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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成31年2月静岡県議会定例会

小楠 和男 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:02/22/2019番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 小楠議員におかれましては、一九九五年阪神淡路大震災のときに県議会議員になられ、以来四半世紀に及ぶ議員生活をなさいまして、きょうはこの四半世紀に及ぶ議員生活のエッセンスが短いながらこの二十五分間の御質問に詰まっていたものというふうに拝聴いたしました。
 思い返せば、私が知事になりました平成二十一年七月の最初の代表質問は小楠議員によるものでございました。以来十年間さまざまな思い出がございますけれども、中でもモンゴルとの友好についてモンゴル友好議員連盟のリーダーとして、また渥美議長と御一緒にオイスカの活動にも尽力されまして、つい数日前もセレンゲ州の州知事が来られました折にもおいで賜り友好のきずなを深めていただきました。
 さらに、御令嬢のプロゴルファーの今後の御活躍も期待するところがございます。
 さて、幾つかの御質問のうち、私は人口減少社会における将来の静岡県の姿についての御質問にお答えいたします。
 全国で人口の減少と高齢化が進む中、国立社会保障・人口問題研究所によれば二〇四〇年の本県の人口は三百九万、六十五歳以上人口の割合は三七・五%になると推計されております。単独で行政サービスを維持することが困難となる県内市町の発生も懸念されます。
 こうした将来予測も踏まえ、現在国の地方制度調査会は市町の枠組みを超えた圏域単位で住民サービスを提供する新たな仕組みの法制化とともに、都道府県、市町村の二層制の見直しも視野に入れて地方行政の今後のあり方を検討なさっています。しかし地方からは地域の特性や特色を踏まえたきめ細かなサービスの維持や、市町村の自立や独立性が損なわれるのではないかという危惧も上がってきております。
 人口減少と高齢化が進む現実を直視しますならば、個々の市町がその個性を発揮しつつも行政のフルセット主義にはこだわらずに、より広域の単位で圏域を捉えることが大切です。あわせて県と市町が一体となった連携を進める必要性も高まっております。そこで県は補完性の原理に従い、また地方自治法が定める補完機能と広域行政機能を果たしていくことが求められているという認識を持っています。
 本県では、これまで市町への権限移譲を着実に進めながら市町の自治能力を高めつつも、平成二十六年度からは県と全市町との連携のもと行政経営研究会を発足させました。そして水道事業の広域連携や教育行政における市町間連携など、十五のテーマにつきまして連携の取り組みを打ち出してきました。また例えば既に賀茂地域におきましては、消費生活センターの共同設置や地域包括ケアシステムの構築、運用など小規模団体である賀茂六市町だけでは解決が難しかった行政分野における連携、補完を県が主導して進めているところであります。
 来年度は、地域づくりの基本方針策定、また県、市町連携関係業務の知事直轄組織から経営管理部への移管、危機管理部が所管する地域局の経営管理部への移管等を行いまして各地域における県、市町関係業務をこれまで以上に総合的に捉える体制といたします。そういたしますことを通して県と市町の連携をより強化し、場の力を生かした魅力ある地域づくりを推進してまいります。
 これが県内に対する我々の取り組みでございますけれども、一方私自身も浜松のやらまいか大使になりましてかれこれ十二年になります。浜松市民ないし遠州の方々の持つ駿河、静岡に対する思いは私も共有しているところがございます。こうしたものを生かしつつ新たな国の形をどうするかについて、石川前知事は政令県構想を打ち出されました。これは、平成十五年の内政改革委員会の御提言を受けて毎年総務省のほうに提言されたものです。私はそれを引き継ぎました。
 世の中には七転び八起きという言葉があります。七回目をやりまして蹴られました。門前払いです。八転び九起きというのはないんですが、もう一度やろうということで八回目、私また総務省のほうに政令県構想を提言いたしました。これもにべもなく蹴られました。
 一方、この政令県構想には国全体の構想がはらまれておりません。私は全国のいわゆる国土審議会の議論も踏まえまして大きく、先ほど御紹介いただきましたような四州に分けると。そして国はみずからが定めた法令に基づき、報告書も国のほうに提言せられて、あとは決定をするだけになっている一つの移転問題もあります。その一つの移転先は森の州と野の州のちょうど中間にございますので、私は森から野に出る、野から森に入るところはいわば鎮守の森として日本人が古来大事にしてきたものですから、そこに森の議事堂を建て鎮守の森の都をつくるのがよろしいというふうに提言しております。
 さらに、この地域におきましてはいわば山の州として山の州の州都をどこにするかということでございますけれども、静岡市、浜松市が特別自治市を目指されるということを踏まえまして、いわばそれの中間地域が望ましいというふうに思っておりました。山の州といいましても西のほう、北のほうは新潟、富山、石川などを含みます。しかしきょうのような天気ではございますけれども、北陸のほうは雪の中です。岐阜も長野も山梨県ですら数年前に陸の孤島になりました。そうしたことから私は、山の州の州都は空港があり新幹線があり高規格道路がありかつ港もあるという志太榛原地域のあたりが望ましいというようにも考えておりまして、山の州の州都の地域も実は視野に入れながら県政を運営しております。実現は遠いかもしれませんけれども、政令県構想は極めて難しいながら私はこの旗を一度もおろしたことはありません。
 県といたしましては、国の法制化の議論を待つことなく各圏域で抱える課題を早期に洗い出しまして広域行政における県のリーダーシップを的確に発揮することにより、持続可能で実効性ある地方行政の運営システムを構築し均衡ある県土の発展と県民の幸福度の向上を図ってまいります。
 その他の御質問につきましては、副知事、関係部局長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp