本会議会議録

議会補足文書

平成26年９月静岡県議会定例会

山﨑　真之輔 【討論】
発言日： 10/17/2014
会派名：ふじのくに県議団

○議長（多家一彦君）　以上で常任委員長の報告は終わりました。
　常任委員長の報告に対し質疑はありませんか。
　　　　　　　（「なし」と言う者あり）
○議長（多家一彦君）　質疑はないものと認めます。
　これから討論を行います。
　通告により、四番　山﨑真之輔君。
　　　　　　　（四番　山﨑真之輔君登壇　拍手）
○四番（山﨑真之輔君）　私はふじのくに県議団を代表して、今定例会に知事から提出されました第百三十五号議案から第百六十三号議案までの全てにおいて、賛成の立場からその理由と幾つかの意見を述べて討論をいたします。
　まず、第百三十五号議案「平成二十六年度静岡県一般会計補正予算」についてであります。
　今回の補正予算は、富国有徳の理想郷ふじのくにの早期実現のため、後期アクションプランの着実な推進に加え、当初予算編成後の事情変化により必要となった事業の実施等に要する経費について計上されたもので、その規模は二十一億八千五百万円であります。賛成の理由を大きく二つに分けて申し上げます。
　一つは、これまで進めてきた施策を充実強化したことへの評価です。
　例えば危険ドラッグ対策でございます。全国同様、本県でも危険ドラッグ対策は憂慮すべき最重要課題でありますが、先般本県では、危険ドラッグ販売店と判明した場合には店舗の賃貸契約を解除できる条項を標準契約書に盛り込むとした協定を県警察本部、不動産業界と締結しました。そしてさらに新たな条例制定に向けての準備がスピード感を持って進められていること、販売店の取り締まり、地域や関係機関との連携を強化されることに危険ドラッグの撲滅を期待し、大きく賛同するものであります。
　また、少子化対策についても子育てはとうとい仕事という理念を引き続き浸透させながらの予算措置がなされています。少子化対策は人口減少を防ぐために不可避な取り組みであります。結婚、妊娠、出産、子育てへの切れ目のない支援はもちろんのこと、雇用就職支援や男性不妊治療への支援など全庁的な展開を切望いたします。
　さらに、来年度の世界ジオパークネットワーク加盟を目指している伊豆半島ジオパークの推進予算でございます。計上されている広域ツアールートの設定や国際県民学術会議の開催は、日本ジオパーク委員会から示されている課題に対応するために必要であると捉えます。ぜひこれを機にさらなる一体感の醸成と世界へのＰＲを推進し、世界ジオパークネットワーク加盟を確実なものにしていただきたいと思います。
　以上、これらは富国有徳の理想郷ふじのくにの早期実現のために必要なことであり、時宜を得た予算措置として賛同するものであります。
　賛成の理由のもう一つは、新たになされるアクションへの評価です。
　例えばサミット誘致についてであります。先日知事は二年後に日本で開催されるサミットに向けて、その誘致を立候補表明されました。経済効果はもちろんのこと、全世界にふじのくに静岡県を広く発信できる等メリットがはかり知れないのは、前回の洞爺湖サミットを振り返れば明らかであります。
　また、富士山静岡空港新幹線新駅についてもいよいよその関連調査費が盛り込まれました。我が会派でもプロジェクトチームを立ち上げたところでございますが、議論を尽くしてさまざまな角度から実現可能性を追求していこうではありませんか。
　さらに、沼津駅周辺総合整備事業でも進展が見られました。貨物駅跡地の有効活用など本体部分については、まだまだ地元との交渉を続けるとのことですが、歩行者用の立体横断施設を先行して整備する決断をされたことは今後につながる大きな一歩であると確信をしています。
　以上、これらはいずれも難しい挑戦ではありますが、課題解決あるいは現状打開のため川勝知事のリーダーシップのもとで新たな決断をされたことに強く賛同するとともに、我が会派も協力を惜しまない所存であることを申し添えます。
　しかしながら、一方で懸念されることもございます。それは第百三十五号議案、第百四十八号議案から第百五十五号議案に見られる労務単価の上昇等に伴う工事費の増額についてであります。今回提案された全てを合計すると七億円余に上り、これは決して看過できる額ではございません。物価スライドや国交省通知による特例措置の範囲内だとは承知していますが、発注時における積算の精度向上を図るとともに、行財政改革の不断の実行を強く求めるものでございます。
　また、第百五十九号議案の静岡県大井川広域水道企業団に係る損害賠償事件については、企業団と関係三市への損害賠償とともに、加害者である職員に対して賠償金額の一割を求償していくとの提案がありました。昨今公務員の不祥事が大きく問題視されています。今回の事件を個人の問題で片づけることなく問題が起きにくい組織・職場づくり、さらなるコンプライアンス意識の徹底等再発防止に最大限の覚悟で臨んでいただきたいと思います。
　以上、今回提案されました全ての議案に賛成の立場から理由を申し上げました。議員の皆様の賛同をお願いし、私の討論といたします。御清聴ありがとうございました。（拍手）

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