの公教育は変わっていく必要があり、私は本県の教育を変革していきたいと考えております。
 特に推進していきたいと考えているのが探究活動です。探究活動は学術的なテーマのみならず、学校や家庭だけではない多様な生き方に触れることのできる豊かな学びの機会となります。ウクライナ問題等の世界情勢から身近な地域の事柄まで様々な課題を自らのこととして考え調べて行動し、そして解決していく、またそれを人に伝えていく。このような探究活動を実践することにより激動の時代を生き抜く力、状況を変えていく力を育成していきたいと考えております。
 この八月には静岡市内において探究シンポジウムを開催いたします。探究活動に先進的に取り組んでいる学校の事例を共有し、それぞれが抱える課題とその解決方法について語り合うことで教員の意識改革や学校の独自性を生かした活動の一層の推進を図ってまいります。またこのシンポジウムをきっかけとして県全域の探究学習と地域と連携した教育の質を高めるため、大学や企業、NPOなど幅広い関係者と連携しオンラインプラットフォームの構築や学校と地域をつなぐ人材育成に取り組んでまいります。
 私の目指す姿は、学校、家庭、地域の連携協働の下、それぞれに異なる価値観や特性などの多様性を尊重しながら他者と協調して新たな価値を創造する力を育成する教育です。子供たちが夢と希望を持って学び続けられるよう、本県ならではの新たな仕組みを構築し魅力ある教育を進めていきたいと考えておりますので、県議会の皆様の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
 次に、教職員の不祥事の根絶についてであります。
 初めに、本年度早々五名もの教員が逮捕され学校や教育行政に対する信頼を著しく損ねたことについて、教育委員会として深刻に受け止めるとともに児童生徒や保護者そして県民の皆様に対し深くおわびを申し上げます。
 不祥事を未然に防止するためには教職員の自覚と不祥事を起こさせない組織づくりが不可欠であると認識しております。教職に携わる全ての者は子供たちの安全を守り人格の形成に大きな影響を与える教育という極めて重要な仕事に就いていることを片時も忘れてはならず、一人一人の教職員が初心に立ち返り崇高な使命と職責を改めて心に刻む必要があります。
 また、日頃より各学校で同僚性すなわち同僚としての一体感、この同僚性を高め風通しをよくすることで不祥事を起こさせない組織をつくり相次ぐ不祥事により失われた信頼を回復していかなければなりません。
 そのため、県教育委員会では本年度に入って緊急的な取組として県教育委員会幹部職員による市町教育長訪問を行うとともに、不祥事を自分事として考えるため各学校において小グループでの話合いを実施し、本県においては初めてその成果を全ての学校にフィードバックいたしました。グループワークについては、同僚との話合いを通して不祥事を自分事として捉える機会となったなど肯定的な感想が多く見られたことから、今後も教職員一人一人の自覚を促し課題に積極的に関わる有効な手法の一つとして継続的に取り入れてまいります。
 また、新任校長研修、マネジメント研修など組織としてのコンプライアンスを高めていくための研修を通じて各学校のリスクマネジメント体制の強化に努めてまいります。今後これらの研修の中に小グループでの話合いで得られた不祥事防止に関する知見を反映させるなどコンプライアンスに関する研修内容の一層の充実を図り、各学校の同僚性を向上させ風通しのよい職場づくりに取り組んでまいります。
 県教育委員会といたしましては、市町教育委員会、各学校におけるそれぞれの取組をさらに強化するよう促すとともに、その成果を共有し教育現場と一体となって不祥事根絶に全力で取り組んでまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp