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本会議会議録

答弁文書

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令和3年2月静岡県議会定例会

渡瀬 典幸 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:03/04/2021番目)
答 弁 者農林水産担当部長


○議長(山田 誠君) 志村農林水産担当部長。
○農林水産担当部長(志村信明君) 県産材製品の利用拡大についてお答えいたします。
 県はこれまで、県産材製品の利用拡大を図るため公共施設や公共土木工事での優先利用を進めるとともに、民間の住宅や非住宅建築物の木造化、木質化を促進するための助成を行ってまいりました。本年度からは県内木材加工業者と設計者や異業種の事業者などとのマッチングを促進する取組を開始し、県産材製品の販路開拓も支援しているところであります。
 こうした中、コロナ禍を機にテレワークや地方への移住など新しい生活様式が広がりつつありますことから、この機を逃さず本年度住宅リフォームで県産材を利用した場合の助成制度を拡充したところ助成件数は昨年度に比べて三割程度増加いたしました。来年度はオフィスや店舗など非住宅建築物のリフォームにおいても助成を拡充して県産材利用を加速してまいります。
 また、SDGsへの関心が高まり世界的な基準による森林認証材が注目されオフィスや店舗での利用が広がる中、オフィスビルなど大規模な建築物では短期間に大量の木材が求められます。全国四位の認証林面積を有する本県にはそれに応える潜在的な供給力がありますが、木材を搬出するための路網等の基盤整備は十分とは言えません。このため供給力を高める対策といたしまして、認証林から丸太を効率的に搬出する路網整備や架線の設置を支援する助成制度を創設いたします。これを効率的に進めるため、航空レーザー計測、解析により取得した高精度な森林情報を活用して収益性の高い生産適地を選定いたします。また路網計画作成支援ソフトを活用して速やかに計画を作成してまいります。
 県といたしましては、コロナ禍における新たなニーズを積極的に取り込みながら県産材製品の一層の利用拡大に取り組んでまいります。
 次に、農業の成長産業化を支える農業用水の安定供給についてであります。
 本県では、農業用水を安定的に供給するためこれまで天竜川下流用水などの大規模な農業水利施設を整備してまいりました。中でも袋井市南部の平坦な水田地帯では、給水栓を開閉するだけで必要なときに必要な量を導水できるパイプラインを導入したことによりまして大規模化や小麦、大豆などへの集団転作が促進され多様な土地利用型農業が可能となりました。
 しかしながら、この地域一帯に用水を供給する浅羽揚水機場が老朽化したことから国営事業により更新整備を実施することといたしました。県内にはこのように水田をはじめ樹園地農業などを下支えする重要な基幹農業水利施設が九百四十か所ありこれまで施設の劣化状況を踏まえた更新整備を進めてまいりましたが、昭和四十年代以降に整備されたものが今後一斉に更新時期を迎えることから計画的かつ効率的に施設の補修や更新を行う必要があります。
 このため、耐用年数が十年以下となった基幹農業水利施設につきまして本年度末までに施設の老朽度を全て調査し、重要度に応じて部分補修を行う長寿命化対策と全面改修を行う更新整備を組み合わせることでコスト縮減と年度経費の平準化を目指したアセットマネジメント実施方針の精度を高めてまいります。またこの調査におきましては、機械を分解することなく潤滑油に混じる金属片の量で劣化状況が把握できるトライボロジーによる簡易診断や人が近寄れない場所でのドローンによる調査手法などを活用して効率的な診断に努めてまいります。
 県といたしましては、国及び管理主体である市町や土地改良区と連携しながら農業水利施設を適切に整備することで農業用水を安定供給し地域農業の発展を支えてまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp