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本会議会議録

質問文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成27年2月静岡県議会定例会 質問


質問者:

遠藤 榮 議員

質問分類

一般質問

質問日:

02/26/2015

会派名:

自民改革会議


質疑・質問事項:

1 職員が能力を発揮できる仕組みづくりについて           
2 県立総合病院の機能充実について                 
3 県産材製品の供給拡大について                  
4 地域スポーツの振興について 


○六十一番(遠藤 榮君) 私は今議会最後の質問者となったわけでございますが、それとあわせて今期四年の最後の質問者となるわけでありまして、本来ならばこういう大舞台ではもっとしっかりした人がやらなければならないわけでありますが、せっかくの御指名をいただきましたので質問をさせていただきたいと思います。
 私は自民改革会議所属議員といたしまして通告に従いまして、一括質問により知事及び関係部局長並びに教育長にお尋ねをいたしたいと思います。
 初めに、職員が能力を発揮できる仕組みづくりについて伺います。
 昨今の県行政を取り巻く環境は大変厳しいものであると認識をいたしております。逼迫する財政事情の中で、大地震への万全の備えや人口減少の社会への挑戦、健康寿命日本一の延伸など重点的な課題は山積みとされているわけであります。県として県民の暮らしを支えるため、さまざまな取り組みを強力に推し進めていかなければならないわけであります。
 一方で、県は平成十年度から十五年以上にわたりまして計画的に定員管理を行うことで職員数の削減に取り組み、定員管理を始めた当時と比べ約八割の職員数で業務に当たっているわけであります。このように限られた予算や人員の中で重点的な課題の解決に向けて取り組んでいかなければならない状況におきまして県が県民の暮らしを支える役割を果たすためには、組織を支える職員に着目をしましてその力を十分発揮させることが大切ではないでしょうか。そのためにはどうすれば職員が働きやすくなるかを考え、職員が気持ちよく仕事に打ち込める体制づくり、一人一人の力を十分引き出して組織の力を高めることが重要であると考えます。それこそが県民サービスの充実につながると思います。
 民間企業におきましては、自社の職員が働きやすい環境をどう整備するかということは、経営者層にとって真っ先に考え取り組まなければならない問題であるわけであります。県の組織においても同様であると私は考えております。
 また、職員が健康で生き生きと働くためには、スポーツや文化活動といった仕事以外の活動に参加することも非常に有意義であると思います。さまざまな分野で興味を持ち、視野を広げ教養を高めることは職員の成長につながり、仕事にもよい影響を与えるのではないでしょうか。
 私もスポーツ活動に力を入れておりますが、かつて県議会の全国都道府県軟式野球大会で優勝をした経験がありますが、みんなで協力し合い一つの目標に向かって取り組むことは、連帯感の高まりや士気の向上など得られることは大きかったと実感をいたしておるわけであります。
 組織の力を高め県民サービスを向上させるためには、職員がみずからの能力を十分発揮することができる仕組みづくりが必要だと考えますが、県の所見を伺います。
 次に、県立総合病院の機能充実について伺います。
 昨年七月に体調がすぐれなかった私は、県立総合病院で受診をいたしました。診察を受け肺に水がたまっていたということで、即入院となりました。その後の検査で思いもよらないことに、がんの一種であります悪性リンパ腫の疑い――疑いでありますが――あると言われたわけでありました。幸いにも秋には胸の影も消え、病気を克服して、今このように皆さんの前に元気で質問させていただくことができるようになりました。これからも県政の諸問題について全力で取り組みたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
 そこで、これまでの病院生活を振り返りますと、病気の治療では大切なことが二つあると思います。
 その一つは、医療従事者に対する信頼であります。その点、県立総合病院で働く医師や看護師は皆優秀でしっかりしておりました。病状の説明を受けた際にも説明は丁寧に患者や家族に配慮したものでありました。病棟の薬剤師も服薬に際しても必要な注意を丁寧にしてくれました。看護師の皆さんも献身的に看護していただき、一患者として私も大変感謝をしているところであります。
 さて、大切なものの二つ目は、病院の機能であります。本県では静岡県がん対策推進計画に基づきまして県立静岡がんセンター、静岡県医師会、静岡県対がん協会と連携をしまして、がんによる死亡者の減少に取り組んでいるところであります。さらに去る十二月の県議会におきまして、私も検討委員の一員として参画をさせていただきましたが、静岡県がん対策推進条例を制定しまして県としてがん対策を一層積極的に推進をしていくことになりました。
 今後、本県のがん治療の中心であります県立静岡がんセンターだけでなく、県立総合病院もまた地域がん診療連携拠点の病院としてこれまでに増して重要な役割を果たしていくことが期待をされ、機能の充実が望まれます。一方で私の経験から県立総合病院では外来患者が非常に多く、診療や事務のスペースが狭いという気持ちを持ったわけでありますが、予約をして行っても待ち時間が長いといった課題もあるわけでございます。
 また、他の患者からは手術待ちが発生しているということも聞かされておるわけでございまして、そこで県として今後どのように県立総合病院の機能充実を図りよりよい病院としていくのか、県の所見を伺います。
 次に、県産材製品の供給拡大について伺います。
 県は、平成二十四年度から、ふじのくに森林・林業再生プロジェクトとして県産材の需要と供給の一体的な創造に取り組んでおります。
 去る二月の十二日に富士市に竣工しました株式会社ノダの合板工場は、その成果の一つであったと思います。株式会社ノダの合板工場は、いわゆるB材と呼ばれる合板用原木を約十三万立方メートルを加工する計画でありまして、県の総合計画の目標であります木材生産量五十万立方メートルの達成に向けて大きな供給先となると期待をされているものであります。私は株式会社ノダを初めとする県内外の供給先に丸太の生産を担う県内の林業事業体が一丸となって丸太の安定供給に取り組んでいるものと信じています。
 さて、本県の人工林の成長量は年間約百三十万立方メートルもあり、目標としています年間五十万立方メートルの木材生産を達成してもさらに森林資源は豊富にあるわけであります。また森林は水源涵養や山地災害の防止などの多面的な機能を持ち、私たちの生活を支えているかけがえのない存在であるわけであります。森林の多面的機能を継続的に向上させていくためには木材産業を通じて森林を守り、育て、さらに生かしていくことが求められているわけであります。
 ここで、木材を取り巻く情勢を見ていきますと、今後の人口減少から新設住宅着工数が減少し連動する木材需要の減少も予想されるわけであります。
 一方では、建築基準法の改正によりまして木造三階建ての学校が準耐火構造で可能となりました。五年後に迫る東京オリンピック・パラリンピックは、関連施設への木材使用が見込まれるなどこれまで木材が使われてこなかった分野での新たな木材需要も予想され、木材産業もこうした需要構造の変化に対応した革新が求められているわけであります。しかし、こうした需要に応えるべき本県の木材産業に目を転じてみますと、私の知る範囲では県内の製材工場は年々数が減少しており、昭和四十年代半ばでは千二百を超えていましたが、今では二百工場余りに大きく減少をしているわけであります。またそのほとんどが小規模で後継者がないなど将来展望が持てない業者が多いということを聞いております。
 こうした中、富士地区で昨年度複数の製材工場が連携をしまして、FUJI HINOKI MADEという県産材の製品ブランドを立ち上げ意欲的な取り組みも生まれています。私は森林資源のさらなる活用のために、山側の木材生産とともにそれを加工する木材産業においても需要構造の変化に対応した県産材製品の供給体制の強化が必要だと考えます。
 そこで、県は県産材製品の供給拡大に向けてどのように取り組んでいるのか伺います。
 最後に、地域スポーツの振興について伺います。
 皆さん御承知のとおり、二〇二〇年に五十六年ぶりに東京オリンピックが開催されることが決定をいたしております。またその前の年には日本で初めてのラグビーワールドカップ二〇一九の開催が決まりました。エコパスタジアムもその有力な候補地の一つに挙げられています。
 本県は東京からアクセスもよく、温暖な気候と風光明媚な環境にも恵まれているという地理的優位性に加え屋内外のスポーツ施設も充実しており、スポーツ合宿に最適な条件を兼ね備えています。加えて富士山周辺には県立富士山麓山の村や民間のスポーツ関連施設など心肺能力の強化につながる、高地トレーニングに適した施設があります。これら既にある施設の有効利用も含めオリンピックに向けた世界各国の強化合宿や事前合宿誘致に積極的に取り組むべきだと考えております。また選手強化の面でも、本県関係選手五十名を東京オリンピックに送り出そうという目標に向かって有力な選手の強化支援事業も始まっております。しかしオリンピックは出場する選手のためだけでなく、それを見る人、支える人など全ての人々がスポーツに接し、スポーツへの関心を高める機会とならなければなりません。
 国では、文部科学省の外局としてスポーツ庁の設置が検討されており、スポーツに関する施策を総合的にかつ計画的に推進をしているところであります。オリンピックへの国民の関心は二〇二〇年に向けて日に日に高まってくると予想されますが、自民党スポーツ振興議員連盟の会長を務める私といたしましては、オリンピックが終わった後に何を残すのかということも考えていかなければなりません。関連施設や設備といったいわゆる箱物だけでなく健康や体力の維持増進のため、また地域社会の交流促進のため、生涯にわたってスポーツに親しむという人々の意識を地域の隅々まで行き渡らせることが重要であると思います。まさにオリンピックのレガシーは目に見えるものだけでなく人々の心に残るものでなければならないと思っております。
 ちょうど私もきょう、ちょっと本を見ていたわけでありますが、東京オリンピックのときにマラソンのことを思い出しているわけでありますが、はだしで有名なアベベがトップで国立競技場に入ってきたわけであります。その後日本の円谷選手が入ってきたわけでありますが、残念ながらあと二百メーターぐらいのところでイギリスのヒートリーという選手に抜かれてしまったわけであります。
 なぜこんな話をするかというと、私は彼が、私たちの年代と同じ年代でありまして、最終的にはメキシコオリンピックの前に自殺して死んでしまったわけでありますが、彼がやはり障害を持ちながら、そして世界に挑戦をできたというその彼の精神を私自体は本当に胸に持っているわけでありまして、そういうものを残すのもオリンピックかなということを感じました。これをまさにこういうことを実現することが、これからの静岡県のスポーツ王国静岡の実現に向かっていくのではないかと確信をいたすところであります。
 そこで、東京オリンピックを契機とする本県の地域スポーツ振興について、県の所見、特に教育長、恐らくこれが最後の答弁になろうかと思いますが、教育長の思いも込めて御答弁をお願いを申し上げたいと思います。
 以上で私の質問は終わりますが、最後に自民改革会議を代表いたしまして一言御礼を申し上げたいと思います。
 先ほど野澤議員からもお話がございましたが、この三月三十一日をもちまして静岡県を退職される方々、本日現在、知事部局で百八十五名、教育委員会で七百十三名、警察本部で百八十五名、合わせて千八十三名と伺っております。退職される皆さんは、静岡県の職員として長年にわたり県行政に携わり、県政の発展と県民の福祉の向上のために大変御尽力をいただきました。また本県が豊かで住みやすい県として成長できたのも皆さんの御苦労のおかげと、心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。
 さて、皆さんがお生まれになりました昭和二十九年、三十年当時を顧みますと、戦後の高度成長が始まった時期でありまして、いわゆる集団就職列車の運行が開始されたころでもあります。また本県に関することであれば、伊豆半島が新たな国立公園に指定され富士箱根伊豆国立公園が発足した年でもあるわけであります。
 また、県の職員になられた昭和五十二年、五十三年当時はプロ野球の巨人軍の王選手がホームランの世界記録を達成しまして第一号となる国民栄誉賞を受賞したほか、外交関係では日中平和友好条約が締結された年でもあります。本県に関しますところで見ますと浜松商業高等学校が選抜高校野球で優勝するなど明るいニュースの話題の一方で、伊豆大島近海の地震が発生し県内に大きな被害をもたらしたのもこのころであります。
 皆様方は、退職を間近に控え県の職員として誇りを持って職務に当たられ、みずからの仕事をやり遂げたという達成感と同時に一抹の寂しさも胸に去来をしているのではなかろうかと推察をいたします。
 退職後は第二の人生を歩むことになりますが、職務を通じて培われました豊富な経験と識見を生かし地域社会の発展のためにますます御活躍され、健康で幸せな人生を送られますことを心から念願をいたしまして私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○議長(多家一彦君) 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) ただいまの今議会の質問のトリにふさわしい、味のある、健康、スポーツを軸にした一般質問、しっかりと傾聴させていただきました。
 遠藤議員におかれましては、昨年夏に体調の不良を自覚され、すぐに総合病院に足を運ばれて、そして困難な治療に持ち前のスポーツ振興議員連盟会長としての頑張りで見事に快癒されまして、立派な御見識の御質問がなされるまでになりまして、本当におめでとうございます。またうれしゅうございます。
 さらに、野澤議員とともに、先生からも本県職員の退職する者に対しましてねぎらいの言葉と、第二の人生、これからの人生、健康に気をつけてという心のこもった激励を賜りまして、まことにありがとうございました。
 それでは、議員の御質問にお答えいたします。
 県立総合病院の機能充実についてであります。
 まずは、県立総合病院の従事者に対する信頼を御表明いただきまして、ありがとうございました。
 県立総合病院は開院から三十二年が経過いたしました。この間に延べ七百十万人以上の入院患者や千二百万人を超える外来患者の治療を行うなど、静岡県医療の中核施設として県民の皆様に高度で質の高い医療を提供してきております。
 また、医師不足の地域に対して医師を派遣し県内の地域医療を支えることを初め、災害拠点病院やDMATを統括し平時から災害等に備えるなど県民の皆様の安心を確保する役割を果たしております。今後も疾病構造の変化や医療の高度化などに対応し、県民の皆様に最善の医療を提供し続けられるようにしていくには県立総合病院における人材の確保と施設整備の充実が必要であります。
 人材確保につきましては、これまで医師や看護師の確保に努めた結果、平成二十六年四月時点で平成二十年の独立行政法人化前と比べ医師は百四十六人から二百十七人に、看護師は五百三十一人から六百六人にするなど大幅な増員を達成し、手厚く充実した医療の提供に努めているところであります。また施設につきましては新築を計画をしており、五階建て約二万平方メートルの床面積の規模で平成二十九年四月の開棟、竣工を目標にしております。
 施設設備につきましては新たに、仮称でございますが手術・放射線治療棟の建設に取り組むこととし、ロボット支援手術などの先進医療にも対応可能な高規格手術室やハイブリッド手術室など手術室を県内最大規模となる二十室以上設けることといたしました。またより質の高いがん治療を行うため、県内初の導入となるサイバーナイフやリニアックなど最新の治療装置を備えた放射線治療室の整備により最先端の医療を行えるようにいたします。
 県といたしましては、県立総合病院が県民の皆様に、遠藤議員にお褒めいただきましたように、これからも信頼され安心して高度な医療を受けられる最良の病院であり続けられるよう機能の充実と強化を図り、ふじのくにの安全・安心を支える県内医療の中核施設であるよう努めてまいります。
 あわせて、それぞれの健康はみずからが責任を持つということで、問題はいわゆる定期健診は言うまでもなく問題があると自覚した場合には早期発見が回復に資します。それゆえ遠藤議員に倣いまして、我々の健康寿命日本一を延伸するためにも、遠藤議員のように問題があると思えばすぐに病院に行きつければ、信頼のある先生が、看護師さんが応えてくれるというふうになっておりますので、皆様方もこれに倣ってくださいませ。
 次に、県産材製品の供給拡大についてであります。
 静岡県の木材産業は、これまで先人が営々と築いてきた富士ヒノキや天竜杉などに代表される豊富な森林資源を活用し、住宅用の柱や土台など無垢の製材品を主体に生産し発展してまいりました。
 こうした中、今月十二日、株式会社ノダがその発祥の地である富士市におきまして合板工場を竣工される、その式に遠藤議員とともに出席できたのは喜びでございました。この合板工場、一月に一万一千立方メートル、年間に直して十三万二千立方メートル。しかし工場も御一緒に視察いたしましたけれども、まだ工場には十分に余裕がありますので、供給体制さえ整えればまだこれは十三万二千立方メートルをさらにふやすことができるというそういう印象を持った次第でございます。この合板を使ったフローリングなどの建材やコンクリート型枠などが県産材の製品として加わることで、建築に必要な木質部材の全てに県産材が利用される体制が整ったのであります。
 一方、木のよさへの理解が広がり、全国的に公共施設など中、大規模の建築での木材利用の機運が高まっております。こうした中、草薙総合運動場新体育館このはなアリーナの建設に際しましては、天竜地域の林業・木材関係者が一丸となり、高品質でかつ大量の県産材を期限内に納めていただき高い評価を得ることができました。
 このような意欲的な取り組みをさらに発展させねばなりません。そのためにはニーズに的確に応じた品質と安定的な供給ができる体制を整えなければなりません。二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピック大会というのは、これもまた本県の県産材にとってのチャンスであります。豊富な品ぞろえとあわせて、この東京五輪で建設が計画されているさまざまな競技施設の設計者などにアピールをいたしまして、この東京五輪でも本県の木材が使われるように販路を開拓してまいります。
 県といたしましては、丸太の生産から加工、住宅などへの利用拡大まで県産材の需要と供給の一体的な創造に取り組むことで豊かな森林資源の有効活用を図り、現時点での木材生産目標量五十万立方メートルを上回る、さらに高みを目指してまいります。
 その他の御質問につきましては、関係部局長、教育長から御答弁を申し上げます。
○議長(多家一彦君) 下山経営管理部長。
       (経営管理部長 下山晃司君登壇)
○経営管理部長(下山晃司君) 職員が能力を発揮できる仕組みづくりについてお答えいたします。
 組織にとって、職員こそが最大の財産であります。限られた人員で最大の成果を生み出すためには、職員の個性に応じた能力を引き出し組織の力を高めることが重要であり、人事管理、研修、職場環境の三つの面から能力発揮の仕組みづくりに取り組んでまいります。
 第一の人事管理につきましては、本人の意向や適性等を丁寧に把握して、最も能力を発揮でき将来に向けたキャリア形成にも役立つ職場に配置することで、職員が高い専門性と意欲を持って仕事に取り組み、仕事を通じて成長を実感できるようにいたします。
 特に、女性職員については出産や子育ての時期に合わせた勤務環境の整備や、女性職員ステップアップ講座、先輩が後輩の成長をサポートするメンター制度などにより能力開発を支援し、積極的な登用を進めてまいります。また職種ごとに細分化した人事管理を弾力化して、実力のある職員を事務・技術問わずに適材適所で登用してまいります。
 第二の研修につきましては、資質向上の拠点である自治研修所の研修とOJTを通じて職務に必要なスキルを役職段階に応じて習得させるとともに、自己研さんに励む職員に学びの場を提供してまいります。
 第三の職場環境につきましては、職場ミーティングや報告、連絡、相談、いわゆる報・連・相の徹底による風通しのよい職場づくりと、各職場において球技大会やレクリエーションなどを実施することで職員間の親睦を深め一体感のある職場づくりを進めてまいります。
 県民の皆様の御期待に応えられるよう職員が自己研さんに努め、持てる能力を十分に発揮できる仕組みづくりに努めてまいります。以上であります。
○議長(多家一彦君) 安倍教育長。
       (教育長 安倍 徹君登壇)
○教育長(安倍 徹君) 地域スポーツの振興についてお答えいたします。
 議員御指摘のとおり、地域のスポーツ活動の推進を図ることは、国際競技大会で活躍する選手を育成するだけでなく県民の皆様の健康の保持増進を図り地域の交流を深めるためにも本県スポーツの振興に向けた重要な課題であります。
 県教育委員会では、スポーツ推進の基本的な方向性を示すため、今年度静岡県スポーツ推進計画を策定いたしました。この計画は本県のスポーツの現状を把握した上で課題を明確に整理し、具体的な施策を展開するものであり、さまざまな世代のニーズに応え県民の皆様が主体的に参加できる地域スポーツクラブの育成や指導者の養成、施設の充実等の環境の整備に努めているところであります。
 「オリンピックのレガシーは目に見えるものだけでなく人々の心に残るものでなければならない」という、議員御指摘のような東京オリンピック・パラリンピックにするためには、競技力の向上に加え県民の皆様が生涯にわたってスポーツに親しむ基礎を築く絶好の機会とする必要があると考えております。静岡県ゆかりの選手五十人の出場と、県民のスポーツへの関心を高めスポーツ実施率の向上を目指して、これまで以上に市町や競技団体と連携協力し競技スポーツと生涯スポーツを両輪として地域スポーツの振興に努めてまいります。
 私も今後、健康の保持増進、地域交流を深めるという視点から生涯スポーツに取り組めればというふうに思っております。以上であります。
○議長(多家一彦君) これで遠藤榮君の質問は終わりました。
 以上で質疑及び一般質問を終わります。

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