本会議会議録

答弁文書

令和元年９月静岡県議会定例会

山﨑　真之輔議員(ふじのくに県民クラブ)の一般質問に対する答弁

（質問日:09/26/2019番目）

答弁者

：

健康福祉部長

○健康福祉部長（池田和久君）　ＡＬＳ　　筋萎縮性側索硬化症及び難しい病気に苦しむ方への支援策についてお答えいたします。
　県では、ＡＬＳを含めた難病患者の負担軽減のため医療費の公費助成を行うとともに、人工呼吸器を使用している難病患者を対象とした訪問看護の利用に対する支援や難病患者等の家族に対する介護負担の軽減に取り組んでおります。また平成三十年四月以降都道府県が実施する医療費助成等の事務につきましては政令市に移譲されていることから、静岡市及び浜松市との情報交換の場を設け災害時における要支援者への対応を含め難病患者の支援に違いが出ないように調整を図っております。
　さらに、難病診療連携拠点病院である浜松医科大学医学部附属病院に発症早期における難病の診断や治療を支援する職員を配置するとともに、今後東・中・西部におきましてＡＬＳ等を初めとする希少難病を専門的に診断し治療を行うことができる難病診療分野別拠点病院の指定を進めることにより難病医療提供体制の構築に取り組んでまいります。
　一方、難病患者会につきましては会員の皆様と意見交換し要望等を伺っております。現在は各患者会の広報啓発活動や医療相談事業への支援を行っており、今後は会員数の増加に向けて難病患者を初め県民の皆様に患者会の活動情報をより広く周知するとともに、事務の共同処理などの負担軽減策を静岡県難病団体連絡協議会と協力して検討してまいります。
　県といたしましては、難病患者やその御家族の負担を軽減する各種の事業を実施するとともに難病の発症早期において患者やその家族に対して支援内容を周知すること等により、これまで以上にＡＬＳ及び難しい病気に苦しむ方への支援に取り組んでまいります。
　次に、運転技能の維持や免許取得に関する取り組みについてのうち、発達障害及び軽度知的障害のある方への支援についてであります。
　発達障害や軽度知的障害のある方にとりまして、自動車運転免許の取得は日常生活の利便性が向上し活動範囲が拡大するなど社会参加の一助となるものと考えております。
　県内では、障害のある方の免許取得に対する支援として十五市町が教習費用の一部助成を行っておりますが、そのうち十三市町は身体障害者手帳所持者のみを対象とし伊豆市は療育手帳所持者も、御殿場市はさらに精神障害者保健福祉手帳の所持者をも対象にしております。今後は対象の拡大とともに未実施市町への助成制度導入を働きかけてまいります。
　また、議員御指摘のとおり一般社団法人全日本指定自動車教習所協会連合会が栃木県鹿沼自動車教習所での研究をもとに発達障害等のある方を対象とする教習プログラムを作成し、全国の教習所に障害特性の理解や教習方法についての研修受講と教習の実施を呼びかけております。
　本県におきましても、こうした取り組みが進んでいくよう発達障害者支援地域協議会等の御意見も伺いながら関係団体を通じて教習所に周知していくとともに、教習にかかわる方々が障害の特性を理解し合理的配慮のもとで教習が行われるよう障害のある方の免許取得を支援してまいります。
　県といたしましては、今後も障害のある方が必要に応じて支援を受けつつ自分の生き方を自分で決めその生き方が尊重される社会の実現を目指して障害のある方の社会参加の充実や自立に向けた支援に努めてまいります。以上であります。

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