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平成26年9月静岡県議会定例会
大池 幸男(産業委員会) 【 委員長報告 】 発言日: 10/17/2014 会派名: ふじのくに県議団 |
○議長(多家一彦君) 次は、産業委員会委員長 大池幸男君。
(三十五番 大池幸男君登壇 拍手)
○三十五番(大池幸男君) 産業委員会における審査等の概要と結果について御報告いたします。
今回、当委員会に付託されました案件は、第百三十五号議案「平成二十六年度静岡県一般会計補正予算」外二件であります。
最初に、経済産業部及び労働委員会関係から申し上げます。
まず委員から、議案第百三十五号に関し平成二十六年二月の大雪による農林業関係の被害状況及び経営体育成支援事業費助成による支援の対象についてただしたところ、当局から、東部地域を中心に農畜産物や関係施設が大きな被害を受けており、被害総額は約三十億二千万円に上った、今回補正予算に計上している経営体育成支援事業費助成は、ビニールハウスなどの施設やトラクターなどの機械が被害を受けた農林業者に対し施設の撤去費や再建費、機械の取得経費を助成するものであり、農林業者が一日も早く従来の生産活動を再開できるよう迅速な支援を実施していきたいとの答弁がありました。
次に、産業成長戦略の推進状況についてただしたところ、企業の誘致や定着を推進するために東京、大阪、名古屋における企業立地優遇制度説明会や百六十社を超える企業の経営者との意見交換等を行っている、企業の意見を踏まえ企業立地や事業活動上の視点から市街化調整区域における工場等の立地基準を見直したところであり、今後も全庁を挙げて各種規制の緩和に取り組んでいく、また企業の海外販路開拓を支援するため、シンガポールのウエブ上にある楽天市場に県産品を取り扱う静岡県特設会場を開設する準備を進めている、こうしたさまざまな取り組みを積極的に推進することにより本県産業の成長につながる具体的な成果に結びつけたいとの答弁がありました。
次に、地域企業による共同受注体の組織化の現況についてただしたところ、医療・健康・福祉機器の開発製造を目的とする西部地域の中小企業四社による協同組合HAMINGや、小水力発電設備の開発製造を目的とする中部地域の中小企業六社による静岡中部金属開発協同組合が設立されている、さらに現在、金属加工や工作機械メーカーなど十社が参加する浜松航空機産業プロジェクトSOLAEが法人化を目指しているところである、県としては、航空機の安全性確保に必要な品質保証の認証取得に対する助成や航空宇宙コーディネーターを通じた受注活動の支援、技術指導等によりSOLAEへの支援を行っているとの答弁がありました。
そのほか、議案第百五十七号に関し漁業取締船「天龍」の代船建造の概要、ふじのくに茶の都しずおか構想の内容、中小企業の事業承継に対する制度融資、U・Iターン就職サポートセンターにおける大学生への支援状況などについても質疑等がありました。
次に、企業局関係について申し上げます。
市町が行う工業用地等開発可能性基本調査への助成の成果と今後の進め方についてただしたところ、平成二十四年度から今年度までの三年間で七市町十一地区の基本調査に対して助成を行い、このうち小山町湯船原地区については企業局が工業用地の整備に着手している、今後は調査結果を踏まえ地域の合意形成や企業の誘致などについて市町の積極的な取り組みを促し、連携によって事業を進めていきたいとの答弁がありました。
そのほか、掛川大渕・沖之須太陽光発電施設用地造成事業の見通し、内陸のフロンティアを拓く取り組みの推進に伴う内陸部の工業用水道整備の考え方などについても質問等がありました。
以上が当委員会における審査等の概要でありますが、結果といたしましては議案第百三十五号、第百三十七号及び第百五十七号は全員一致をもって、それぞれ原案どおり可決すべきものと決定いたしました。以上で委員長報告を終わります。(拍手)
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