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平成26年9月静岡県議会定例会
相坂 摂治 【 討論 】 発言日: 10/17/2014 会派名: 自民改革会議 |
○議長(多家一彦君) 次に、十五番 相坂摂治君。
(十五番 相坂摂治君登壇 拍手)
○十五番(相坂摂治君) 自民改革会議は、今定例会に知事から提出されました第百三十五号議案から第百六十三号議案までの全ての議案に賛成をいたします。
私は会派を代表して賛成の理由と若干の意見を申し上げ、討論をいたします。
まず、第百三十五号議案「平成二十六年度静岡県一般会計補正予算」についてです。
今回の補正予算は、総合計画の後期アクションプランを推進するための経費など計二十一億八千五百万円でありますが、このうち十六億二千六百万円が本年二月に発生した記録的な大雪による県東部の農林業用施設の被害への対応であります。被災された農林業者を対象に倒壊した施設等の撤去や施設の再建、修繕、農林業用機械の取得に要する経費の一部を助成するものであり、この制度の活用を通じて一日も早く復旧されることを願うものであります。
次に、富士山静岡空港新幹線新駅関連調査事業費についてです。
本年七月、我が会派は自由民主党新幹線空港新駅推進議員連盟を発足し、県当局と協調してその実現を目指すことといたしましたが、先月には本議員連盟から知事に対し二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピック開催時の供用開始を目指し、国やJR東海に対し新駅の設置を働きかけることや必要な準備に対する予算措置を行うよう要望したところであります。
現時点では、JR東海はダイヤ編成上の理由から新駅設置は困難との見解を示しておりますが、今回補正予算に計上された八百万円は新駅から空港ターミナルまでの連結道路や駅前広場の概略について調査検討するものであり、この結果が新駅設置に向けた具体的な協議へと生かされ、実現に向けた大きな一歩となることを期待しております。
次に、危険ドラッグ撲滅対策事業費についてであります。
本県においても、危険ドラッグの使用による健康被害や交通事故が後を絶たず、多くの県民に不安を与えるなど大変憂慮すべき事態となっております。我が会派では先月知事に対し、危険ドラッグ販売店に対する立入検査の一層の強化や青少年に対する薬物乱用の危険性についての啓発など、危険ドラッグの撲滅に向けてさらなる対策を講ずるよう要請したところであります。
今回の補正予算四百万円には、この要望も取り入れられ、販売店への立入調査のさらなる強化、危険ドラッグ撲滅を目的とした協議会の設置、さらに不動産業者の店頭に危険ドラッグ販売店への賃貸借拒否宣言を掲出することなどが盛り込まれております。これらの対策が速やかに実行され県民が安心して安全に生活することができるよう、危険ドラッグが本県から一日も早く一掃されることを強く願うものであります。
このほか、二〇一六年に我が国で開催される主要国首脳会議及び関係閣僚会合を本県に誘致するための経費、伊豆半島ジオパークの世界認定に向けた取り組みに要する経費、沼津市原地区に設置を検討している立体横断施設の調査検討のための経費、学校におけるお茶の提供体制の整備や茶文化を啓発するための経費、母子寡婦福祉資金の貸し付け対象に父子家庭を追加するための経費なども計上されており、これらはいずれも県政の喫緊の課題に対応するものとして賛同するものであります。
次に、第百五十九号議案「損害賠償の額の決定及び和解について」であります。
この事案は、平成二十五年度水道施設整備費国庫補助金について大井川広域水道企業団から提出された書類を県当局が国に提出しなかったことなどから企業団への補助金が不交付となったもので、県はこの事案が発生した原因の分析、責任の所在、再発防止等を盛り込んだ調査報告書をまとめました。
和解案では、県が大井川広域水道企業団には国庫補助金相当額の一億二千八百四十万五千円、出資を行った三市には起債した場合に将来的に交付税措置される額五千百七十九万五千円を支払うもので、合わせて一億八千二十万円に上ります。不適切な事務処理を行った職員に重大な責任があることは明らかですが、このような事態を防ぐことができなかった県当局の事務処理体制にも問題があったと言わざるを得ません。
しかしながら、我が会派としては損害をこうむった大井川広域水道企業団や出資した関係市には責任がないこと、また過去の事例や職員の負担能力等を勘案して当該の職員本人に対して損害賠償額の一割を求償することとしていることから、この損害賠償の額及び和解案には賛同せざるを得ないものと判断いたしました。そしてこの和解金が県民の税金で負担されていくことを決して忘れてはならず、今後二度とこうした不正が行われないよう再発防止策の徹底を要請しておきたいと思います。
以上、今回提案されました議案等の全てに賛成の立場から賛成の理由を申し上げました。議員の皆様の賛同をお願いをして討論とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
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