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本会議会議録

議会補足文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用




令和2年6月静岡県議会定例会
藤曲 敬宏討論
発言日: 06/18/2020
会派名: 自民改革会議


○議長(山田 誠君) 次に、十七番 藤曲敬宏君。
       (十七番 藤曲敬宏君登壇 拍手)
○十七番(藤曲敬宏君) 私は、自民改革会議を代表し今定例会に提出されました知事提出案件第八十四号議案に賛成し賛成の理由と若干の意見を述べて賛成討論とします。
 最初に、第八十四号議案は新型コロナウイルス感染症対策に関する国の第二次補正予算に呼応し本県としての感染症対策を六月補正予算として上程されたものです。
 自民改革会議では去る五月二十九日に川勝知事に対して新型コロナウイルス感染症対策に関する緊急要望を提出しました。内容は大きく三つの要望事項とそれぞれ細目が明記され説明の後、知事は現実的な視点での課題と評価され六月補正にも反映していくと述べられました。
 要望の柱の一つ目は、国の第二次補正予算を活用し長期化が予想されることを前提に医療提供体制の強化、雇用維持や事業継続などの強化を図ること、特に地方創生臨時交付金の効果的な活用を図ること。二つ目は我が会派からのこれまでの要望に対する実施状況を踏まえ二月、四月、五月の各補正予算の執行状況の精査とその効果について早急に検証し対応を取ること。三つ目は我が会派に寄せられた直近の課題、要望などを列挙し取りまとめたものであり、議案第八十四号はその要望内容に沿って評価しました。
 まず、全体としての評価は雇用調整助成金の拡充や家賃支給給付金の創設など注目される支援策は国から直接国民に実施されるものであり、県の取組が見えにくい状況下にあって地方創生臨時交付金の活用については本県の実情に合った感染症対応の有効的な取組が見られます。
 医療提供体制の強化では、新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金の活用により医療をはじめ新たに介護サービス提供支援事業費助成など支援体制が強化されています。感染症病床を確保したものの空床となっていることで一般患者の受入れが困難となり、病院経営に大きな課題を突きつけられている県内各地の医療機関からは深刻な問題として捉え我が会派にも相談が寄せられています。県では国が示す空床補償額に加え県も同額の補償額を上積みするなど我が会派からの要望に応える形で支援を実現します。
 また、我が会派主導で提案した新型コロナウイルスに打ち勝つ静岡県民支え合い基金は、国の医療従事者向けの慰労金とともに五月臨時議会で議決したコロナ感染症患者治療の最前線で活躍する関係者への危険手当支給と妊婦に対するウイルス検査費用の補助などに有効に活用されています。基金に応じていただいた多くの方々に感謝を申し上げるところです。
 資金繰りの対応の強化では、中小、小規模事業者向けの融資についても国と県が連携して融資上限を三千万円から四千万円に、融資枠も一兆一千五百億に拡大するなど資金需要に応える点を評価します。県内の事業者にとってこの厳しい時期を乗り越え経営を継続していくために引き続き迅速かつ手厚い支援体制をお願いいたします。
 また、国が直接実施する雇用調整助成金では、県は静岡労働局と協力して制度融資と雇用調整助成金の合同説明会の開催や家賃支援給付金でも県のホームページや会議、セミナー等で広報を実施するなど県直接の事業でなくても県民に寄り添った支援を実施することは評価すべき取組であると考えます。
 長期休暇による学業の遅れ支援対策では、退職教員や教員志願の大学生を登用した補習等支援事業や長期休校後に心身に不調を来す生徒や若者をサポートするためのLINE相談の充実等が図られることにより悩みを打ち明けにくい児童生徒たちの生の声が届くことによりきめ細やかな対応ができると期待します。
 公共交通に関しましては、県の緊急事態宣言期間においても運行を継続した地域鉄道、乗り合いバス、離島航路船舶の事業者に対し運行に要する動力費である燃料費や電力費の補助があります。観光地での公共交通は感染症による影響で経営難に陥っており、地域の足としての機能を維持するためにも引き続き注視する必要があると考えます。
 観光分野においては、感染症の長期にわたる影響が非常に大きく完全に回復するまでにはしばらく時間を要するでしょう。まずは安心・安全な観光地を目指し感染予防対策を取りつつ県内観光産業の早期回復を図るため「今こそ!しずおか!!元気旅!!!」キャンペーンを呼び水として県内からさらに国内旅行の需要喚起へと広げる施策の段階的な取組を進めていかなければなりません。そのために県内観光地への連泊や再来訪者に対する宿泊費の一部助成また県内周遊の促進など本県の特色ある取組は評価できます。
 一方、富士山観光では本県と山梨県の取組が異なるようですが両県は一体となった観光圏であり、安心・安全な観光地づくりや観光メニューも連携して取り組む必要があるのではないでしょうか。
 避難所の感染症対策強化では、非接触型の避難所運営を支援するため総合防災アプリ「静岡県防災」を改修し機能が向上します。本県のオリジナルとして現場での活用が進むよう広報活動にも力を入れていくことを期待します。
 今後も感染症の影響は続き秋以降も第二波、第三波があり得るという懸念もあります。感染拡大防止と経済活動の両立を図るためには感染が発覚した場合の経路を明らかにしていくことが重要であり、浜松市をはじめとする国内各地で取組が始まった感染者と接触者可能性を知るためのアプリの導入なども検討の余地があります。
 いずれにしましても、新型コロナウイルス感染症との闘いはまだまだ終わりが見えていません。今回の補正予算は会派からの要望に対応したものであると受け止め迅速に事業が遂行されますように強く求めます。
 以上、議案第八十四号につきましては賛成の立場から理由を申し上げましたが、満場の議員の賛同をお願い申し上げまして私の討論といたします。(拍手)

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

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メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp